はぴの自作カフェ 2nd

子育てと仕事に勤しみながら自作PCを模索する漢の日常

Gen5 SSDを8枚使ってRAID 0を夢見る~Ryzen Threadripper 7000シリーズの底力

2023-12-17 16:10:58 | パソコンパーツ自作

皆様、大変ご無沙汰しております。はぴでございます。
今年は、大きなイベントが多々ありブログ更新も滞っていたんですが、PC自作パーツはいろいろ弄っていおりました。

12月15日にはデーターアシスト様のご厚意に「AsRock TRX50 WS」を入手することが出来ました!ありがとうございます!
石(CPU)については発売日に衝動にかられ捕獲することに・・・社長スミマセン!!

・・・でやりたかった自己満足ベンチをやってみようかとちまちま構築しておりました。
前回はGen5 SSDを4枚使用したRAID 0を構築してみたんですが
今回はGen5 SSDを8枚使用してRAID 0をやってみます!


まず「AsRock BLAZING QUAD M.2 CARD Gen.5]を2枚使用して、Crusial T700 を載せました。




付属のファン付き放熱板を取り付けて準備完了。
発熱は多そうなので熱ダレが心配です。




AsRock TRX50 WSでのUEFI設定画面です。
メモリ速度はXMPプロファイルにてDDR5-5600に設定





拡張スロットを「x4x4x4x4」に設定。
スロット1とスロット3スロット4がGen5に対応しています。
「x4x4x4x4」に設定できるのはスロット1とスロット3になります。
スロット4は端子がx16形状ですがx8までしか信号が出ていません(x4x4なら出来るかも)



NVMe RAIDに設定。





あとはOSインストールですが、途中AMD RAID DriverをインストールしてRAIDストレージを認識させます。
OSインストールも特に問題なく完了。





ただ、冷却ファン系の音は五月蠅いレベル。
VRMの冷却ファンもフル回転っぽい様子。

往年のASUS L1N64-SLI WS(Athlon 64 FX)の冷却ファンを思い出しますねぇ~。
デュアルCPUにする大分尖ったマザーでした。BIOSを書き換えてOpteronを入れたりしました。






ここから、Gen5 SSD 8枚構成のRAID 0のベンチ計測です。

RAID 0 Crusial T700 x8(AsRock BLAZING QUAD M.2 CARD PCI-E Gen.5 x16(x4x4x4x4)2枚使用)
AMD RAID Driver 9.3.2.158
CrystalDiskMark 8.0.4.x64 デフォルト設定

SEQ1MQ8T1    Read  18638.45MB/s  Write 21301.99MB/s
SEQ1MQ1T1    Read  11844.77MB/s  Write   9608.94MB/s
RND4KQ32T1    Read       474.68MB/s  Write     389.80MB/s
RND4KQ1T1      Read         66.41MB/s  Write     232.81MB/s





RAID 0 Crusial T700 x8(AsRock BLAZING QUAD M.2 CARD PCI-E Gen.5 x16(x4x4x4x4)2枚使用)
AMD RAID Driver 9.3.2.158
CrystalDiskMark 8.0.4.x64 NVMe設定

SEQ1MQ8T1    Read  18348.56MB/s  Write 19436.81MB/s
SEQ128KQ32T1    Read    8105.34MB/s  Write   7784.82MB/s
RND4KQ32T16    Read      1319.77MB/s  Write    933.79MB/s
RND4KQ1T1      Read         66.58MB/s  Write     224.29MB/s




RAID 0 Crusial T700 x8(AsRock BLAZING QUAD M.2 CARD PCI-E Gen.5 x16(x4x4x4x4)2枚使用)
AMD RAID Driver 9.3.2.158
ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1
MAX Value[Read  21.76GB/s  Write  41.81GB/s  ]




RAID 0 Crusial T700 x8(AsRock BLAZING QUAD M.2 CARD PCI-E Gen.5 x16(x4x4x4x4)2枚使用)
AMD RAID Driver 9.3.2.158
ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1
MAX Value[Read  34.31GB/s  Write  44GB/s  ]






