美術館巡りと古都散策、Jazz & Bossa など・・

スタンダードやボサ・ノバなどを歌って録音したり、美しい景色などを撮影して動画を作っています。美術展にもよく行きます。

♪ Dream A Little Dream Of Me を録音

2015-02-18 | Standards

1960年代にママス & パパスがカバーし、グループ解散後もママ・キャスこと

キャス・エリオットが歌い継ぎ、彼女自身の代表曲にもなった

Dream A Little Dream Of Me』を歌って録音し、動画にしました。

 

 

この曲を調べたら何と昭和5年に作曲されている事がわかりました。

私は、大学生の時にアメリカを旅行して、たくさんレコードを入手しました。

入手したレコードの中にドリス・ディがこの曲を歌っているアルバムがあり、

よく聴き大好きになりました。


作曲したのは、共にウィスコンシン州出身のウィルバー・シュワント(Wilbur Schwandt)と

ファビアン・アンドレ(Fabian Andre)で、その1年後にガス・カーン(Gus Kahn)が歌詞を

付けました。 

この曲は、一番最初にオジー・ネルソン(リッキー・ネルソンの父親)のジャズバンドと

ウェイン・キングのバンドが1931年にレコードをリリースしました。 

そして、現在もずっと演奏され歌い継がれており、エラ・フィッツジェラルドと

ルイ・アームストロングがレコードで共演してヒット、続いてドリス・ディや、

ナット・キング・コール、ディーン・マーティンなども吹込みし、最近では、

ダイアナ・クラールやマイケル・ブーブレなどもレコーディングして愛され

続けられている曲なんです。

なかでも、1960年代にママス & パパスがカバーしたのが大ヒットして

ミリオン・セラーになりました。

グループ解散後の(ママ)キャス・エリオットのソロ映像です。

 

1989年には曲と同じタイトルで映画が作られロックアレンジで歌われています。

この曲は、80年以上経っているのに古さを感じさせない。やっぱり名曲です。

昭和5年につくられた曲が、現在も新たにレコーディングされているとは、

驚きですが、アメリカのポピュラー楽曲では、現在から50年も前に作られた

昔の曲でも、よく演奏され歌われていますのでめずらしくないですね。

日本の流行歌では考えられない事です。正に永遠に愛されるエバーグリーンな曲です。

  

                                     ~  Dream A Little Dream Of Me ~

 

words by Gus Kahn

music by Wilbur Schwandt / Fabian Andre

 

<歌詞>

Stars shining bright above you

Night breezes seem to whisper "I love you"

Birds singin' in the sycamore tree

Dream a little dream of me

 

Say "nighty-night" and kiss me

Just hold me tight and tell me you'll miss me

While I'm alone and blue as can be

Dream a little dream of me

 

Stars fading but I linger on, dear

Still craving your kiss

I'm longing to linger till dawn, dear

Just saying this

 

Sweet dreams till sunbeams find you

Sweet dreams that leave all worries far behind you

But in your dreams, whatever they be

Dream a little dream of me

 

あなたに降りそそぐように星がきらめいている

夜の心地よい風はまるで あなたが私に

「愛してるょ」ってささやいているみたい

鳥たちが、スズカケの木で歌ってるわ

少しでいいから、夢で私をみて 

 

おやすみのキスをして抱きしめて

恋しいとつぶやいてほしいの

一人で淋しくて仕方ないから

少しでいいから私を夢でみて

 

星が消えても想いにふけったまま

まだあなたのキスを夢見ている

このまま夜明けまで待ち続けてしまう

だから、こんなお祈りをしてるの

 

素敵な夢をみた後にお日さまはあなたを見つけて照らすわ

素敵な夢なので心配事なんて全部忘れられる

だからね、どんな夢であってもいいから

夢をみるときには ほんの少しでいいから私を想ってみて

 

※最後にもうひとつ、可愛い子供達が歌っている映像がありました。

 実に上手に歌っています。歌い終わった後に審査員のメッセージがあり

 それが長いですが (^_^;)


