中東ホルムズ海峡などで船舶の安全を確保するために米トランプ政権が諸国に求めている「有志連合」にイギリス(トランプ氏のお気に入りのジョンソンしが首相になった)、バーレーン(米海軍第五艦隊の司令部があるそうだ)に続いてオーストラリアが参加を表明した(朝日新聞2019-8-22)。
たしかにアメリカが単独で諸外国を守る義理はないわけだし、中東の航行の安全は日本にとっても重要なので何らかの貢献をすることは考える必要はあるだろう。だがそれが軍事行動(資金援助も含めて)である必要はないし、ましてや国連決議を経ないアメリカの要求に乗る必要は全くない。
日本はアメリカとイランの両方の友好国である数少ない国の一つだと聞く。だから安倍首相もトランプ政権の内諾を得て6月にイランに赴いたわけなのだが、何の成果も得られないどころか、訪問直後に日本籍のタンカーがホルムズ海峡付近で何者かに攻撃を受けた。首相のイラン訪問を狙い撃ちにした可能性が指摘されている(AERA)。首相は「地域の平和と安定の確保に向けた大きな前進」と自画自賛したそうだが、まだ何も解決していない。
トランプ大統領の要求に唯々諾々と従うばかりでなく、平和国家の日本らしい外交的な話し合いで緊張緩和に向けて努力してほしい。(努力の対象は必ずしもイランだけではなく、トランプ大統領の性急なやり方をいさめることも場合によって必要であることもお忘れなく。)
たしかにアメリカが単独で諸外国を守る義理はないわけだし、中東の航行の安全は日本にとっても重要なので何らかの貢献をすることは考える必要はあるだろう。だがそれが軍事行動(資金援助も含めて)である必要はないし、ましてや国連決議を経ないアメリカの要求に乗る必要は全くない。
日本はアメリカとイランの両方の友好国である数少ない国の一つだと聞く。だから安倍首相もトランプ政権の内諾を得て6月にイランに赴いたわけなのだが、何の成果も得られないどころか、訪問直後に日本籍のタンカーがホルムズ海峡付近で何者かに攻撃を受けた。首相のイラン訪問を狙い撃ちにした可能性が指摘されている(AERA)。首相は「地域の平和と安定の確保に向けた大きな前進」と自画自賛したそうだが、まだ何も解決していない。
トランプ大統領の要求に唯々諾々と従うばかりでなく、平和国家の日本らしい外交的な話し合いで緊張緩和に向けて努力してほしい。(努力の対象は必ずしもイランだけではなく、トランプ大統領の性急なやり方をいさめることも場合によって必要であることもお忘れなく。)