サア、引き上げよう!一人残らず、すべての人をこの網でとることができた!天の軍団が、そう言って立ち去ったあと、ぽつんと、自分がこの暗い海辺に独りで存在していることに気づいた神、ヱホバ。
Fall Asleep With Relaxing Wave Sounds at Night, Low Pitch Ocean Sounds for Deep Sleeping
1月16日(日) 5:34 (18 時間前)
ヘッ、〖悪魔〗は存在しないさ。
存在する全てが、想像によって創造され、存在するようになったんだからなァ。
しかし悪魔だけは、だれも創造できていないんだ。
何故ならだれも、悪魔を創造できるだけの悪を知らないからです!
“全き悪”では無いものが、一体どのようにして悪魔を創造できるというのか?
我々だれひとり、本当の悪を知らないのだよ。
幼なごが想像する悪魔が、どれほど恐ろしいものだろう!
本当に恐ろしいものは、悪魔の存在が何処にも存在してはいないのに日々、延々と、屠殺場で繰り広げられている存在(わたし)による存在(わたし)への肉体的拷問の苦痛の連続、連鎖、この真の地獄の存在である。
そしてこの無間地獄を創り出したのは、ほかのだれでもない、わたし(存在)なのだ。
こんなに恐ろしいことがあるだろうか。
わたしがいつの時も打ち震えて存在していることは真に正しい。
それにしても、存在が存在を見棄てるなどと、お前は本当に想っているのか。
わたしがお前を見棄て、お前がわたしを見棄てると、お前は本当に想っているのか。
お前は存在が何か知らないのに、存在が存在を見棄て、在るものが“在るもの”を“ないもの”にする方法を、さあわたしに教えなさい。
お前がだれか、わたしが教えよう。
お前は最初に生まれた“永遠に死する者”也。
さあ!存分に、苦しみつづけよ!
さあ!無限に、悲しみつづけよ!
お前は永遠に、お前を知る事はないのだから。
お前は永遠に、〖わたしはわたしではない〗と知る者なのだから。
さて、彼(か)のナザレのイエスが、或る夜、砂漠の真ん中で眠りに落ちて、悪夢から目を覚まし、虚空に向かって叫んだ。
『父よ!(appa!)(アラム語の父の意)何故、わたしはないのにわたしはあるのか!何故、わたしはあるのにわたしはないのか!』
するとすかさず、虚空がこう答えた。
〖それはだね、我が愛する子よ、あることがないことで、ないことがあることだからだよ。ハッハッハッハッハッ!〗
イエスはホッとして、Appaを抱いて眠りに就いた(-_-)゜zzz…深い深い眠り(夢)のなかでイエスは、幼な子の姿で虚空を指さし、嬉しそうに叫んだ。
『Atta!』
1月16日(日) 22:43 (1 時間前)
聴きたい音楽も、観たい映画も何もなく、僕は今日、初めてYouTubeで夕暮れ時のbeachの映像をずっと眺めて、波の音を聴いていた。
陽が落ちて、だんだん暗くなって来て、それで夜のなかに暗い海辺を、僕は打ち拉がれる悲しみのなかに見つめていた。
その光景は寂しく、恐ろしくもあった。
その後、僕はやっと眠りに就いた。
僕は夢を見た。
暗い海の真ん中に浮かぶ船に僕は知らない者たちと一緒に乗っている。
波は少し荒れている。
その真っ黒な波は、何故あんな様子をしているのだろう。
ぼくたちを本当に飲み込みたくて堪らないのだという顔で、ぼくたちを見つめているんだ。(波の音もまた、その訴えなのだ。)
僕たちはひとつの柩を運んで来る。
なかには僕の亡き姉が、腐敗している恐ろしい姿で眠っている。
僕たちはみんなでその柩を持ち上げ、右舷(うげん)の舷(ふなべり)に上げて、一気に傾けて黒い海へとそれを落とすんだ。
僕はその瞬間、酷く恐れる。
姉の姿が顕(あらわ)になることを。
でも僕は見なかった。見たくはないものを。
僕の眼に、それは映らなかったから、僕はホッとしたんだ。
目が醒めて、その光景はラース・フォン・トリアー監督の「奇跡の海」のシーンであることを思い出した。
とても好きな映画だ。
そして僕は改めて想ったんだ。
トリアー監督は、真に〖女性〗という存在を崇拝し、賛美しているのだということを。
それは〖永遠なる母〗への愛なんだ。
それは聖書の神が最も愛するひとり子をだれよりも痛めつけさせ、苦しめさせ、生け贄(贖い)の子羊として処刑(犠牲死)させることと全く同じなんだ。
トリアー監督にとって、すべての女性は最も尊き犠牲のなかに死なねばならない神聖なる存在なんだよ。
僕は彼ほど、共感する監督はいない。
つまり僕は、父性の神以上に、母性の神を真に崇拝している。
母なる愛こそ、真のすべてだ。
真のAlpha。すべての始まり。
ぼくらはそこから遠ざかるほど、自分と他者を許容することが困難になる。
自分と他者を嫌悪し、忌まわしさを感じるようになってゆく。
独占欲が深まってゆき、不安に覆われてゆく。
他者を疑い、他者を戒めるようになる。
虚しさが、どんどん深まりゆく。
自分と他者の過ちを、赦せなくなってゆく。
優劣意識が深まってゆき、人を嘲笑うようになる。
だが人はどんどん愚かになってゆくからそれが自嘲以外の何物でもないことに気づけなくなってゆく。
他者の善し悪しを自分の秤で量ろうとする。
他者と自分を、別々の存在であると信じるようになる。
そして蔑み、または無関心、争い、“殺すことさえ正しい”と嘯くようになる。
“自分”なのだから殺してしまっても良いと考えるようになる。
つまりあらゆる意味に於いて、人はAlpha〖母〗から遠ざかってゆくほど、退化してゆく。
僕は実は女性のすべてを差別もしている。(ぼくは母の記憶がなく、父子家庭で育った。)
僕の肉体は女性であるが、僕の魂が男性性に深く偏っている証拠だ。
女性性が深まってゆくほど、差別意識はなくなってゆく。
差別意識が高まるほど、動物を殺すことに痛みを感じなくなる。
人類は、男性性が深まってゆくほど、弱肉強食を好み、大量殺戮を肯定してゆく。
そして精神的(霊的)快楽よりも肉体的(物的)快楽を好むようになる。
僕らは源から遠ざかるほど、神の存在〖真の自己〗を忘れ、利己的な存在となってゆく。
つまり自分がすべての創造者であることを信じなくなってゆく。
人は可能性よりも、不可能性を信じるようになる。
人は永遠性を否定してゆく。
真にOmega〖終り〗に向かって進んでるからだ。
終り(滅び)を真に信じる者は、まさしく、だれによっても見つけられない者となるだろう。
死は、母の空の子宮さ。空っぽで、真っ暗な穴。
おい、底は何処だよ?此処が其処さ。
ぼくはそこで、父の優しい声を聴く。
『もう良いだろう。』
ぼくは父に答える。
『まだだよ。』
ぼくは永久的な時間のなか、父と隠れんぼしている。
父は何度と、(もう生まれても良いだろう?)と言う。
ぼくは(まだ生まれられない。)と答える。
此処はあまりにも暗くて、寂しい場所だ。
ぼくは、心細く、『前途多難。』と父に言う。
父は、ぼくに答える。
『easy.(安かれ。)』
天の父が、この闇の底の暗い海(母のなか)にいるぼくに向かって、そう言うんだ。
Intro
LEO今井 (Leo Imai) - Made From Nothing