何日か前、いや、昨日だったか・・・
(~アレが昨日のことなのか、一昨日のことなのか、わからなくなってることがよくある。)
いつもの、まぁ、いいか、にしよう。
NHKのEテレで「看取りの演劇」というのをたまたま見た。
菅原直樹さんという介護施設で働きながら劇団を主宰してる人が
インタビューを受けていた番組。
私も以前介護施設で働いたことがあるので
言っていることに同感!同感!だった。
その人が言った言葉、「介護と演劇は相性がいい」。
その言葉だけ聞いたら、なんのこっちゃ?だけど。
認知症の人が話す内容が実際の出来事と違うと、
いや、違うなどと訂正とかしてた彼だったけど、
それは間違いだったと。
認知症、その人の心は話しているその内容の時空に居る。
間違いやウソを言ってるわけじゃない。
演劇の舞台は観客の居るその時空とは別の世界だ。
それを観て、実際と違う、と言って訂正しようとする人はいない。
演劇というものが存在できるのは、
人が自分とは別の時空世界(意識)が在ると知っているからだ。
そして、観客が感動するのは舞台の世界と自分が一つになってるからだと思う。
舞台の世界に乗れないでいるほどつまらないものはない。
まぁ、あまりに舞台がお粗末だとそういうことはあるだろうけど。
認知症の人の心が今現在という時空に居ないとき、
それはちっともお粗末じゃない。
とてもリアルに生き生きとしている。
その舞台で共に踊り、演ずるのは心地よい。
それも本気でやることだ。
そういった感じでその人、菅原さんは言ったんだと思う。
~アレが昨日のことなのか、一昨日のことなのかわからなくなっている私としては
是非是非皆さんにそうなっていただきたいと切に思うのであります。
本当だよ。これ。