フライフィッシングの話
川、湖、管理釣場などの国内釣行記、海外釣行記、タックル、フライなど、フライフィッシングにまつわる話と美しい写真。
 



6月25日 雨

沼津ICから国道136号線を南下、大仁の狩野川大橋を渡り土手沿いを走りながら狩野川を眺めると、川の中には鮎師がずらりと並んでいた。さすが鮎釣りのメッカ狩野川である。
今年から狩野川水系の大見川とその支流については、鮎釣りが解禁した後も、フライとテンカラに限ってアマゴ釣りが可能になった。それは関係諸氏による長年の働きかけによって実現されたものであり、その恩恵を受ける者はルールを厳守するのはもちろんの事、現場で鮎師とトラブルになるような事も避けるべきである。

早速、遊魚券を購入するため、釣宿「好鱗」へ行ってみると、アマゴの券は置いておらず、その先の『橋本屋』にあると言う。
「みんな鮎なんか釣りに来てるけど、今頃はまだ小さいのしか居ないんだから、本当はアマゴ狙った方がいいんだよなぁ。」
『橋本屋』のオヤジさんはそう言いながらも、私が「どこがいいですか?」と尋ねると、案内図を取り出し漁協の養魚場を指している。何でも、養魚場の下にはニジマスが居て、ニジマスは誰も釣りたがらないのだそうだ。
「あれだったら、間違い無く釣れるよ。」
確かに、わざわざ伊豆まで来てニジマスを釣ろうなどとは誰も思わないだろう。私だってアマゴが釣りたいのだ。
念のため、養魚場の下をチェックしてみたが、雰囲気は良くないし、魚の気配も無かった。ただ、途中の発電所の上流はなかなか良い感じだった。水は雨の影響で笹濁り程度である。

今回は単なる家族旅行なので、釣りをする時間は無理矢理作るしかなかった。
とりあえず、宿に行きチェックインを済ませると、夕食は6時だと言われる。この時すでに3時半を回っていたので、釣りが出来るのは正味1時間半程しかない。本来なら上流部へ入るべきところだが、そこまで行っていたらそれこそ時間が無くなってしまうので、仕方無く、宿から最も近い小川橋上流に入る事にした。

早速土手沿いに車を停めウェーダーに着替えていると、テンカラ師が土手沿いを上流へ向かって歩いて行った。丁度この頃から霧が濃くなり、視界が悪くなって来た。ハッチは全く見られないので、当然ライズも無い。水温もかなり高めのようだった。
しかし、渓相はとても良い感じで、非常に変化に富んだ大から小といったポイントの連続である。とりあえずパイロットのウェット#12を流してみると、何投目かでコツンと当たり、何と10センチに満たない小鮎が釣れた。サイズは小さいが、遡上してから時間が経っているので、姿形は立派な鮎そのものである。その後も2度小鮎がヒットしたので、#8フックに変更してみると、今度は明らかに鮎とは別のアタリがあった。小さな落ち込みの先へ送り込んでやると、間もなく小さな魚がヒットして、ブルブルとティップを震わせたかと思ったらバレてしまった。
その後、流れの緩やかな場所に移ってみたが、そこで立て続けに釣れたのはアブラハヤばかりだった。(汗)

翌朝、雨は本降りになっていた。
とりあえず伊東方面へ向かい、途中松川湖へ寄ってみる事にした。
とりあえず奥野ダムの上からチェックすると、遠くでライズしているのが見えるが、かなり沖目である。
ログハウスでは2人のフライマンが休憩していたので、状況を聞いてみたところ、ハヤやブルーギルばかりであまり良くないようだった。下に降り、湖の近くで様子を見てみたが、確かにライズらしきものはどこにも見当たらなかった。ところが、対岸の先では、小魚の群れが逃げ惑っていて、その先ではボイルが起きていた。その正体がニジマスなのかブラックバスなのかは判らないが、物凄いスピードで捕食していたので、たぶんニジマスだったと思う。
今回は竿を出さなかったが、機会があれば是非挑戦してみようと、温泉に浸かりながら想いを馳せるのであった。

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