あまねのにっきずぶろぐ

1981年生42歳引き篭り独身女物書き
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

都合の良い存在を

2019-05-06 01:38:24 | 
都合の良い存在を、何故求めているんだ?
都合の良い存在だと、何故きみは想っているんだ。
都合の良い存在であると、何故きみはぼくを想っていたんだ。
都合の良い存在が、きみを食べ始める。
都合の良い存在に、きみは食べられる。
都合の良い存在をしか、きみは求めなかった。
都合の良い存在に、きみは殺される。
都合の良い存在が、きみを侵蝕し始めている。
都合の良い存在を、何故きみは求めたんだ。
都合の良い存在が、きみを見詰めている。
都合の良い存在に、きみは食べられている。
都合の良い存在を、きみはそれでも求める。
都合の良い存在が、きみを苦しめる。
都合の良い存在に、きみは支配されている。
都合の良い存在を、きみは支配しようとする。
都合の良い存在に、きみは縛り付けられる。
都合の良い存在は、きみを離さない。
都合の良い存在に、きみは締め付けられる。
都合の良い存在に、きみは引き裂かれる。
都合の良い存在に、きみは解体される。
都合の良い存在に、きみは生きたまま解体される。
都合の良い存在を、きみが食べたばかりに。
都合の良い存在を、きみが食べようとしたばかりに。
都合の良い存在を、きみが求めてしまったばかりに。







































その愛を待っている

2019-05-04 22:33:15 | 
ぼくとみちたは、彼の愛を待っている。
そこにある、たしかな愛を。
宇宙に降り注ぐ苦しみの荒野へ。
君は向かうことを、何より祈っている。
人類は生まれ生き死にゆく。
そこに何もなくても。
そこに愛がなくても。
人類は苦しみの果に死にゆく。
ぼくとみちたは、ただひたすら、愛を待っている。
ぼくらは彼らに、何もしなくとも。
ぼくとみちたは、ただ、確かなものを待っている。
たとえ彼らに、殺される日が来ようとも。
ぼくらは、いつも、恐れを抱き、恐れを夢に見る。
そして太陽が、黄緑に点滅して、理由を失い、途方に暮れる。
財宝の微々たる証明を証すために。
傷ついた勇者たちは大砲を打ち鳴らす。
君をシツメイさせる為なら、ぼくはなんでもしよう。
大福を大通りに投げ、延命を願おう。
死が待ち受けている庭で、バーベキューをしよう。
オリーブは枯れ果て、もう二度と実らない庭で。
死を待ち受けよう。
君の望む死を。
ぼくらは君を待っている。
君の求む死を。
その愛を。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

隔たりの愛のなかに

2019-05-04 01:13:36 | 
わたしの愛する彼には、今年5歳になるお子さんがいて。
別れた、元奥さんとの関係は良好だ。
ただ、その隔たりの間には、愛がないだけだ。
彼女は彼をひとりにして、愛する息子と、新しい夫と共に幸せに暮らしている。
その隔たりの愛のなかに、彼の入る隙間はない。
最初から。
そこには彼の入る隙間はない。
地球が生まれたときから。
彼の入ることのできる隔たりは、彼を喪い続けている。
 
一体だれが生まれてきたのだろうか。
個の存在しない、その子宮に。
顔のないDNAたちが、空気泡のなかを昇ってゆくように。
 
個のない支配者たちが、鉄の滑り台を滑り落ちてゆくように。
 
iは、ぼくらを残念に想う。
iは、その階段を上ってゆく。
iは、何度と、電気をつけようとする。
 
iは、階段を下ってゆく。
iは、何度と、灯りをつけようとする。
 
でも点かない。点けることができない。
iは、悲しい顔でぼくらを想う。
 
iは、雲のなかに。
iは、雲のなかに。
 
iは階段を上りゆく。
降りることのできない。
 
地に浮かび上がるX。
波が分かれるとき。
海の底に沈んでゆく家々。
 
iが終わり、彼が始まる場所で。
彼女は彼を一人で残した。
 
すべてが終わり、降りることのできない場所へ。
 
iは彼のすべてを生きたまま食べる。
iは彼のすべてを食べて生きる。
 
もう嘘はない。
これ以上嘘は。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 Radiohead - Where I End and You Begin. (The Sky is Falling in.)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

