ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
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剪定

2012-11-21 10:06:57 | ひとの幸福
昨日は畑の梅ノ木のビョーンと伸びている枝を切った。

一昨日は図書館で「切るナビ」というタイトルの剪定の本を借りてきた。

とても興味深く読んだ。

それにこんなことが書かれてあった。

木を一気に短く切ると、上に伸びる力を強引にぶった切ることになって、

木に強い刺激を与えるという。

活力ある根と大幅に芽数を減らされた枝とのバランスが崩れた木は反発して、

徒長枝をたくさん伸ばすことになる。

この現象を『木が暴れる』という。

途中で切るのではなく、切り替えるという間引き剪定で、

“伸びる力の行き場を確保”してやることがポイント。

・・・この文章を読んで人間と同じだなと思った。

木も人間も生命なので、当たり前のことなんだろう。

福岡伸一ハカセ(彼の「生命と記憶のパラドクス」を読んでいるんだけど、

彼は自分をこう語っていたので、使うことにしたよ)

の云っている動的平衡の姿だ、これも。

木が暴れるのも副作用の働きかと思う。

これを読んで昔の日本の、子に対する親の在りようを思い出した。

父親が厳しく子を叱った後に、母親は、

厳しく当たられた(否定された)子供の気持ちを受け止め、慰めた・・・

シツケの内容については何も言わなかったろうけど、

言ったとしても、おまえのことを思って言ってくれたんだよ、くらいで。

あんなことをしてダメだと否定された、そのことに傷ついている子供を癒したのではないかと思う。

母親のこの行為は“伸びる力の行き場を確保”したという姿なんじゃないかと思う。

両親揃って何かした子供を否定するばかりだったら、

子供は徒長枝をたくさん出すことに“なる”んじゃないかな。

そんなことばかり親がしていたら、

その時は切られたままだけど、後で暴れることに“なる”のかと思う。

生命力の生せるわざ、だね、これも。

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