♪ Smile を録音

2015-02-06 | Standards

“スマイル(Smile)”は、チャールズ・チャップリンが作曲した曲で、

映画『モダンタイムス』のラストシーンで使われました。

映画『モダンタイムス』は、チャップリンが監督・脚本・主演

そして映画で使う曲など全てを彼が制作したモノクロの喜劇映画です。

資本主義社会で人間の尊厳が失われ、人が機械の一部分のようになって

いる世の中を笑いで表現しています。

“スマイル”は、最初は曲としてのタイトルはなく、後の1954年に

ジョン・ターナーとジェフリー・パーソンズが歌詞とタイトルを付けました。

私は、初めて参加したジャズのセッションで歌った曲なので思い出があり、

今回はナット・コールのバージョンで歌って録音して見ました。

ほほえむ可愛い幼い子供達の画像を集めてスライドさせています。



この曲は、メロディも歌詞も共にたいへん素晴らしい永遠のスタンダード曲です。
                    

                                                    ~ Smile ~

Smile, though your heart is aching
さぁ、微笑んで。つらい時でも

Smile, even though it's breaking
そう、笑って。くじけそうになっても

When there are clouds in the sky
雲が空をおおっていても

You'll get by...
大丈夫 乗り越えられるさ

If you smile with your fear and sorrow
微笑めば、悲しくてもこわくても

Smile and maybe tomorrow
微笑めば、きっと明日は

You'll find that life is still worthwhile
人生まだまだ良いことがあるって思えるよ。

If you just smile
微笑みさえすれば

Light up your face with gladness
喜びに満ちた笑顔で顔を輝かせているんだ

Hide every trace of sadness
悲しみの影なんて 人に見せちゃだめだよ

Although a tear may be ever so near
たとえ涙がこぼれそうになっても

That's the time you must keep on trying
そんな時こそ 頑張ってでも笑顔でいるんだ

Smile, what's the use of crying
微笑もう、泣いたって何の役にもたたないだろう?

You'll find that life is still worthwhile
人生まだまだ良いことがあるってわかるよ。

If you just smile.
微笑んでいれば・・・


ナット・コールやマイケル・ジャクソン、ダイアナ・ロスやエルヴィス・コステロら

多くのアーティストが歌っています。

では、ナット・コールの娘さん、ナタリー・コールのライブ映像を


マイケル・ジャクソンもこの曲が大好きだったようで録音しています。


マイケルジャクソンの追悼式で兄のジャーメインが歌いました。記憶に新しいですね。

マイケルの声によく似ています。

 


♪ Moonlight Serenade を録音

2015-01-11 | Standards

世界中の人が、よく知っている ご存じ有名なスウィング・ジャズの代表曲、

Moonlight Serenadeを録音しました。次の動画は、私が歌って録音したものです。

軽快なボサ・ノバのアレンジ、小野リサ・バージョンです。

ムーディな伴奏で歌いたかったので残念。

今回も、非常にひどいです。ボランティア精神のある人だけ聴いてください(笑)



この曲は、1939年(昭和14年)にトロンボーン奏者のグレン・ミラー(Glenn Miller)が

作曲しミッチェル・パリッシュ(Mitchell Parish)が作詞しました。

ミッチェル・パリッシュは、ホーギー・カーマイケルが作曲した不朽の名作スターダストに

歌詞を付けた人としてすごく有名で1920年代~50年代のいわゆる Tin Pan Alley時代の

ソングライターです。

"Sweet Lorraine"、"Mood Indigo" 、"Sophisticated Lady"、"Don't Be That Way" 、

"Deep Purple"、など今ではスタンダード曲と呼ばれる多くの曲に作詞をしています。

グレン・ミラーは、ベニー・グッドマンやトミー・ドーシー、アーティ・ショー等とともに

スウィング・ジャズと呼ばれるビッグ・バンドのリーダーでした。

第二次世界大戦で、空軍に入隊し戦地で慰問演奏を精力的にたくさん行いました。

1944年12月にイギリスからフランスへ慰問演奏に飛び立った後、乗っていた飛行機が

イギリス海峡上で消息を絶ち行方不明になりました。

行方不明後も残された楽団員が集まり、ニュー・グレン・ミラー・オーケストラとして、

再スタートし、その後 現在も継承され世界各地で演奏活動をしています。

グレン・ミラー楽団は、軽快な「In The Mood」とバラード曲の「Moonlight Serenade」を

バンドのテーマ曲にしています。

では、現在のグレン・ミラー バンドが演奏している「Moonlight Serenade」を。


最近、シカゴやカーリー・サイモンも録音してヒットさせています。

カーリー・サイモンの映像です。



       
             ~ Moonlight Serenade ~

1939年 
words by Mitchell Parish
music by Glenn Miller


I stand at your gate.
And the song that I sing is of moonlight.
I stand and I wait
For a touch of your hand in a june night.
The roses are sign of moonlight serenade.