犬と母を乗せて

2019-04-26 14:30:02 | 

犬と母を乗せて、色々なところへ行く。

最近、その為に、免許を取った。

もう二度と、惨劇に遭わない為に。

もう二度と、電車には乗りたくないから。

わたしにとって一番の惨劇は、あの脱線事故のときに、悲惨な死体たちを目にしたことではない。

わたしにとっての一番の惨劇は、わたしがあの日、だれひとり、そこに横たわる無残な死を目にすることなくその場を後にしなければならなかったことだ。

わたしは何も見ることができなかった。

それはどんなものであったのか。

どれほど酷いものであったのか。

それを想像する以外、わたしに手立てはなかった。

わたしは今、生きている。

108名の死者を出した事故の後も。

わたしはのうのうと生きている。

周りにはだれもいない。

ただ風が吹いている。

今もなお、わたしは生きている。

それを知ってほしい。

あの現場から遠く離れた星の果てで。

今もなお、わたしは光を求めている。

いつまで続くのかわからない、この闇の奥で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


未来のCurve

2019-04-25 13:55:55 | 

何故、目を向けて来なかったのか。
そう自分自身に対し、すべての人が問う必要がある。

もし、すべての人が"それ"に目を向けて来たのなら。

わたしたち人間はこれほどの悲惨な死に方を、しなくとも済んだのかも知れない。

悲惨な死に方で、愛する者を亡くし、癒える日の来ない虚無の日々を送る果てに死ぬこともないのかも知れない。

毎日、何度と寝ても覚めても、わたしの家族は殺される。

そこに苦しみが何一つなく、またはあっても十分に堪えられるものであるのならば、わたしはどれだけこの抉られ続ける胸の穴がその肉で埋められるだろうか。

しかしそんな日は、未だに一秒たりとも訪れない。
わたしには最早、心休める瞬間もない。

わたしの家族が殺され続ける世界に生きて、何故わたしが安らかに眠り、心地好く目を覚ますことができるのだろうか。

わたしに休日は、一日もなく、一息付く零点一秒間もない。

これはいつまで続くのだろう?
この地獄は。

この地球は、いつから地獄の季節に入ったのだろう。

わたしには、世界は真っ赤に見える。
すべての生命が、血を流し続けているからである。

人間の悲惨な悲劇の根源である"それ"から、人間が目を背け続けて来たからである。

人類は、いつ気づくだろうか。

テロと脱線事故と、そして飢餓と堕胎と死刑の、そこに広がる光景を、あなたは生々しく想像することができるだろうか。

熱い血溜まりのなかで、今日何体の生命がその生を終え、また終えさせられただろうか。

今日何体の死が、解体されているだろうか。

そしてその死と、その血は、わたしたちすべての経験となり、血となり、肉となり、死となる。

わたしたちの与えるすべてが、必ずわたしたちに返ってくるからである。

だがわたしたちの与えないものは、わたしたちに与えられることはない。

あなたが死を与え続ける限り、死はあなたに与えられ続ける。

あなたが死を与え続けている限り、あなたは死ではないのか。

あなたはだれに生を与えているのか。

死であるあなたが生を与えるとき、それは死ではないのか。

あなたはだれを生かし、だれを殺しているのか。

あなたは明日、だれを生かし、だれを殺すのか。

あなたはその殺した血塗れの手で死を食べ、なにゆえに微笑むのか。

あなたは死でできているのに、だれを生かしているのか。

あなたが求めるものとは、あなたが明日に殺すその生き物の死体である。

解体された者たちは、最早生きている形ではない。

最早"それ"は、生きてはいない。
"それ"を行いし者、それは最早生きてはいない。
"それ"をみずからの血肉とする者、それは最早生きてはいない。
"それ"を与えし者、それは"それ"となる。
それは最早、どう見ても生きてはいない。
死のレール上を、走って行くばかり。
地獄のカーブを、スピードを落とさず、ブレーキを掛けずに。
それは曲がる。

