ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

「人間失格」

2025-01-20 06:35:28 | ひとの幸福

図書館で太宰治の「人間失格」を借りて来て

今日読んだ。

60年位前に一度読んだもの。

今の私はどう思うのかと、読んでみようと思ったのだ。

60年前にそれを読んだ後、彼のお墓に行った事がある。

行くのに遠くない東京の三鷹市の禅林寺。

暗くなりそうな時間だった。

墓地に暗くなって行くなんて、、、、

三鷹駅から歩いていると怖い気持ちになったのだった。

ところが墓地に着いたら、

彼の幽霊が出て来てほしい、

そんな気持ちになった!のを憶えている。

当時、彼(太宰治)の「人間失格」を読んだ時に

何を思ったかというと、

彼のことを一番わかるのは私だ、、、だった。

なんということだろう。

だけれど、本当にそう思ったのだった。

今回読んで、自分がどう思うのか、それを

知りたくて読んだのだ。

全く60年という月日は長い。

この小説の何が私の心に響いたのか。

全部読んでみた。

何故そんなに傾倒したのか、わからない。

彼に(恍惚と不安我にあり)という言葉があり、

それを色紙にも彼は書いている!

彼が今の私ほどの年齢まで生きていたら、

それこそ自殺したい!と思ったろう。

その言葉を読んだ若い私は何と思ったのか、、

「へぇ、そうなのか」「あ、そう」だったと思う。

それに同感や共感、嫌悪感など一切なく。

 

私は「人間失格」の暗さに惹かれたのか?

自分の暗さを受け容れてくれた、、、

そう思えた、、そういうことか。

わからない、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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