The stars are all aglow.
And tonight how their light set me dreaming.
My love, do you know
That your eyes are like stars brightly beaming?
I bring you, and I sing you a moonlight serenade.

Let us trace ’til break of day
In love’s valley of dreams.
Just you and i, a summer sky,
A heavenly breeze, kiss on a tree.

So don’t let me wait.
Come to me tenderly in a june night.
I stand at your gate
And I sing you a song in a moonlight.
A love song, my darling, a moonlight serenade.


君の家の扉の前にたたずみ
月明かりのセレナーデを歌うよ
6月の宵に君の手に触れたくて僕はたたずんでいる
薔薇の花も月明かりのセレナーデをささやいているようだ


明るく輝く星の光が
今夜は僕を夢見ごこちに誘う
君の瞳が明るい星のように輝いているのを
君は知っているのかな?
君のために月の光のセレナーデを歌うよ


夢の中の愛の谷を夜明けまで二人でさまよい歩こう
夏の空の下、君と僕だけだよ 
ほら、心地よい風も梢に口づけをしている

ねえ、だからじらさないで
6月の宵に、優しくそっと僕のところに来ておくれ
僕は君の扉の前にたたずみ月明かりのセレナーデを歌う
愛の歌を心を込めて、僕の大好きな君に捧げる 
月の光のセレナーデを

~ ♪ ★ ☆彡 ♪ ~  ~ ♪ ★ ☆彡 ♪ ~


戦地で慰問演奏をするグレン・ミラー バンド



ミッチェル・パリッシュ

        

グレン・ミラー

  


今年もよろしくお願いします。・・・いつもの歌の日記ですが(笑)

2015-01-01 | Standards

新年最初の日記は、何にしょうかなぁと迷いましたが、

結局いつもの古い・古いスタンダード曲を歌って録音

したものにしました。ワンパターンですね(笑) 

曲は、『It's Been A Long, Long Time』(邦題 : お久しぶりね)です。 

カシニョールが描く悲しそうな女性がこの曲のイメージに合っていると

思い映像を作りました。

この曲は、1945年にサミー・カーンが作詞し、ジュール・スタインが

作曲しました。映画やミュージカルのために作られた曲ではないのです。

1945年は、第二次世界大戦が終戦になった年で、多くの兵隊さん達が、

それぞれの国・故郷に戻った年です。

 

戦地に向かい、もう会えないかもしれないと思っていた夫や恋人が無事に

戻ってきて、いっぱい・いっぱいキスをしてと喜ぶ様を歌詞にしています。

 

歌詞だけ見るとキスしてとばかりなので、単なる恋愛の歌だと思ってしまい

ますが、戦争が終わって、愛する人が無事帰ってきた喜びを歌っているもの

なので、リリースされた当時は、戦争によって愛する人と離ればなれになって

いた人達が愛する人を想う心に響き、大ヒットしました。 

 

1945年の秋頃から数枚のレコードがリリースされました。

レス・ポールのギター・トリオの演奏でビング・クロスビーが歌ったものが

ヒットチャートの1位になり、のちにハリー・ジェイムス楽団でキティ・カレン

が歌い、これも大ヒットしました。

   

その後は、たんさんのアーティストに歌われたり演奏されたりしてスタンダード・

ナンバーになりました。

そんな曲なので、日本でつけられたこの曲のタイトル(お久しぶりね)

とは、ニュアンスが違うように思います。 

当時の日本のジャズ歌手も、よく歌っていたらしいです。

・・・私の両親が若い頃です。 

 

現在聴くと、たいへんクラシカルな歌唱ですが、この曲の元祖ともいうべき

ビング・クロスビーを。 静止画像です。

 

私が大好きな、女優さん、ティナ・ルイスも。

(映画のキスシーン映像を集めているようです)

 

ティナ・ルイスがこの曲を吹き込んだレコード『It's Time for Tina』のオリジナル盤

(初版プレス盤)は、たいへん希少で現在コレクターアイテムになっています。

・・・幸運にも私はアメリカで入手できました。 

 

         ~ It's Been A Long, Long Time ~

 

words by Sammy Cahn

music by Jule Styne

 

Kiss me once, then kiss me twice,
Then kiss me once again,
It’s been a long, long time!