8枚構成のRAID 0環境はCrystalDiskMarkでは思ったよりも速度が出ませんでした。
何処かにボトルネックがあって性能が頭打ちのように思えます。
ATTO Disk Benchmarkでは、Read  34.31GB/s  Write  44GB/sと今までのベンチマークの結果以上の数値をだしており
Gen5の帯域幅の大きさを感じさせます。
PCI Express Gen5の理論値の帯域幅は
   x1 =   4GB/s
   x4 = 16GB/s
   x8 = 32GB/s
 x16 = 64GB/s
 x32 = 128GB/s
となり、今回のベンチマークの結果だとスロット1つ分「x16 = 64GB/s」の理論値の帯域幅が越えられるかどうか目標になりそうです。


-------------------------------------------------------


ちなみにRAID環境ですが、OSにはRAID構成にしていないSSDを使用しました。
CPUから伸びるPCI Gen.5 x4レーンにCorsairのMP700を載せましたが
以下はOSに使用しているPCI Gen.5 x4レーンのM2スロット(CPU M2_1表記)での速度です。
Corsair MP700 1TBの定格読み書き速度はRead 9,500MB/s Write 8,500MB/sです。


Corsair MP700 CPU_M2_1
CrystalDiskMark 8.0.4.x64 デフォルト設定

SEQ1MQ8T1         Read  6920.52MB/s  Write 7754.75MB/s
SEQ1MQ1T1         Read  3726.52MB/s  Write 6167.83MB/s
RND4KQ32T1       Read    420.59MB/s  Write   339.82MB/s
RND4KQ1T1         Read      63.73MB/s  Write   136.05MB/s





Corsair MP700 CPU_M2_1
CrystalDiskMark 8.0.4.x64 NVMe設定

SEQ1MQ8T1         Read   7538.69MB/s  Write 8042.35MB/s
SEQ128KQ32T1    Read   6734.88MB/s  Write 5922.06MB/s
RND4KQ32T16     Read   1272.23MB/s  Write 1007.57MB/s
RND4KQ1T1         Read       64.31MB/s  Write    138.01MB/s







Corsair MP700 CPU_M2_1
ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1
MAX Value[Read  6.67GB/s  Write  7.33GB/s  ]



読み込み性能がいまいち奮わないですがAMD環境っていつも新製品出だしはこんな感じ?のような・・・
RAIDの構成による挙動もグラボやSSD等の挿す位置でも変わるかもしれないのでさらに検証していきたいと考えております。



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Gen5 SSDのM2M1TPG5NFZを4枚使ってRAID 0を夢見る

2023-06-17 14:36:32 | パソコンパーツ自作

こんにちは、今年2023年も半ばに差し掛かろうとしておりますがちょっとした節目の決断をすることになり感慨深いものがあります。
かかりつけ医で血液検査をしてもらったのですが、肝機能と中性脂肪が少しだけ高いくらいに推移していて少し安心したり。

そんな6月に、データーアシストさんにてGen.5世代のSSDM2M1TPG5NFZ(ヒートシンク付き)を入手しましてこれはRAID試してみっかな~と調達モードにはいっていました。
RAIDとなると、過去にも何回か記事をアップしておりまして・・・

Gen.4世代での8枚挿しRAIDや「SSD 980を使って8枚NVMe RAID0に挑戦!」「RYZEN Threadripper 3970XでPCI-E Gen.4のSSD8枚のRAID 0を試してみた
はたまたAM4世代での5枚挿しRAID「X570のPCI-Express GEN4でM.2 NVMe SSD 5枚挿しのRAID 0に挑戦!
PCI-E Gen.3世代でのRAID「AMDのNVMe RAIDをASUS HYPER M.2 X16 CARDとZENITH EXTREMEマザーで組んでみる(合計6枚SSD)
同じくPCI-E Gen.3世代での4枚挿し「今話題のNVMe RAIDをASUS HYPER M.2 X16 CARDとAsRock Fatal1ty X399 Proffesinal Gamingで組んでみる
少し趣向が違いますがこんなSSDも「LIQID社製NVMeSSDをベンチしてみました