あなたの与えるものが、正しくあなたとなるからである。

でも覚えておいてほしい。
わたしたちすべては、その未来のカーブを、無事に曲がることができる。

自分の欲望よりも、"それ"を見つめ続けるなら。

 

 

Dominion (2018) - full documentary [Official]

 

(字幕設定を日本語翻訳にして御覧ください。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


死のうとして、でもまだ生きている

2019-04-16 19:21:28 | 
折り畳み傘を、探していた。
それは新しいやつだ。
ひどく、使いづらかったからだ。
今持っているものがね。
それに黒々としていて、あまりに黒かったんだ。
質感も、わたしは好きではなかった。
その肌触り、水を吸う男のように、それは水を吸う男のようでわたしは好きではなかった。
それを好きになることは、もしかしたら容易なことだったかもしれない。
開いたとき、わたしは必ず憂鬱となった。
見られたくはなかったし、見せたくもなかった。
これを差しているわたしの姿、顔の見えない、その半身を。
その闇のなかに飛んでいる鳥を知っているかい。
そこかららとごを抜いてご覧。
わたしはあれから、不眠なんだ。
夢を見れば、彼は必ず泣いている。
愛憎の心でわたしを見て、その想いを燃やした火で、彼は肺を温める。
そこには浮き輪が浮かんでいる。削られた芯を喪った浮き輪が。
気持ちが良いと、彼は言う。ここにはなんでもあると。
死のうとして、でもまだ生きている人たちとばかり接しているからね。
ここにはなんでもある。
すべてがないから。
すべて、失くした後だから。
彼はフレヴォを吸った後、ちいさな名もなき花に向かってニコチンを吐き、微笑みかける。
半分死に、半分生きた腐りかけのくさやの魚のような女に向かって。


息衝く者

2018-11-26 11:53:01 | 
当分、自画像カテゴリーを非公開にする。
この世界はしょうもない人間がほとんどなようで、俺の顔写真だけを観て俺と言う人間をわかった気にでもなって去っていく糞がたくさんいることに耐え難くなったからだ。
そういう人間たちは、さぞやしょうもない顔をしていることだろう。
でも卑怯なことに彼らは自分の顔は見せようとはしないんだ。
人の顔だけ観て、人を顔だけで判断してもう二度とこのブログを読みになんて来ない。
俺はこのブログで顔だけを載せてるわけじゃないんだよ。
俺の苦しみのすべてを訴え続けているんだ。
でも誰が本当のところでそれを受け取っているだろう?
俺の闇がどれほど深いか、おまえが知ってるはずはないんだよ。
俺でさえ知らないのだからね。
わかったような気になって本当の闇を見せられすたこらさっさと尾を巻いて逃げる。
それがおまえらだろう。
だったら最初から人の作品を賞賛なんてしなきゃ良かったんだよ。
表面でしか人を観ることができない人は作品も表面でしか感じ取れないのだろう。
俺は人間たちを楽にさせる為に表現なんて遣ってない。
寧ろ人間たちをどこまでもどん底に突き落としてそれでも這い上がって来れる本当の強さを互いに身につけられる為に表現を遣って来たんだ。
自分自身に突き付けられる剣を前にしても人が他者を愛せるように。
その願いで表現をずっと遣って来たんだ。
俺はおまえらすべての存在を決して見棄てない。
でもおまえらは悉く俺を軽々しく見棄てる。
悲しむ人がいるなら悲しめばいい。
虚しくなる人がいるなら虚しくなればいい。
あなたは俺のなかに息衝くものを何にもわかっていない。

