「お前は憲法守って死ね」――先日たまたまつけたテレビでタレント(?)が護憲派(?)に言っていた言葉だ.北朝鮮情勢が緊迫し,安倍首相が「国難」をあおる現状で,敵基地に対する攻撃能力など威勢のいい声が聞こえるようになった.これをチャンスとばかりに自民党は「憲法改正」を選挙の争点の一つとして押し出している.とりあえずは現行の9条の条文は維持して「自衛隊」を明記すると謳っているが,完全な軍隊をもつ国を目指していることは明らかだ.
10月9日はじめ何度か書いたように,私は政治家たちが本当に国益にかなうと考えるなら軍隊も認める用意がある.だが威勢のいい主張をする人たちはわかっているのだろうか.自衛隊員だって誰かの子だ.身近な人に自衛隊員がいないと,「日本のために戦ってこい」みたいなことは言いやすいが,自分の息子・娘など大切な人が自衛隊にいても同じことを言えるだろうか.北朝鮮あたりならうまくいけば軍事的にはワンサイドゲームで終わるかもしれないが,中国だとか,ISだとかが相手になればそうはいかなくなる.
自衛隊に知り合いなんていないという人に言いたい.少子化の日本で自衛隊員ないしは兵隊のなり手が不足したとき,徴兵制が復活しないと言い切れるだろうか.独身の若者の間で「北朝鮮なんてやっつけろ」といった主張が共感を呼んでいるような気がするが,自分たちが,あるいは将来自分たちの子が徴兵されることになってもいいのか.10月8日に紹介した啓発映画が徴兵制の復活を描いていたのはもちろん「ブラックジョーク」なのだが,今ここで改憲勢力を支援することは,それを現実にすることにならないのか.
安倍首相が対話よりも圧力を重視している姿勢が気になる.なかなか聞く耳をもってくれない相手であることはわかるが,勢いに流されて後悔するようなことのないようにしたい.
10月9日はじめ何度か書いたように,私は政治家たちが本当に国益にかなうと考えるなら軍隊も認める用意がある.だが威勢のいい主張をする人たちはわかっているのだろうか.自衛隊員だって誰かの子だ.身近な人に自衛隊員がいないと,「日本のために戦ってこい」みたいなことは言いやすいが,自分の息子・娘など大切な人が自衛隊にいても同じことを言えるだろうか.北朝鮮あたりならうまくいけば軍事的にはワンサイドゲームで終わるかもしれないが,中国だとか,ISだとかが相手になればそうはいかなくなる.
自衛隊に知り合いなんていないという人に言いたい.少子化の日本で自衛隊員ないしは兵隊のなり手が不足したとき,徴兵制が復活しないと言い切れるだろうか.独身の若者の間で「北朝鮮なんてやっつけろ」といった主張が共感を呼んでいるような気がするが,自分たちが,あるいは将来自分たちの子が徴兵されることになってもいいのか.10月8日に紹介した啓発映画が徴兵制の復活を描いていたのはもちろん「ブラックジョーク」なのだが,今ここで改憲勢力を支援することは,それを現実にすることにならないのか.
安倍首相が対話よりも圧力を重視している姿勢が気になる.なかなか聞く耳をもってくれない相手であることはわかるが,勢いに流されて後悔するようなことのないようにしたい.