今回ご用意したのはこちら「AsRock BLAZING QUAD M.2 CARD」
Gen.5世代のSSD 4枚挿しカードです。



基板全体を覆うヒートシンクと2つのファンで4枚のGen.5 SSDを冷却するPCI-Eカードです。
基板には、PCI-E 6ピン(VGA用)の電源端子を装備。




アルミヒートシンクとファンで4枚のSSDを冷却するとは言いますが、
今回のSSD M2M1TPG5NFZはそもそもヒートシンクも冷却ファンも付いているので
こうなりました。

まぁ、そうなりますよね。今はまだ全部分解してSSD基板だけにする勇気はありません。





で、こうなりました。

今回は、AsRockのX670E TAICHIを使用しております。
後述のPCI-E Gen.5スロットのx16およびx4x4x4x4の分割が出来ることが理由です。

また、拡張スロットがこのAsRock BLAZING QUAD M.2 CARDで占有されてしまうためグラフィックスカードは利用できません。
CPU内蔵のグラフィックスを使用することになります。





PCI-E Gen.5世代のマザーボードではPCI-E拡張スロットの本数が思いのほか少ないです。
一般的にはPCI-E Gen.5 2本です。また片方がx16動作になるともう一方は使えなかったりします(x16/-)。
あるいは、x8動作になるともう一方もx8動作になったり(x8/x8)。

今回AsRock BLAZING QUAD M.2 CARDを使うにあたり、PCI-E Gen.5拡張スロットにてx4x4x4x4の設定が可能なものはAsRockのマザーボードでは
X670Eシリーズ、B650シリーズの一部となっております。





また、X670E TAICHIには、もうマザーボード上にも「Blazing M.2 Socket(M2_1,Key M),supports type 2280 PCIe Gen.5x4(128Gb/s)」ソケットがあります。
今回、こちらにOS用のSSDを搭載して行おうとしたんですが、OSをインストール途中で止まってしまう症状が発生したのでこちらは使用していません。
RAID 0を構築した中にOSを入れております。




では、ストレージ性能を簡単に計測してみました。

RAID 0 M2M1TPG5NFZ x4(AsRock BLAZING QUAD M.2 CARD PCI-E Gen.5 x16(x4x4x4x4))
AMD RAID Driver 9.3.2.158
CrystalDiskMark 8.0.4.x64 デフォルト設定

SEQ1MQ8T1    Read  29422.38MB/s  Write 30136.41MB/s
SEQ1MQ1T1    Read  17602.96MB/s  Write 15825.91MB/s
RND4KQ32T1    Read       729.95MB/s  Write     625.23MB/s
RND4KQ1T1      Read         78.90MB/s  Write     650.85MB/s





RAID 0 M2M1TPG5NFZ x4(AsRock BLAZING QUAD M.2 CARD PCI-E Gen.5 x16(x4x4x4x4))
AMD RAID Driver 9.3.2.158
CrystalDiskMark 8.0.4.x64 NVMe設定

SEQ1MQ8T1         Read  29622.94MB/s  Write 29753.88MB/s
SEQ128KQ32T1    Read  16479.10MB/s  Write 14335.23MB/s
RND4KQ32T16     Read    2413.69MB/s  Write   1868.17MB/s
RND4KQ1T1         Read        78.95MB/s  Write     654.77MB/s





RAID 0 M2M1TPG5NFZ x4(AsRock BLAZING QUAD M.2 CARD PCI-E Gen.5 x16(x4x4x4x4))
AMD RAID Driver 9.3.2.158
ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1
MAX Value[Read  23.33GB/s  Write  27GB/s  ]




Gen.5世代のSSD4枚はGen.4世代のSSD 980を使っての8枚挿しRAID 0を軽く上回るベンチ性能です。
実際に運用する場合にはここまでの体感差はありませんがGen.4世代の帯域幅を超えるGen.5世代の帯域幅の魅力を感じさせられます。

また今回使用したAMD RAIDドライバは2022年12月20日付のRevision Number 9.3.2.158です。




Gen.5世代のSSDが販売されてきています。今後の高性能SSDに期待が持てます。
それらに必要な半導体の技術進化も気になるところです。


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特殊サイズのSSD 2230サイズのM.2 NVMe SSD WD SN740