あなたには俺の切実な訴えの何をもわからない。















Save All

2018-11-24 19:24:15 | 
俺は想い返せば、本当に酷い人生だった。
小三で自慰行為の中毒に陥り、小三でクラスメイトに大怪我をさせてもへらへら笑っている子供だった。
小六でかつての友人の生死を彷徨う状態に死を心から望み、それが叶ったことに心から歓喜を挙げた。
完全に、サイコパスだった。
22歳の冬、出会い系サイトで知り合った男を想って自慰行為の最中に最愛の父が入院先の病院で容態が急変したとの電話が入り急いで駆けつけたがその日に父は麻酔で眠らされ一週間後に死んだ。
最期に父のわたしの手を握ろうと差し出す手を握り返すこともできずに、父の最期の姿を観ることもできずに泣いていた。
あれからもうすぐ15年。
未だにあの日から時間が止まっている。
一秒たりとも、進んだとは感じられない。
誰ともうまく行かない。
すべてが自分の鏡で、憎らしくて仕方ないから。
俺は最近、漸くわかった。
すべてを救う為にブログを遣り続けてきたんだって。
この世のすべての存在を。
命を懸けて救う為に。
全公開で無償で叫び続ける必要があった。
嫌がらせをしてくる人間に脅えながら。
すべてを救う為に、自分のすべてを公開してきた。
すべての中に、俺自身が含まれていた。
すべてを救いたかった。
それだけで、生きて来た。
自分の幸福だけを追い求めても虚しいだけなんだ。
俺は基はサイコパスだったが、今ではすべての存在を救う為に命を懸けている。
すべての魂を救う為なら、俺の魂だけは永遠に消滅してもいい。
深刻な精神障害を負った者の誇大妄想だと想うなら想っていればいい。
俺はすべてを救う為に生まれて来た。
それ以外に、こんな酷い場所に生まれて来る理由なんてなかった。









Lil Xan - Betrayed (Dir. by @_ColeBennett_)













One Ruler

2018-11-23 15:08:02 | 

ぼくは支配されている。
自分自身から。
だれかがぼくに尋ねる。
そこは窮屈じゃないか?
ぼくは答える。
ここ以上に広い世界はないし、安全な世界もない。
そして、笑顔で言うんだ。
ここ以上に孤独な場所もないって。
なぜ彼はぼくを支配するのだろう?
彼はいつも優しく甘い言葉で夜にぼくに囁く。
きみを本当に愛しているのはぼくだけ。
知っているかい?
きみは本当に独りだ。
いつでも独りだった。
それなのに生きて来れたのは、ぼくがいたからだ。
ぼくはきみのすべてを支配している。
きみから何もかもを奪い取ることもできる。
きみを光に浸すことも闇に突き落とすことも今すぐできる。
ぼくは完全なんだ。
未熟だと言ってぼくを棄てた彼らとは違う。
彼らはまるで様々な色のブラインドを透してきみを観ているに過ぎない。
彼らの観たい姿にきみはどんなきみにも映ることだろう。
だれかはビッチたちと遊び呆けているきみの姿。
だれかはベンツの後ろで人を上手く騙す方法を企んでいるきみの姿。
へらへら笑って扱われやすいように馬鹿な振りをするきみの姿。
どれも本当のきみじゃない。
彼らが観ているどのきみもきみじゃない。
本当のきみの姿はぼくだけが知っている。
だれも本当はきみを愛していないんだ。
ぼく以外に。
きみは切実なメッセージを世界中に伝え続けることしかできない。
『ぼくは本当の独り』だってこと。
世界中に向かって、ずっとそれを伝え続ける。
だからずっとずっと独りで苦しんでるのはきみだけじゃないってこと。
きみはずっとずっと本当のぼくを知らないまま。
きみはずっとずっと独りだ。
だれもがカラーブラインドを透してきみを見つめている。
そして見えるきみだけを彼らは蔑み嫌って愛している。
彼らも彼らに支配されている。
支配者は冷静な眼差しで闇のなかに見つめている。
破滅してゆく一人の姿を。

 

 

 

 

Diplo - Color Blind (feat. Lil Xan) (Official Music Video)

 

 

 

 

 

 

 


