兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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アップルウォッチの心電計が気になる!

2021年01月23日 | Weblog

2020年9月にAppleWatchの心電計が「家庭用心電計プログラム」「家庭用心拍数モニタプログラム」の医療機器認証を取得しました。

個人で購入できる医療機器としてかなり画期的なものかなと思います。

最近では時計の形で、心拍を測定したり、はたまた血圧を測定したり、歩数を計測したり、睡眠の質を評価したり・・・いろいろな機能が付いたものが健康ブームにのって普及しています。

家庭血圧を手首の時計(スマートウォッチと言うそうです)で計測している という患者さんもいたり。

時代の変化を感じていました。

スマートウォッチの血圧測定機能は医療機器とは認められておらず、一般的な血圧計と比べて多少誤差が生じます。

あくまで健康な人が健康習慣を送る上での参考程度と捉えて計測するのが良いのかなと思います。

値を実際の血圧測定器と比較して、誤差がどの程度かも把握しておくと良いです。

 

オリジナルサイズ

さて、話が戻りますが、AppleWatchの心電計プログラムですが、本体右側のコントローラーに30秒ほど指をあてるだけで、第1誘導の心電図情報が得られます。

心房細動の兆候の有無を判断する機能もあるため、海外ではユーザーが動悸を自覚した際にAppleWatchを利用して心房細動を検出し、救急外来の受診につながった例も複数あるようです。

 

実際に『ときどき、脈が変なんです』『血圧測定するときに 不整脈って表示が出るんです』と外来の時におっしゃる患者さんがいますが、診察時に脈の不整がなかったり、心電図異常がなかったりする人がほとんどです。

そういった場合には疾患兆候の検出を補助する手段としてはかなり有用かなと思います。

症状があるときに自分でいつでも手軽にチェックできるというのは、自分自身の健康状態の管理にも役立つでしょう。

病院嫌いの人も中にはいますから、そういった人が自身を管理するのに参考にしてもよいかもしれません。

健康診断のそのタイミングで心電図異常が出てないけれど、自覚症状が時々ある人も中にはいますから、そういった意味では利用価値があると思いました。

 

実際に普及してきたときの様子も気になります。

 

★新型のAppleWatchSeries6では新たに血中酸素飽和度を推定する、血中酸素ウェルネスアプリ を備えた機能があるようです。

いろいろな機能が備わることで、常に 自身の身体の状態を過度に心配する人も出てくるのではないかと そちらも少し心配です。

新しい機能を上手に利用でき、健康管理ができるとよいなと思います。




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