エコバッグを広げて商店内を歩かないで！

プラごみ削減のためにエコバッグ持参が推奨されているが、これが万引きを増やしてしまっているらしい（朝日新聞2020-8-13）。これまでは「怪しい袋を持っている」人に注意することもできたのだが、それが普通なってしまったから対策は難しいという。
たしかにそうなのだが、私は、万引きしやすい「口を開いたバッグ」を持って商店内を歩くのはよくないと思う。私はエコバッグは会計が済むまではたたんでおくし、たまにたためないバッグを持っている場合は口を閉じてわきにかかえたり、買い物かごに入れたりして、怪しく見えないよう気を使う。犯罪を犯さないことは当然だが、犯罪を犯しているように見えないことも大切だ。「李下に冠を正さず」だ。
ある古書店では「開いたエコバッグ　口の開いた手提げバッグは　必ずレジにお預けください」と掲示して客に協力してもらっているそうだが、口の開いたバッグをもって商店内を平気で歩く人が多い間はやむをえない措置だろう。

海外ではどうなのだろうと思ってちょっと検索してみたところ、アメリカ（？）でもsingle-use plastics（使いきりのプラスチック製品）が禁止されてから万引きが増えた商店の事例があった（The Tribune 2020-2-25）。この場合、問題になったのは、商品をカートに積んだまま店外に持ち出し、店外でマイバッグに詰めるという行為だ。店が「袋詰めは店内で」と呼びかけているのが議論になっているようだ。日本では当然だと思うのだが。

日本の話に戻ると、やはり商店内ではマイバッグはたたむなり、口を閉じる形で持つなりして、怪しく見えないようにすることがマナーとして定着する必要があるのではないか。