2023-02-26 22:09:49 | パソコンパーツ自作

みなさんこんにちは、はぴです。

いつの間にか2023年も2月が過ぎ・・・3月、寒いと言っていたのが暖かくなっていく時期になっています。
巷では受験シーズンにもなっていてそんな時期もあったなぁと思うんですがあまり記憶がないです。

昨今、AMDが去年発表したモバイルの低消費電力APU Ryzen 6000シリーズを搭載する小型ノートやスレート型のPCが続々と発売されています。
INTELのCPUも搭載された物も多くありますが、やはり去年あたりからCPU内蔵のGPUの性能もそれなりに向上してきているように感じます。
1920x1080辺りの解像度で低品質ぐらいならそこそこ動かせるくらいになってきているみたいですね。
残念ながらバッテリー駆動時間については短くなっているのですが、これは使えば使うほどバッテリーの減りも速いので致し方ないのかもしれません。

そのような小型ノートやスレートPCに使われつつあるストレージにサイズが「2230」のNVMe SSDがあります。
さらに容量についても最大で2TB搭載されるているものもあります。
ここに来てようやく発表・発売されてくるようになりました。

そしてようやく、海外から到着しました。



SSDなので大きい梱包ではないのでよくある光景といいますか、DHLでの発送でしたが国内では佐川急便での配達でした。




中には似たような梱包箱となっていて小さな段ボール箱になっていました。




小さな段ボール箱の中にはプチプチにくるまれて2230 SSDが入っておりました。




きちんと個包装になっていて密封状態です。




MicronからもM.2 2230サイズの"2400 SSD"シリーズが発売されました。

今回入手したものはウェスタンデジタル製のSN740シリーズNVMe SSDです。
SDDPTQE-2T00 M.2 2230 セキュリティタイプ:非SED
PCIe Gen4 x4 NVMe v1.4b
シーケンシャル読み出し 最大5150MB/s
シーケンシャル書き込み 最大4850MB/s
ランダム読み出し 最大650K IOPS
ランダム書き込み 最大800K IOPS
耐久性 500 TBW
ピーク電力(10μs)6.3 W
平均有効電力 65 mW
スリープ(PS5)3.3 mW
供給電圧 3.3 VDC
信頼性 MTTF 最大175万時間

キャッシュの詳細は分かりませんでした。またMicronのM.2 2230サイズのものは176層QLC NANDを使用しているので同じものが搭載されているものと推測されます。





CrystalDiskInfoの情報も特に問題なし。





続いてCrystalDiskMarkで基本的な性能を調べてみました。

Western Digital PC SN 740 NVMe SSD 2230
CrystalDiskMark 7.0.0.x64

SeqQ1MQ8T1    Read  5225.46MB/s  Write 4904.14MB/s
SeqQ1MQ1T1    Read  5280.61MB/s  Write 3902.84MB/s
Rnd4KQ32T16  Read    1980.18MB/s  Write 3402.45MB/s
Rnd4KQ1T1      Read       73.58MB/s  Write   313.13MB/s




Western Digital PC SN 740 NVMe SSD 2230
CrystalDiskMark 7.0.0.x64

SeqQ1MQ8T1    Read  5183.11MB/s  Write 4780.22MB/s
SeqQ1MQ1T1    Read  3552.11MB/s  Write 2927.71MB/s
Rnd4KQ32T16  Read     892.70MB/s  Write  936.37MB/s
Rnd4KQ1T1      Read       72.93MB/s  Write   315.83MB/s





今回手に入れたものは容量2TBなのでソフトをある程度余裕を持ってインストール出来ると思われます。

早速ゲーミングノートPCとしているASUS FLOW X13に搭載したいと思います。


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ついに来た!!!Ryzen Embedded V2718搭載のMINI-ITXマザー AIMB-229~実力編

2022-10-15 08:24:41 | 低消費電力APU

こんにちは、はぴです。

ZEN4コアのRyzen 7000シリーズが9月末に販売されて盛り上がっているのでウキウキしています。
Ryzen 7950Xなどをポチってしまっていたりするんですが、性能も良ければ消費電力もそれなりに・・・でCPU温度も95℃を目指しパワー全開したりするみたいです。
マルチコアを含めた性能に合わせて、発熱や消費電力も比例するような気がしますね昨今のCPUの進化。
・・・まぁ、爆熱のFX-9590に比べたらまだまともでしょうか?~あれは性能は出なかったなぁ(遠い目)

