保育士不足に対応する「地域限定保育士」

「地域限定保育士」というものがあることを先日新聞で知った。平成２７年通常国会で導入された新たな制度で、資格取得後３年間はその自治体内でのみの資格だが、４年目以降は自動的に地域限定のない「保育士」になれるという。
要件をゆるめて人材を確保するのだったら「保育の質の低下」が懸念されるが、通信講座会社の説明を見る限り、同等の筆記試験を受ける機会を増やす、という性質のようで、質の低下の心配はなさそうだと思う。地域によって実技試験の代わりに実技講習を受ければ済む、というようなことはあるようだが、普通の「保育士」だって新人なら実地で経験を積んでいくものだろうから、私は違和感はない。
政府は保育士の配置数など、保育の受け皿を増やすために国の基準より手厚くしている自治体の質を下げさせようとしているようだが、それよりは「地域限定保育士」はまっとうな方向性だと思う。

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