リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

やっぱり核兵器は怖い

2017-08-06 | 政治
今日は広島の原爆投下の日.「核兵器のない世界」はあの安倍首相でさえ口にするのに,一向に核廃絶に向けた動きは進まない.
どんな好戦的な人だって核兵器を使いたいとは思わないだろう.だが抑止力として必要だという.だがやはりその抑止力としても,核兵器の特殊性を考えると,許すべきではないのではないか.
このところ北朝鮮が挑発の度を強めている.対するアメリカもあのトランプ大統領の下,どんな決断をするかわかったものではない.マティス国防長官は北朝鮮と戦端を開けば日本・韓国といった同盟国に「深刻な結果を招く」として慎重な発言をしていたと思うが,決断は大統領が握っている.
北朝鮮とアメリカのどちらが戦端を開くにしても,北朝鮮は日本にミサイルを撃ち込むことができるようだ.日米韓が反撃すれば(自衛隊の「反撃」はどこまで許されるかは別途考える必要があるが…というか,政治家たちは考えているはずだが),イラク戦争の時のように北朝鮮の政権を武力で制圧することはできるだろう.うまくいけば最初の一撃以降のミサイル発射は阻止できるかもしれない.だがその最初の一撃が核兵器だったら?想像するだけでも恐ろしい.
やはり核兵器の威力は通常兵器とは次元が違う.「抑止力ならいい」と考える人は,決断権をもつ人が理性的な判断をするという前提に立っているが,今の北朝鮮,アメリカのトップにそれを期待できるだろうか.
星新一の「午後の恐竜」という短編は,米ソ冷戦時代の人々の不安感を見事に救い上げていた.作中,キーを握るのは,理性的な政治家ではなく狂った原潜の艦長なのだった.


…と書いてはみたものの,国際社会が北朝鮮に強く核開発の中止を求めても一向に進展がない.そもそも米ロ中などの保有国は不問にして,後発国の核は認めないというのは矛盾なのだが,それは別としても,北朝鮮一国ですら核廃絶できない現状を考えると,なかなか難しい.
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