さて、前回Ryzen Embedded V2000シリーズのV2748を搭載するMINI-ITXマザーAIMB-229を紹介しました。

今回はその実力をざっくりと調べてみました。
*今回ベンチマークを一新しました。
CINEBENCHはR23に、ファイナルファンタジーベンチマークは暁月の終焉ベンチマークに変更しております。
そのため、GIGAIPC mITX-1605Aも計測しなおしたものを一緒に載せております(前の記事での性能はこちら)。

先ずはCPU-Zでの素性から、25WクラスのAPUとしてはZEN2コアを8コア16スレッド有します。
JuagarコアなKABINIマザーや、CarrizoではないCarrizo-LコアなA68N-5600Eマザーとかは当時は低消費電力マザーとして紹介しましたがいずれも4コア4スレッドでした。




メモリはDDR4-3200MHz駆動を実現。前世代のRyzen Embedded V1000シリーズでは、DDR4-2400MHzが標準でした。




内蔵のGPUは「AMD Radeon Graphics」とは言ってもVegaコアを使用しているので前世代と同じ構成半導体プロセスが進んでいるので性能は良くなっているらしいです。




続いて各種ベンチマークを回してみます。
cTDP設定についてですが、AIMB-229でのUEFI設定では種類が多く搭載するAPUの定格以外の設定も出来るようになっていました。
とはいえ、低消費電力を目指すのが目的なので定格以内の設定を計測しました。

1.12W POR Configuration - 1 Commercial/Consumer ← 今回の設定cTDP12W
2.15W POR Configuration - 2 Commercial/Consumer ← 今回の設定cTDP15W
3.25W POR Configuration - 3 Commercial/Consumer ← 今回の設定cTDP25W
4.35W POR Configuration - 4 Consumer
5.45W POR Configuration - 5 Consumer
6.54W POR Configuration - 6 Consumer
7.Auto

上記7項目のうち上位3項目、cTDP12W、cTDP15WそしてcTDP25W設定を使用しております。

CINEBENCH R23についてはマルチ約10分間ぶん回して計測しました。

cTDP12設定 CINEBENCH R23の結果

CPU(Multi Core)  4770pts
CPU(Single Core) 1161pts



cTDP15設定 CINEBENCH R23の結果
CPU(Multi Core)  7343pts
CPU(Single Core) 1151pts



cTDP25設定 CINEBENCH R23の結果
CPU(Multi Core)  8751pts
CPU(Single Core) 1221pts




cTDPの設定により性能はリニアに上昇しています。
cTDP25W設定では、マルチ8751と旧世代だったらハイエンドに近い性能に!
cTDP12W設定でもZENコアのGIGAIPC mITX-1605Aを凌駕する性能です。
シングルコア性能がどの設定でも1000ptsを超えていてます。
ZEN2コアがZENコアよりも進化しているのがわかります。





つづいて3DMarkのFireStrikeとTimeSpyのベンチ結果

cTDP12W

3DMARK Fire Strike SCORE - 2166
    Graphics - 2368
    Physics   - 11835
    ALL        -   756
3DMARK Time Spy SCORE -  957
    Graphics -  848
    CPU     -    3599

cTDP15W

3DMARK Fire Strike SCORE - 3018
    Graphics - 3305
    Physics   - 15753
    ALL        -  1055
3DMARK Time Spy SCORE - 1147
    Graphics - 1006
    CPU     -    5663

cTDP25W

3DMARK Fire Strike SCORE - 3305
    Graphics - 3645
    Physics   - 20709
    ALL        -  1117
3DMARK Time Spy SCORE - 1257
    Graphics - 1100
    CPU     -    6730

TimeSpyベンチマークに関してはcTDP設定に比例してGIGAIPC mITX-1605Aからも順当に性能が上がっています。
Fire StrikeではcTDP12W設定ではmITX-1605Aより悪くなります。





