ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

メロスは走っていなかった・・・

2014-02-06 22:26:04 | 日々の暮らし・思い出
 ネットで読んだ。面白い!引用するね。

一般財団法人 理数教育研究所が開催した「算数・数学の自由研究」

作品コンクールに入賞した「メロスの全力を検証」(PDF)

という研究結果がとても興味深いです。

中学2年生の村田一真くんによるこの検証では、

太宰治の小説「走れメロス」の記述を頼りにメロスの平均移動速度を算出。

その結果、「メロスはまったく全力で走っていない」

という考察に行き着きます。

端的にいうとメロスは往路は歩いていて、

死力を振りしぼって走ったとされる復路後半の奮闘も

「ただの早歩きだった」というのです!なんてこった!

 メロスは作中、自分の身代わりとなった友人を救うため、

王から言い渡された3日間の猶予のうち

初日と最終日を使って10里(約39キロ)の道を往復します。

今回の研究ではこの道のりにかかった時間を文章から推測。

例えば往路の出発は「初夏、満天の星」とあるので0時と仮定、

到着は「日は既に高く昇って」「村人たちは野に出て仕事を始めていた」

とあるので午前10時と仮定して……

距離を時間で割った平均速度はずばり時速3.9キロ! うん、歩いてるね!

 メロスは復路の日、「薄明のころ」目覚めて

「悠々と身支度」をして出発し、日没ギリギリにゴールである刑場に突入します。

村田くんは北緯38度付近にあるイタリア南端の夏至の日の出がだいたい午前4時、

日の入がだいたい午後7時と目星をつけ、

考察を開始。復路では途中、

激流の川渡りや山賊との戦いといったアクシデントがあり、

これらのタイムロスも勘案してメロスの移動速度を算出します。

 その結果、野や森を進んだ往路前半は時速2.7キロ、

山賊との戦い後、死力を振りしぼって走ったとされるラストスパートも時速5.3キロと、

思った以上に「ゆっくりしていってね!」な移動速度が算出されてしまいました。

メロス……走ってないやん!!!! 

ちなみに、フルマラソンの一般男性の平均時速は9キロだそうです。

 もちろん、現代のように道が道らしく整備されている保証はありませんし、

いろんな足止め要素を想像すれば、

算出された平均速度以上にメロスは頑張っていたと想像することも可能です。

ちなみに発表者の村田くんは、

「往路の事でメロスは、結婚式のために色々買ったので、

それをすべて持って村に行かなければいけないので、

少し遅くなったと思います。

しかし、遅すぎると思いました」「『走れメロス』というタイトルは、

『走れよメロス』のほうが合っているなと思いました」と、

ざっくばらんに感想を寄せています。村田くん、ナイス研究!!!

・・・以上ネットより引用。

村上春樹の小説の中の台詞について如何なものかと怒っている大人に比べると、

なんて痛快なんだろう!!!

子供は面白い。

私もね、美空ひばりの乱れ髪だっけ?歌謡曲の歌詞の

「春は二重に巻いた帯、三重に巻いても余る秋」という

のを計算してみたことがあって、ちょっと可笑しかった。

帯はウエストに巻いてからその残りで太鼓結びとかするので、

その結ぶ部分はウエストが太くても細くてもそれほど変わらないから、

ウエスト部分を考えると、

春はウエスト63センチ9号タイプだったとすると、

63×2(二重)で126センチ。これがウエスト部分の帯の長さ。

秋になったら126センチで三重に巻けて、その上余るとなると、

ウエストは126÷3で42だけど、それでも余るというんだから、

ウエストは42センチ以下になってしまったということになる。

痩せたということを云ってると思うけど、

これは痩せすぎだと思った。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。