電子式コインロッカーの不安

あちこちで電子式コインロッカーを見かけるようになったが，利用者が集中すると混乱するのではないかとの不安がぬぐえない．
電子式だと物理的な鍵で施錠する代わりに利用者が暗証番号を登録して施錠する．だから利用者が鍵をなくして交換しなければならないという設置者側のリスクが避けられる．（解錠の時にレシートが必要な方式もあるようなので，その場合，利用者が鍵をなくすリスクはなくならない．）
だが，施錠・解錠の操作ができるパネルは，見たところ，２０ほどあるロッカー群に対して一つしかないようだ．これだと列車の到着時など大勢の利用が集中したとき，操作パネルの順番待ちで混乱が生じるのではないだろうか．決して操作が難しいわけではないが，（私も含め）不慣れだともたもた時間がかかることもあるだろう．物理的な鍵のロッカーだったら大勢が同時に操作できるのに，電子式だと一人ずつ順番に操作しなければならないボトルネックが生じてしまうのだ．（私だったら，利用者が集中したときといわず，自分の前で一人もたついているだけでも，普通の鍵式ならこんな待たされることはないのに，とハイテク技術をうらめしく思ってしまうだろう．）
２０２０年の東京オリンピックに向けてコインロッカーの整備も課題の一つに挙がっていたと思うが，数だけそろえてもこの方式だと大混乱にならないだろうか．適当なアプリを入れたスマホをかざすなど，各自のロッカーのところで操作できるような仕組みはできないものだろうか．