ファイナルファンタジーベンチマークの結果


cTDP12設定 FINAL FANTASY XIV 暁月の終焉ベンチマーク

1280x720 高品質(デスクトップPC)SCORE     4201(普通)
1280x720 標準品質(デスクトップPC)SCORE     6480(やや快適)
1920x1080 高品質(デスクトップPC)SCORE     2575(設定変更を推奨)
1920x1080 標準品質(デスクトップPC)SCORE     4369(普通)



cTDP15設定 FINAL FANTASY XIV 暁月の終焉ベンチマーク

1280x720 高品質(デスクトップPC)SCORE     5098(普通)
1280x720 標準品質(デスクトップPC)SCORE     6816(やや快適)
1920x1080 高品質(デスクトップPC)SCORE     3074(設定変更を推奨)
1920x1080 標準品質(デスクトップPC)SCORE     4648(普通)

cTDP25設定 FINAL FANTASY XIV 暁月の終焉ベンチマーク

1280x720 高品質(デスクトップPC)SCORE     5585(普通)
1280x720 標準品質(デスクトップPC)SCORE     7702(やや快適)
1920x1080 高品質(デスクトップPC)SCORE     3187(設定変更を推奨)
1920x1080 標準品質(デスクトップPC)SCORE     5165(普通)


こちらは、3DMARKの結果とは少し違ってmITX-1605Aをすべて上回っています。
一番荷の思い1920×1080の高品質(デスクトップPC)がすべてのcTDP設定で設定変更を推奨となりました。
1920×1080標準品質では、普通に遊べると思われます。




最後に消費電力の計測結果です

3DMARK FireStrikeの結果~cTDP12W設定ではmITX-1605Aを下回る~を考慮に入れてもcTDP12W設定が驚きの低消費電力を示しているのがわかります。
ほぼすべてでmITX-1605Aを上回っていながら消費電力が低い!
おおむね40Wを超えないのは優秀なワットパフォーマンスと言えます。ACアダプタ駆動には最適ですね。
次にcTDP15W設定では50W近辺。おおむね60W以内に収まる消費電力量となります。
こちらもACアダプタ駆動出来そうです。
cTDP25W設定では、性能も大きく上昇しますが、70W程度。おおむね80W以内とACアダプタ駆動は出来そうですが消費電力は30W近く多くなります。
低消費電力PCを構成するうえではcTDP12W設定かcTDP15W設定が良好だと思えます。


*電源:CORSAIR SF450を使用。

ZEN2コアなRyzen Embedded V2000シリーズが流通するようになってAMD系の低消費電力APUがさらに面白いことになりそうです。
発表から市場流通まではだいぶ時間が経ってしまいましたがRyzen Embedded V2000シリーズを搭載したPCがさらに登場してほしいです。

・・・しかしRyzen Embedded V3000シリーズが発表されているので時すでに遅し?の感・・・

V3000シリーズのMINI ITXマザーを楽しみにしている自分がいます・・・


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ついに来た!!!Ryzen Embedded V2718搭載のMINI-ITXマザー AIMB-229

2022-09-26 13:33:26 | 低消費電力APU

お久しぶりです、はぴです。
巷ではAMDの新CPU Ryzen 7000シリーズの発売が間近となりAM4ソケットシステムの一新が期待されています。
世界情勢も大きく流動した今年も残すところ後半戦になってしまいましたがテクノロジーの進化は止まらず続いております。

そんななか、おおよそ2年前の2020年11月24日発表されていた「Ryzen Embedded V2000シリーズ」を搭載したマザーがようやく到着しました。
Ryzen Embedded V2000シリーズはZen 2コアを搭載するAPU Ryzen 4000Gシリーズをベースとした組み込み向けAPUです。
低消費電力向けなAPUも用意されているのがポイントです。ACアダプタ駆動も出来そうなより低消費電力でそれなりの性能となるシステムを組むのが捗りますね。


・・・で、一番大事なポイントはRyzen Embedded V2000シリーズは「Windows 11」に対応するということであります。
Windows 11に必要なTPMがサポートされています。


そして、今回紹介いたしますのはこちら、Advantech AIMB-229(搭載APU Ryzen Embedded V2718)!