Haven’t felt like this my dear,
Since I can’t remember when,
It’s been a long, long time!

You’ll never know how may dreams
I dreamed about you,
Or just how empty they all seemed without you

So, kiss me once, then kiss me twice,
Then kiss me once again,
It’s been a long, long time!

long, long time!

 

ねぇ、とにかく一回キスしてちょうだい

それからもう一度

そしてもう一回キスしてちょうだい

本当にずいぶん永かったわ

こんな感じずっとなかったわ

いつからか覚えてないくらい

どれほどたくさんあなたの夢を見たことか

そしてあなたがいなくて、どれほどむなしかったか

あなたには、わかってもらえないでしょうね

だから一回キスしてちょうだい

それからもう一度キスして

そしてもう一回キスしてちょうだい

本当に、本当に永かったわ・・・

長い長い月日…


♪ Day by Day を録音

2014-12-26 | Standards

とても、有名なスタンダード曲『Day by Day』を録音しました。

メロディがすごく綺麗で、歌詞もとてもロマンチックな素敵な曲

なんです。

でも、超スローバラードのアレンジで、とても難しかったです。


この曲は、第二次世界大戦のさなかの1945年にアクセル・ストーダール

(Axel Stordahl) とポール・ウェストン (Paul Weston) の二人が作曲

しました。

曲を完成させるのに二人でたいへん長く時間をかけたのですが、

ミー・カーン (Sammy Cahn) が出来上がった曲を二人から聴いて、

その場でさっと数分で歌詞を書いたと伝えられています。

現在もたくさんの有名な歌手が、よく歌っていますが私は何と云っても

当時の女性歌手では、ドリス・ディとジョー・スタッフォード、

男性歌手ならフランク・シナトラの録音が好きです。

軽快なラテン・リズムのアレンジでヒットさせたフォー・フレッシュメン

もいいです。

又、アストラッド・ジルベルトがボサ・ノバのアレンジで歌った事でも広く

知られています。

では、ドリス・ディのムーディな歌声を

フォー・フレッシュメンも

                                

                                              ~ Day by Day ~

1945年 
words by Sammy Cahn
music by Axel Stordahl & Paul Weston

<歌詞>

Day by day,
I'm falling more in love with you
And day by day, my love seems to grow
There isn't any end to my devotion
It's deeper, dear, by far than any ocean

I find that day by day
You're making all my dreams come true
So, come what may, I want you to know

I'm yours alone, and I'm in love to stay
As we go through the years day by day

 

日ごとに 
あなたともっと恋に落ちていく
そして日ごとに 私の恋は育っていくように思う
私の深い愛情は終わらない
どんな海より深い

日ごとに わかってきた
あなたは私のすべての夢を叶えてくれている
もしこれから何が起きても あなたに知っていて
欲しい

私はあなただけのもの いつも愛してる
歳月が過ぎても・・・日ごとに

 

            サミー・カーン     

  

   ポール・ウエストンとジョー・スタッフォード夫妻

フランク・シナトラのレコーディングにオーケストラを指揮する

アクセル・ストーダール

  

    ドリス・ディのレコード「day by day」・・・私の愛聴盤


♪ My Foolish Heart を録音

2014-12-12 | Standards

My Foolish Heart と云う曲は、1949にスーザン・ヘイワード

が主演した映画『My Foolish Heartのテーマ曲です

作曲は、ヴィクター・ヤング、作詞はネッド・ワシントンです。

二人とも、アメリカ・ポピュラー音楽界の巨匠でした。

そして、この曲はヴィクター・ヤングの代表作であり、メロディが

すごく美しいです。

現在もよく演奏され、歌い継がれていて、エバーグリーンな永遠の

スタンダード曲になっています。

 

下手ッピなくせに録音したくなり、よせばいいのに You Tube にまで

アップロードして公開するとは、よほどの恥知らずだと自覚して

いますが、やめられません(笑) 相変らず、発音がよくないです。

レトロなコーラスがつくアレンジです。

 

この曲は、ジャズシンガーのビリー・エクスタインが1950に歌って

大ヒットさせました。日本では、駐留していた米軍のラジオ番組で

この曲が頻繁に放送されたため、それに影響を受けた日本人の歌手

歌うようになり日本でもヒットしました。そして、この映画も日本

で公開されました。

私は、もちろんリアルタイムでは存知ません。私の父親が若い頃の

時代ですね。

 

