長島 潤 Sing a mindscape

jun nagashima singer-songwriter

ロラン「ジャン・クリストフ(三)」

2023-01-10 15:57:00 | 

再読のための覚え書き


ジャン・クリストフ(三)

ロマン・ロラン(1866-1944

豊島与志雄訳 


クリストフは、巷に溢れた音楽の中に、また、愛国心に、宗教に、理想主義の虚偽を見る。


そして自分の信念と真実の追求は、結果として聴衆を置き去りにすることになった。孤立したクリストフはドイツを追われる。


「生きること、あまりに生きること!……この力の陶酔を、この生きることの喜悦を、自分のうちに――たとい不幸のどん底にあろうとも――まったく感じない者は、芸術家ではない。それが試金石である。」



2023.1.10読了


ジャン・クリストフ(三)

岩波文庫

1935415日初版発行

197681034


# #読書 #文学 #文庫 #ロマン #ジャン・クリストフ






ロラン「ジャン・クリストフ(二)」

2023-01-08 23:58:00 | 

再読のための覚え書き


ジャン・クリストフ(二)

ロマン・ロラン(1866-1944

豊島与志雄訳


祖父のジャン・ミシェルと父のメルキオルが亡くなり、弟たちは家を出ていき、残されたクリストフと母は引越ししてオイラー家に間借りをする。


近隣に住む未亡人のザビーネやアーダを恋するが、いずれもクリストフを悲しませる結果にしかならなかった。


絶望したクリストフは、かつて彼に音楽の真理を教えてくれた叔父のゴットフリートに再会する。


「人は望むとおりのことができるものではない。望む、また生きる、それは別々だ。くよくよするもんじゃない。肝腎なことは、ねえ、望んだり生きたりするのに飽きないことだ。その他のことは私たちの知ったことじゃない。」


「英雄というのは、自分にできることをする人だ。」



2023.1.8読了


ジャン・クリストフ(二)

岩波文庫

1935330日初版発行

197672036


# #読書 #文学 #文庫 #ロマン #ジャン・クリストフ






ロラン「ジャン・クリストフ(一)」

2023-01-08 02:17:00 | 

再読のための覚え書き


ジャン・クリストフ(一)

ロマン・ロラン(1866-1944

豊島与志雄訳


ライン川の畔の小都市。ジャン・クリストフは、音楽家の血筋を引いて生まれた。


宮廷音楽家ではあるものの一家は貧困であり、父のメルキオルはジャンにピアノを教えてモーツァルトのような神童に育て上げようとするが、ジャンは反発する。


それでもやがて劇場で演奏する仕事を得たジャンは、貴族の娘のピアノ教師を務めるようになったのだが……


・・・・・・・・・・・・


ロランが作曲家ベートーヴェンをイメージして書き上げた全10巻からなる長編小説。ノーベル文学賞受賞作品。


ジャンの幼少期の感性を描写し得た文章は、ほとんど奇跡と言っていいほどに思われる。



2023.1.7読了


ジャン・クリストフ(一)

岩波文庫

1935315日初版発行

197652033


# #読書 #文学 #文庫 #ロマン #ジャン・クリストフ






ロラン「ベートーヴェンの生涯」

2023-01-05 19:06:00 | 

再読のための覚え書き


ベートーヴェンの生涯

ロマン・ロラン(1866-1944

片山敏彦訳


ロランが作曲家ベートーヴェンをモデルにした長編「ジャン・クリストフ」を発表する前年に書いたベートーヴェンの伝記。


「そして彼らが力強さによって偉大だったとすれば、それは彼らが不幸を通じて偉大だったからである。だから不幸な人々よ、あまりに嘆くな。人類の最良の人々は不幸な人々と共にいるのだから。」



2023.1.5読了


ベートーヴェンの生涯

岩波文庫

昭和131115日初版発行

昭和44111024


# #読書 #文学 #文庫 #ロラン #ベートーヴェンの生涯






ベートーヴェン「音楽ノート」

2023-01-05 19:05:00 | 

再読のための覚え書き


音楽ノート

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827

小松雄一郎訳


作曲家ベートーヴェンが書き残した覚え書き。


「なにものにも優って自由を愛し

たとえ王座のかたわらにあっても

決して真理を裏切るな」



2023.1.5読了


音楽ノート

岩波文

昭和321215日初版発行

昭和4461013


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