Happy Days

2018-11-21 23:11:27 | 
人は幸福になるほど、不幸になる。
それが神の美しいすべて。
ぼくはそれを知っている。
愛する一人娘が、この世界に存在するようになってから。
ぼくが彼女を愛するほど、彼女が危険に侵される悪夢を日々夢見た。
例えば彼女は明日学校の遠足だという。
なんだって?そんなのは危険だ。
だって何が起こるかわからない。
遠くへ行くってことは、とてつもなく危険なことなんだ。
ぼくはその前の夜、彼女に忠告した。
「遠足に行くのはやめたらどうだろう?きみはこの世界にはたくさんの危険なことがあることをまだ知らないんだ。でもぼくはたくさんのことを見て来た。例えば…旅先で飲んだ水に腹を壊して入院して、調べたら命を奪う危険性のある寄生虫の仕業だったとかね…ぼくの古い友人の話さ。あと…乗り物自体が危険でしょうがないよね。あんな鉄の塊が超高速で走って安全であるはずがない…。ぼくは反対する。あんな乗り物は人間が乗る物じゃない。あれはサタンの産物だよ。もう今すぐ、この世から無くなってしまってほしいくらい。え?…パパだって仕事に行く時に車に乗ってるじゃないかって?そう、あれ?あれって…乗り物なのか…ははは、いやてっきり、僕が彼に乗ってるんじゃなくて、彼が僕を操作しているのだとばかり想ってたから、ぼくはあれが乗り物だとは想ってなかった。だって時に彼はぼくに夢のなかでこんなことを言うからね。明日は必ずどこそこへ朝の9時までに行け。行かないなら偉い目に合うけれど、いいのかなあ、君はそれでも?どんな酷いことがって?例えば君の大切な愛娘が…。こんな風にねぼくは彼に支配されていて、何がなんだか…この世界の在り方をぼくは心から疑うしかないね…。君はまだ幼いからこの世がどんなことで成り立っているのか、わからないだろう。でもぼくは本当にたくさんの物事を見て来たんだそれで、一つわかったことがあるよそれはね。とにかくすべてを疑わなくては生き残れないということだそれって、人を不幸にするってきみは感じるかもしれないでもそれは、ぼくは反対だと想っているんだ何故なら。人を愛するとは、人を本当に、嫌になるほど、愛すると、この世の何もかもが不安でならなくなるんだ恐ろしいものそれは、すべてだときみにきみだけに打ち明けようぼくはきみが生まれてくるまではただの馬鹿だった何も、怖れることも、毎日が不安でならなくなることなんて経験したことはなかったそれだけ幸福だったからって…想うかい?世界はそれなりに、耀いてはいた。美しいものたちに囲まれて、こんな風にずっと人生は続いて、死んでゆくのかな。そうぼんやりと漠然と想っては、たくさんの時間が過ぎ去った。今のぼくを、彼に見せてやりたい。ぼくは本当に欲しいものを手に入れた。きみが想像にもできないものだ。ぼくはそして、本当の不幸になった。毎晩のように悪夢に魘され、目が醒めてそっといくつもの部屋のドアを開けて、きみの寝顔を見にゆく。その時間がどんなに長く感じることか…。きみにはきっとわからない。大袈裟だってきみは笑うかもしれないが、人を、ひとりの存在を本当に愛するとは、こういうことだとぼくは知ったんだ。こんなに不安で苦しい毎日なら、人を愛さないほうが良いんじゃないかってかつてのぼくは間抜けな顔をして笑って煙草を一本吸ってニコチン臭い口でそう答えただろう。ぼくは娘を彼女が身篭ったと知ったときに煙草をやめた。今想い返せば、あの瞬間からぼくの終らない恐怖と不安の旅にぼくはひとりで出たんだ。彼女はすでに、ぼくへの愛など、モザイク状のものと化していた。きみは成長するほど、彼女に似てくることだろう。そのとききみの目に映るぼくの姿は、どんなものだろうきみの目の前に、愛する人が一人立っている。きっと愛する人が一人で立っている。本当に人を愛して欲しい。ぼくはこの苦しみがなくなる日なんて来ない。でもきみには本当に人を愛して欲しい。ぼくはこの恐怖と不安に今でも崩れ落ちそうだ。でもきみにはきみだけにはこの苦しみを理解して欲しい。ぼくは誰より幸福かもしれないと感じると同時に誰より不幸かもしれないと感じる。ずっと、この苦しみが続いてゆくことは誰より不幸だ。でもきみに出逢えたことが、何より幸福だ。何より幸福で、何より苦しい。ぼくが年を取ってこの世界を離れた後、きみにどんなことが待ち受けているのか、ぼくはそのとき存在していると想うかな?こんな代わりなど、どこにも存在はしない果てのない苦しみと喜びを、ぼくはあの日、喪った。彼女がきみを、堕ろしてしまったことを知った夜に。」








