環境問題/ブルーノピーフル
ピーフルさんの展示には、環境をテーマにした作品が展示される。
作品には、強いメッセージが込められいる。
自然環境、発電、リサイクル、報道・・・
ヒョウ、シマウマ、キリン・・・身体に様々な模様を持つ動物たち。
環境に適した模様になるなら、
その動物の特徴をあらわした模様があるなら、
東日本大震災の福島第一原子力発電所事故後に生まれたイノシシは
どんな模様になるのだろうか。
生み出されたのは、放射能のハザードシンボル模様のイノシシ。
イノシシではない。
野生の動物たちは、いつか同じ模様をして生まれてくるかもしれない
(2017年製作
富士山の上に設置された原子力発電所。
現在の日本は、原子発電に頼るところが大きいが
このままでよいのだろうか。
福島第一原子力発電所事故を経験した我々は、代替えエネルギー
を考える必要があるのではないか。
それも、風力発電やメガソーラーのような景観を壊すものではない。
例えば地熱発電は、一刻も早く進めるべき課題ではないだろうか。
自分の意見が100%正しいとは思っていない。
だが、伝えなければ何も変わらない。
60歳を過ぎた今、自分が思っていることを すべて作品に表現したい
(2018年製作)
資源を循環させ、再利用するリサイクル。
太陽はリサイクルされた資源をまとって輝いている。
リサイクルはゴミを削減する素晴らしい取り組みであるが
日本のリサイクル率は低い
また一部のゴミは海外へ輸出されリサイクルされており
国内ですべてのゴミを処理し、リサイクルすることはできない。
自分たちで出したゴミを、なぜ自分たちでリサイクルできないのか。
自らの行動の後始末ができない国に
なってしまっても良いのだろうか。
(2018年製作
No,27の作品を新作では立体で表現した。
人物の履いた高下駄は、不安定な情勢を表す。
胸に書かれた「72」という数字は、
世界での「報道の自由」ランキングの、日本の順位である。
人物が背負った原子炉に潜む悪魔が外に放たれた時
日本はどうなってしまうのだろうか。
原子炉を背負ったこの人物は、どのような決断を下すのだろうか
(2018年製作)
この素晴らしき世界
ブルーノ ピーフル
10/4(金) - 10/14(月・祝)
11:00-18:00(最終日16:00)
10/9(水)休み
作家在廊日10/5・6・13・14
ギャラリー樟楠
さいたま市大宮区北袋町 1-147
048-641-9156