今月9日の夕方のTVニュースで、「大阪市は、同市北区中之島の市有地に、
2021年度中に開館を目指す新美術館の設計業者を決めたと発表しました。
2018年度着工の見込み」と報道していました。
新美術館構想は1983年、大阪出身の洋画家・佐伯祐三画伯の作品31点が
大阪市に寄贈されたのを機に機運が高まったと伝えられています。
大阪市は、国から大阪大医学部跡地の約1万6000平方メートルを約160億円で
購入したが、財政悪化で凍結状態に。
2010年に平松邦夫市長(当時)は整備費を約280億円から約122億円に縮小し、
11年就任の橋下市長(当時)は市立美術館との統合案なども検討したが、天王寺区
にある大阪市立美術館は日本や東洋の古美術が中心で、近現代に特化する新美術館を
建設する事となりました。
結局は新設する形で2013年に計画が固まり1983年の構想浮上から34年を経て実現に
動き出す事にやっとなりました。
この間に集まった作品は約4900点。佐伯祐三画伯の作品のほか、前衛美術家集団・
具体美術協会のメンバーの作品や西洋絵画が数多くあり、現在は、大阪新美術館建設
準備室が収蔵保管しており一般公開はしていません。
私は、約16億3千万円で購入したと言われている世界的に有名なアメデオ・モディリアーニの
「髪をほどいた横たわる裸婦」や佐伯祐三画伯の「郵便配達夫」などの素晴しい作品を
数年前に心斎橋にある出光ビルで不定期に公開されていた時に観覧した事がありますが、
収蔵している全部の作品を新美術館に常設してくれたら、いつでも観覧できるので早く
新美術館がオープンされるのを待ち望んでいます。
画像は、大阪新美術館建設準備室が収蔵している有名絵画です。
佐伯祐三画伯の「郵便配達夫」
アメデオ・モディリアーニの「髪をほどいた横たわる裸婦」
モイズ・キスリングの「オランダ娘」