リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

民進党に「本気で政権交代を目指せ」は野合の勧め?

2017-07-28 | 政治
いくら自民党の支持率が落ちても民進党の支持は増えない.民進党が自民党批判票の受け皿になり得ていないことは先の都議選でも立証された.これでは小池新党のような目新しい受け皿がない限り,有権者にとって野党の選択肢がないに等しい.
昨日の朝刊でも識者が,民進党は本気で政権交代を目指すべきであり,そのためには政権を一緒に担った自由党や社民党と合流して再び民主党を結成するとか,これまで二度も政権交代を実現させた小沢一郎元代表と和解するといった提言をしていた(朝日新聞「あすを探る」).
私は実はその逆のことを考えていた.民進党の魅力のなさは,何をやりたいかがはっきりしないことではないか.蓮舫代表が原発反対を打ち出しても党内をまとめられなかったことに象徴されるように,民進党はあまりに考え方の違う人たちの寄り合い所帯だ.憲法や自衛隊観など,むしろ自民党に近い人もいると聞く.そうした人たちにはむしろ離党してもらって,コアな人たちで再出発してはどうかと思っていたのだ.
そんなことをすればただでさえ低調な党勢は大打撃を受けることは間違いない.だが政策の違いをわきにおいて反自民の一点で合流しようというのは,自民1強に抵抗する野党共闘としてはやむを得ないとしても,民進党の魅力を高めることにはならないのではないだろうか.
政治のプロは大事なのは頭数と考えるのかもしれない.自民党だっていろいろな考えの人の集まりで,党内派閥間での疑似政権交代を繰り返してきたとも聞く(少なくとも昔は).理想論が通用する世界ではないのかもしれないが,先の提言で引用されていた世論調査でも,自民党に対抗できる勢力を必要と答えた人が82%に上る現実に,民進党は応えてほしい.


追記:上記を書いた後に朝刊を見たら蓮舫氏の代表辞任の報が.民進党はどこに向かうのだろう.

追記2:自民党も民進党も党内にいろんな人を抱えているのに……という点について,8月26日の朝刊(「解党し現実路線政党に 石破茂・元自民党幹事長」)で自民党の石破茂氏の表現が的を射ていると思った.いわく,「自民党も右から左までいるが,一つの枠におさまっている.だが,民進党は広すぎる.右はひょっとすると自民党より右,左はほとんど共産党.」同氏は鋭い指摘をすることが多く,今回もなるほどと思ったものだが,今回の結論は保守の範囲内で「第2の自民党」的なものになれば活路が開けないわけではないというもの.私としては自民党的な人とは決別して(産業界ではなく)国民ファースト的なものを目指す政党になってほしいものだが.代表選はどうなるだろう.
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