静止画ですが、ビリー・エクスタインで。

 

私の大好きなジョニ・ジェイムスもこの曲は、このLPに収録しています。

      

 

 

インストゥルメンタルでも多数のアーティストに演奏されて

いますが、何といってもジャズでは、ビル・エヴァンスの

演奏が素晴らしいので、私は大好きなんです。・・・1964年の映像です。

 

         ~ My Foolish Heart ~

wrods by  Ned Washington 

music by  Victor Young

<歌詞>

歌詞の内容は、恋の始まりにとまどい迷う心を歌っています。

恋に落ちるのは、用心しなさいと自分自身で戒める女心を歌った曲です。

少し恋に臆病になっていて、揺れ動く気持ちを表現しています。

The night is like a lovely tune
Beware, my foolish heart

How white the ever constant moon
Take care my foolish heart

There’s a line between love and fascination
That’s hard to see on an evening such as this

For they both give the very same sensation
When you’re lost in the magic of a kiss

His lips are much to close to mine
Beware, my foolish heart

But should our eager lips combine
Then let the fire start

For this time it isn’t fascination
Or a dream that will fade and fall apart

It’s love, this time it’s love
My foolish heart.

 

<和訳>

夜はまるで美しい音楽の調べのよう

用心しないといけないわ、愚かな私の心

月はあいかわらず白く光っている 

気をつけるのよ、おバカな私の心

 

本当の愛なのか、それとも気まぐれな誘惑なのか

こんな宵には区別がつかなくなっちゃう

キスの魔法にかかってしまうと

どちらでも同じ気持ちになってしまうから

 

彼の唇が私に迫ってくる

気をつけるのよ、おバカな私の心

でも二人のくちびるは重なり合ってしまう

あとは恋の炎が燃え上がるだけ

 

今度こそ、気まぐれなんかじゃない

消えてなくなる夜の夢でもない

本当の愛なの、今度のは愛だわ

きっとそうよ、私のおバカな心

 

               スーザン・ヘイワード

     

                   ジョニ・ジェイムス  


♪ Nature Boy

2014-08-12 | Standards

Nat king Cole の名唱で有名な『Nature Boy』を録音
してみました。

やはり、静かな曲はむつかしいです。
※私には、どの曲もむつかしい(笑)

聴きたくない人は、スルーしてください。本当に下手ッピ
なんです。何度も録音しましたが、どうにもなりません。
自分自身の記録として録音しました。

自然の景観をスライド画像で映像にしています。映像は
綺麗に出来たと思っています。

 

 

この曲について、少し。

アマチュアの作曲家 Eden Ahbez(エデン・アーベ)が
1948年に作った曲で、美しい旋律にのせられた歌詞は、
哲学的というか神秘的な詩です。

ナット・キング・コールに歌ってほしいと売り込みしミリオン
セラーになりました。

エデン・アーベはインド哲学やヨガに凝り、自然への回帰
を提唱していました。

アメリカ大陸を徒歩で横断したり、自宅を持たず、寝袋を
持ち歩いて放浪の旅をし、その中で人生の真髄を見いだ
そうとした人物です。

この曲は、ナット・コールがヒットさせ、他のシンガーに歌い
継がれてスタンダード曲になっています。

最近では、2001年のニコール・キッドマンが主演した
ミュージカル映画『ムーラン・ルージュ』で、デビット・ボーイ
がこの曲を歌っています。

貴重な映像を見つけました。古いモノクロ映像で画質は
良くないですが、多分、TVのナット・コール ショーの映像
だと思います。

最初に、エデン・アーベが登場し、映像が切り替わって、
ナット・コールとパット・ブーンが一緒に『Nature Boy』と
Poison Ivy』を歌っています。

 

 

では、歌詞と和訳を。


          ~ Nature Boy ~

There was a boy,
A very strange enchanted boy
They say he wandered
Very far, very far, over land and sea
A little shy and sad of eye,
But very wise was he

And then one day,
A magic day he passed my way
And while we spoke of
Many things, fools and kings This he said to me
The greatest thing you'll ever learn
Is just to love and be loved in return

