リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

内臓HDD 80MBの往年のNECパソコンPC-98が今も現役だった

2018-03-20 | 一般
今でこそ世界中で同じウィンドウズパソコンが使われているが,1980年代後半から1990年代前半の日本では,パソコンといえばNECのPC-98シリーズだった.当時は漢字を画面表示するためには漢字の字形を記憶した「漢ROM」というハードウェアが必要で,そのため海外のパソコンは日本市場に食い込めなかった.だがプロセッサーの処理能力が向上することでソフトウェアで漢字を扱うことができるようになり,日本のパソコンもウィンドウズ一色となった.(私の印象では,1998年の「ウィンドウズ98」の登場がウィンドウズの勝利を象徴していたように思う.)
そんな往年のPC-98が今も現役だそうだ(asahi.com).当時の工場がシステムにPC-98を採用したのだが,古い設備を更新する機会を逸したままPC-98を使い続けているという.それもシステム規模が大きな大企業が多く,なかには「自動車やインフラ、電車製造など、みんな知ってる有名な会社さん」もあるそうだ.

そういえば西暦2000年になるときには,銀行システムなどで古いCOBOLが使われていて,年データが00になってエラーになる「2000年問題」の検査に苦労したという話があった.

社会インフラとまではいかなくても,家庭でも録音,録画,ソフトウェアなどが再生できなくなった事例は多いだろう.技術の進歩はありがたいが,技術革新のスピードが速いと過去との断絶も早くなるようで困る.

追記:
ちなみに往年(1959年!)の富士通のリレー式計算機FACOM128Bが今も稼働できる状態で沼津工場に保存(動態展示)されており(Fujitsu)、重要科学技術史資料(通称:未来技術遺産)として登録されたという(Fujitsu)。

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