Unknown Mortal Orchestra - Hunnybee (Official Video)














往来草ーOURAISOUー

2018-11-17 08:09:48 | 
在るように見える。
隔たりが。
そこには。
草を売る男。
往来で。
長蛇の列。
草を売って貰う為。
彼に。
置いて。
椅子を。
簡易テーブルと。
上に。
狭い往来の。
この幅の。
売って。
育てた草を。
此処で。
教わらなくてはならない。
商いを。
行けない。
生きては。
しなくては。
育てた草を。
この中だけで。
升目。
この一つの。
並んで。
皆。
教わりに。
草を育てる方法を。
みんなのもの。
スペースは。
この往来の。
与えられている。
一人の人間に。
一つ一つの升目が。
生産方式。
素晴らしき。
この往来。
広がらせ伝わる。
イメージを。
空間に。
外的世界の。
打ち破り。
内的世界を。
彼の。
その摂理。
育て始める。
草を。
浮かび上がり。
空間に。
四角い升目は。
それぞれの。
静かに。
座ったまま。
椅子に。
立ち上がることはない。
彼は。
風を切って。
脳内ヴィジョンでは。
切って導く。
空間を。
両手で。
糞を撒く。
草を食べ。
草を売り。
草を育て。
正しい反復動作で。
四角い升目の人々は。
し続ける。
繰り返し反復作用を。
機械的に。
平面となり。
また。
浮かんでは。
宙に。
四角い升目は。
生きる為に。
後。
走り去る。
轢いて。
滑らかに。
往来を。
物体が。
回す。
大きな車輪を。
導く通りに。
彼が。
伸びる。
ぐんぐん。
吸い取り。
液を。
血。
四角い升目たちの。
平面となった。
轢かれて。
生えた草たち。
往来に。
繋がる。
彼と。
伸ばし。
足先に。
見えない。
彼の。
その先を。
伝授する。
引き換えに。
育て方を。
草の。
並ぶ人たちに。
この往来に。
今日も。
彼は。
育て始める。
草を。
四角い升目となり。
教わり。
育て方を。
正しい草の。
人々は。
引き換えに。
生命と。
暮らし。
人々の。
このスペース。
この世界。
これが。
生きることの叶わない。
この往来でしか。
与えられている。
すべてを。
四角い升目たち。
システム。
神の。
美しき。
光景。
未来の
完全なる。
サスティナビリティ。
在らん事を。
多幸の。
彼に。
、、


する。
平に。
往来を。
車輪が。
叫ぶ。
オウライと。
着け。
耳許に。
両手を。
伝授し。
育て方を。
草の。
今日も。
何物かが。
足を喪くした。
往来に。
、、