付属品はこちら、
S-ATAケーブル 1本
S-ATA電源ケーブル(マザーボードから給電) 1本
2股シリアルポートケーブル 1本
1ポートシリアルポートケーブル 1本
バックパネル
M.2取付ネジ 2個
M.2取付台座 1個
ATX電源ケーブル5Vパワー用
その他、簡易取説など




今回嬉しかったのはATX電源から電源スイッチ部分だけを取り出すコネクタケーブルがついていたことです。
この辺のマザーは電源コネクタがEPS12VのみでADIVAケースに改造した記事ではGIGAIPC mITX-1605Aも同じEPS12Vしか電源コネクタがなかったために「アイネックス ATX電源検証ボード」を使用して電源部分を構成しました。
これがあればよりスッキリ電源と繋げることが出来るので有難いです。





そして、こちらがAIMB-229マザーボード。




Ryzen Embedded V2718 APUです。
V2718は8コア16スレッドのZen2コアを搭載
ベースクロックは1.7GHz
1コア最大クロックは4.15GHz
L2キャッシュ4MB
L3キャッシュ8MB
DDR4 3200MHz(ECC対応)
Radeon Graphics(GCN) 7コア
GPUクロック1.6GHz
TDPは10~25W

前世代のRyzen Embedded V1605Bの後継に位置付けられているようです。
比較してみますと

  Ryzen Embedded V2718 Ryzen Embedded V1605B
製造プロセス 7nm 14nm
コアアーキテクチャ Zen2 Zen
コア数 8 4
スレッド数 16 8
ベースクロック 1.70GHz 2.06GHz
最大クロック(1コア) 4.15GHz 3.60GHz
L2キャッシュ 4MB 2MB
L3キャッシュ 8MB 4MB
内蔵GPU AMD Radeon Graphics AMD Radeon Vega 8 Graphics
GPU最大クロック 1.6GHz 1.1GHz
GPUコア数 7コア 8コア
TDP 15W 15W
cTDP 10-25W 12-25W
DDR4メモリ 3200MHz 2400MHz
ECC対応
PCIe Gen3(20レーン)x8+x4x3 Gen3(16レーン)GFXx8+GPPx8
映像出力 HDMI2.1 DP1.4 eDP1.3 HDMI2.0b DP1.4 eDP1.4
SATA 2 2
NVMe 最大2 対応

と、同じ消費電力ながら倍のコア数スレッド数を持ちキャッシュや、GPU、メモリ等々スペックアップしております。




メモリはDDR4 SO-DIMMソケットを2スロット
DDR4 3200MHzまでの対応で最大64GB(32GB×2)ECC対応してます。




外部電源にはDCジャックが搭載されていてACアダプタをそのまま取り付ければ動作することもできます。
内部電源には、EPS12Vコネクタがありますのでこれで給電します。




メモリスロットの下側に白い3ピンのコネクタがありますが、これにATX電源からの5Vスタンドバイと電源スイッチのピンを接続することでシステムを起動させることが出来るようになります。




バックパネル部分、左から
ACアダプタ用のDCジャック
HDMI 2ポート(HDMI 2.0準拠、最大解像度4096x2160@60Hz)
USB 3.2 Gen2 ×2ポート(Type Aポート)
USB 3.2 Gen2 x 2ポート (Type Cポート Displayport対応DP++ 最大解像度4096x2160@60Hz)
USB 3.2 Gen1 x 2ポート
GbE LAN 2ポート(Realtek 8111H)
Audioポート(Line Out + Mic/Line in)




PCI-Eスロットx8レーンですが、スロットに切り欠きがあるので16レーンのスロットも取り付けることが出来ます。
M.2(M-Key 2242/2280)
M.2(E-Key 2230)
M-Key M.2スロットはNVMe SSDにも対応しています。
S-ATAポートは2個




S-ATA電源ポートも2個ありますが、付属ケーブルは1本となっています。
ファンはCPU用も含めて3個取り付けることが出来ます。





マザーボード背面。
裏側にも部品がびっしり。




さて、その性能はどのくらいになるのか!
今回使用するベンチマークを一新しました。

ただいま計測中であります。
少々お待ちください!!

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