The greatest thing you'll ever learn
Is just to love and be loved in return


<和訳>

あるところに少年がいた
とても不思議な魅力のある少年だった
人は言う、彼はとても遠いところから
長い旅をし海を渡ってやって来たのだと

少年は内気で、悲しい目をしていたが
しかし、言い知れぬ知性をたたえていた

そして、ある日不思議なことが起こった
その少年がやって来て、たくさん話をした
いろんな愚か者や王様たちの話をした
そして、少年は僕にこう言った

「人間が学ぶべきは簡単なことなのさ
 まず愛すれば、自ずと愛される」と


♪ Days Of Wine And Roses

2014-07-28 | Standards

超スタンダード曲『酒と薔薇の日々』を録音してみました。

すごく、むつかしいです。何度も録音しましたが、はっきり
言って人様に聴いてもらえるようなものではありません。
でも、恥知らずなので公開します。

 

※この曲について、

この曲は、ジャック・レモンとリー・レミック主演の映画
Days Of Wine And Roses(邦題:酒と薔薇の日々)」
のテーマ曲で、1962年の作品です。


ヘンリー・マンシーニー(作曲)、ジョニー・マーサー(作詞)の
コンビは、1961年にアカデミー主題歌賞を受賞した
Moon River」 を作った事でも有名です。

 

                    Johnny Mercert(左) と Henry Mancini(右)

            

この曲も、アンディー・ウイリアムスが歌ったレコードが大ヒットしました。

TVショーでのカラー録画です。

 

ジュリー・ロンドンでも。
この動画は、映画のシーンを巧くミックスして作られています。

 

この曲も1962年のアカデミー主題歌賞を受賞しています。

Moon River」に続いて2年連続でした。

ヘンリー・マンシーニ楽団のレコードもグラミーの最優秀
楽曲賞と最優秀レコード賞も受賞しています。

この美しいメロディーは、都会的で洗練されていておしゃれ
ですが、映画は当時、社会問題になっていたアルコール
中毒をテーマにしたものでした。

夫がアルコール中毒になり、そのうち妻も引きずり込まれ
て同じくアルコール中毒になり、夫は努力のかいがあって
中毒から抜けられるのですが、妻は中毒から抜けることが
できなくなり、さみしく別れていくという、悲しい結末で終る
映画です。

バラ園で働いてやり直すのですが、やがてまた禁断の
誘惑が襲ってくる。この扉を越えてしまったら決して、
再び戻れないと知りつつ、扉をくぐってしまうのです。

この曲を作詞したジョニー・マーサー自身がたいへんな
酒乱だったらしく、周りの人から嫌われていたのを自覚
していたようです。

前日、お酒を飲んで周りの人に当たりちらしたのを翌朝に
気づき、迷惑をかけた人達にお詫びとして薔薇の花を
送っていたそうです。

パーティーでジョー・スタッフォードと飲んでいて、彼が
酔って絡みだしたため、ジョー・スタッフォードが「お願い
だからやめて、私はあしたの朝、あなたから薔薇の花束
をもらいたくないわ」と言ったので、ピタッとおとなしくなった
との逸話があります。

そういった事があり、彼はアルコール中毒に対して常日頃
から反省していたようでこの曲の歌詞をたったの5分で書き
上げたそうです。

こうした事を知らずに、この歌詞を和訳して読んだだけで
は何の事だか、わからない難解な歌詞です。

映画のストーリーと作詞者の心情を理解しないと意味
がわからないです。

歌詞の最初は「The days of wine and roses」となって
いますが、曲名のほうは「The」が入らない
Days of wine and roses」となっています。

         
         ~ Days Of Wine And Roses ~

The days of wine and roses,
Laugh and run away,
Like a child at play,
Through a meadowland,
Toward a closing door,
A door marked never more,
That wasn't there before.

The lonely night discloses,
Just a passing breeze,
Filled with memories,
Of the golden smile,
That introduced me to,
The days of wine and roses,
And you!

The lonely night discloses,
Just a passing breeze,
Filled with memories,
Of the golden smile,
That introduced me to,
The days of wine and roses,
And you!


《和訳》


酒と薔薇の日々・・・・

笑ったり、走り回ったり 

まるで遊んでいる子供のようだった

草原を駆け抜け

僕たちは 

閉じてゆく扉へと向かった

ドアには “もう二度と戻れない” の文字が

刻まれていた

かつては刻まれていなかったのに...


さみしい夕闇から風が吹いてくるみたいに

輝かしい笑顔に満ちた君の想い出を

僕に運んで来るように

酒と薔薇の日々、そして君がいた・・・