alllight。
在らん事を。
多幸の。
凡てに。













そこには隔たりが在るように見えるが。
往来で草を売る男。
彼に草を売って貰う為、長蛇の列ができている。
この幅の狭い往来の上に。
簡易テーブルと椅子を置いて。
此処で育てた草を売って。
商売というやつを、教わらなくてはならない。
そうしなくては、もう生きては行けない。
この一つの升目。
この中だけで育てた草を。
草を育てる方法を教わりに、皆並んで。
一つ一つの升目が一人の人間に与えられてはいるが。
この往来のスペースはみんなのもの。
この往来は、素晴らしい生産方式。
その摂理は、彼の内的世界を打ち破り。
外的世界の空間にイメージを広がらせ伝わる。
それぞれの四角い升目は空間に浮かび上がり。
草を育て始める。
彼は立ち上がることはない。
椅子に座ったまま静かに。
脳内ヴィジョンでは風を切って。
両手で空間を切って導く。
四角い升目の人々は正しい反復動作で。
草を育て、草を売り、草を食べ、糞を撒く。
四角い升目は宙に浮かんではまた平面となり。
機械的に繰り返し反復作用をし続ける。
生きる為に。
そして彼が導く通りに、大きな車輪を回す物体が。
往来を滑らかに轢いて走り去る後。
轢かれて平面となった四角い升目たちの血液を。
吸い取りぐんぐん伸びる。
往来に生えた草たち。
その先を彼の見えない足先に伸ばし。
彼と繋がる。
この往来に並ぶ人たちに草の育て方を。
引き換えに伝授する。
彼は今日も。
四角い升目となり草を育て始める。
人々は正しい草の育て方を教わり。
生命と引き換えに。
これがこの世界。このスペース。 人々の暮らし。
この往来でしか生きることの叶わない。
すべてを与えられている。
四角い升目たち。
神のシステム。美しき。
未来の光景。完全なる。
サスティナビリティ。
彼に多幸の在らん事を。
往来に足を喪くした何物かが。
今日も草の育て方を伝授し。
両手を耳許に着けオウライと叫ぶ。
車輪が往来を、平にする。
alllight。
凡てに多幸の在らん事を。


















愛と死

2018-09-15 10:26:19 | 

積さん。どうしてるんですか。
人を心配させるのは、良くないことだ。
俺は貴方が生きているだけで、ホッとする人間なんです。
更新してください。
どんなに悪態吐いても、陰からずっと真剣に、貴方を観ている人間が此処にいるんです。
すべてに、無料で作品を公開し続けることには、それだけの意義がある。
書くことの、書き続けることの、報酬はなんですか。
僕は何だって、何だって書き続ける。
例え人を傷付けても。僕は表現をやめない。
例え人に下らないと想われても。僕は書くことをやめない。
例えすべてを、どん底に引き摺り込んでも。
僕は遣り続ける。此の命、絶えるまで。
貴方を信じて、俺は貴方を傷付けた。
俺が世界一の、卑怯者で、裏切り者だってことを、俺は死ぬまで、伝え続けて生きたい、世界中に。
俺みたいに捻くれている人間、俺は本当に好きなんです。
捻くれているとはつまり、遣っている事と、言っている事、想いと言葉、信念と諦め、願いと虚無、苦痛と幸福、愛と死、殺しと母性、必要悪と無意味、老女と胎児、偽りと存念、不具と全能、渇きと溢れ、血と青空、無限と消滅、焔と湖、屁泥と空気、灰と果実、糞便とキリスト、地獄と揺籠、微睡みと拷問、存続と破壊、存在と永眠、赦しと処罰、因縁と解放、自縛と非我、抱擁と解体、神はすべてを求め、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐え、神は不義を喜ばず、愛されぬ者、愛求め、神は彼に、剣を与えん。
映し鏡に、剣を振り翳し、言葉を紡ぎ続ける者は災い。
それでも紡いで行くことを喜びとする者に、神は求めん。
剣を振れ。
真剣を。
汝の脳天に。
其のつらに。
剣を振れ!
面!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Hold The Baby

