今日の新聞の「天声人語」より抜粋で
熊本地震でただ一人行方不明だった大和晃さんらしき遺体が見つかった。
警察や消防による連日の捜査は5月1日にひとまず中断された。
しかし、行方不明者のご両親は、勤めを休み、双眼鏡を抱えて、川沿いをくまなく歩かれた。
「私のこの手で晃を抱きしめるまでは、諦められないんです」と。
夫妻は、雨の日も河川敷に衣類やタイヤ、金属片がないか目を凝らした。
晃さんの愛車を見つけたのは、先月24日。
大きな岩に挟まれ、素手では動かせなかった。
母の忍さんは、「寒かろうに」とTシャツと水筒を供えて去った。
再訪した日は、折ためていた千羽鶴を杭に結び、「もうすぐ連れて帰るばい」と短冊を添えた。
おととい、遺体が車の運転席から引き上げられた。
4月の本震からずっとシートベルトを付けたまま崩落現場に眠っていたかと思うと、両親でなくとも駆け寄っていたわりの言葉をかけたくなる。
(以下略)
熊本地震でただ一人行方不明だった大和晃さんらしき遺体が見つかった。
警察や消防による連日の捜査は5月1日にひとまず中断された。
しかし、行方不明者のご両親は、勤めを休み、双眼鏡を抱えて、川沿いをくまなく歩かれた。
「私のこの手で晃を抱きしめるまでは、諦められないんです」と。
夫妻は、雨の日も河川敷に衣類やタイヤ、金属片がないか目を凝らした。
晃さんの愛車を見つけたのは、先月24日。
大きな岩に挟まれ、素手では動かせなかった。
母の忍さんは、「寒かろうに」とTシャツと水筒を供えて去った。
再訪した日は、折ためていた千羽鶴を杭に結び、「もうすぐ連れて帰るばい」と短冊を添えた。
おととい、遺体が車の運転席から引き上げられた。
4月の本震からずっとシートベルトを付けたまま崩落現場に眠っていたかと思うと、両親でなくとも駆け寄っていたわりの言葉をかけたくなる。
(以下略)