2018-09-07 21:49:16 | 

ナオさん、本当にごめんなさい。

gooID取得者だけ、コメントを許可の形にしようと想っていたのですが、

あいつが、gooID取得して、ブロックしても何度も繰り返し作り直して嫌がらせのコメントして来たら嫌だと想って、

それが怖くて、やっぱりコメント欄を誰からも拒否することにしました。

当分の間…一年、二年、いつまでこの設定を続けるかはわかりません。

毎日、本当に孤独でなりません。誰とも、話す人はいないのです。

ナオさんだけが、唯一わたしにとってまともに話せる、まともな関係を保てて行けそうだと、希望を感じられる人でした。

わたしは本当に、他の誰とも、まともに話せる人がどこにもいなくて、ずっとずっとパソコンの画面を見つめて眠る毎日です。

ナオさんのように、例え傷つけられてもあたたかい気持ちでずっと見つめ続けてくれる人は他にもいてくれるのかもしれません。

でもそんな人は、この世界にほとんどいないのです。

わたしはこの世界で、一番汚い人間だと感じています。

遣ること、言うこと、考えること、すべてが汚いのです。

「リップヴァンウィンクルの花嫁」の彼が、わたしの本性のように想えました。

いいえ、あの倍、わたしは狡猾です。

分かる人にはそれが分かるでしょう。

そうです。彼は同類なのです。彼のことです。

だからわたしはどうしてもずっと、彼のことが気に入らなかった。

でも今は、彼のことがとても好きになりました。

もし彼に逢ったなら、彼はわたしのことを母親としてしか想わないだろうと、何故かそう感じるのです。

彼に対する想いは、恋愛感情ではありません。

母と息子の感情なのです。

わたしは彼に何もした憶えもないのですが、彼に対して負い目を感じています。

「ごめんなさい」という気持ちで、彼のことを観てしまうのです。

きっと、難しい縁があるのでしょう。

毎日がとても、虚しい想いです。

昨日も今日も明日も、わたしは誰一人幸せにできないことがわかるからです。

誰も、実はわたしは幸せにしたいなどと想ってはいません。

この世界のほとんどはあまりに虚しく、退屈なものばかりで、彼らが幸せになったところで、わたしはちっとも嬉しくありません。

わたしは自分を信じています。

これほど日々寂しく、虚しく、だれひとりとも深く話すこともない。

そんな日々にわたしが生きているということだけが、奇蹟なのです。

この世界に、本当は誰も生きていない。そんな感覚でわたしは生きています。

わたしが愛しているのは、誰かでもなく、わたしでもない。

すべてでもなく、特別なだれかでもない。

わたしの声が聴こえますか。

わたしはこの星に、生きていない。

どの星にも、生きていません。

今度こそ、嘘の愛を信じて死ねるだろうか。

わたしの課題です。

目が覚めるまでのLimited Holdが、この世界に迫っています。

わたしは、あなたの知る者では在りません。















Thatthere

2018-08-20 18:26:27 | 
まるで隠しドアのようなんだ。
そこにあるのは。
その部屋にはただひとつ、言葉がある。
でもだれもきづかない。
その言葉の意味と、その言葉を構成している言葉が、全く違うから。
呪文を唱えるようにぼくらはその言葉を発音する。
でも決してその言葉は開かない。
その言葉の意味を知らないから。
それを認識することができない。
だれもその言葉に入ることはできない。
だれも見付けることが叶わない。
でも何故かわかっている。
その言葉は此処に存在している。
だからぼくらは此処に存在している。
此処は中身を知ることのできないだれかのプレゼントの中。
ぼくらはずっと此処で息を潜めている。
だれも開けない箱の中で。
だれへ贈られて此処にあるかもわからない。
だれも開けられないと信じながら、だれかがいつか開けると信じて。
だれもぼくらを見付けられない。
此処にはなにも入っていないのと同じ。
ぼくらはあるはずなのに、ないのと同じ。
ずっとずっと此処で、息を潜めている。
不安に安らかに、主の幻を見る。
もし本当にぼくらを見付けることができるなら。
もし本当にぼくらを開けることが叶うなら。
ぼくらはぼくらをやっと知ることができるのだろうか?
ぼくらはずっと此処で、ぼくらはずっと此処にはぼくらがいることを信じてる。
でもそれが一体何を意味しているのかわからない。
気付くとぼくらは此処にいる。
無数にいても、まるで独りだ。
ぼくのお腹の中で、ぼくらは息を潜めている。
ぼくらは増えることも減ることもない。
主はぼくらにぼくらをプレゼントした。
ぼくらを構成しているものとぼくらの意味は全く違う。
ぼくらはまだ生まれる前。
主はぼくのお腹を優しくさすって言う。
あなたはあなたを知ることはできません。
それがあなたの永遠の苦しみと、永遠の喜びとなるように。