さっそく借りてきて読みました。
これって、女性週刊誌に連載のエッセイ集だったのですね。
タイトルから「老」に関する何かヒントがあるかなと・・・。
さらりと読めました。
卒寿!それはおめでとうございますと言われ、浮世の義理で有難うございますと答えながら、
「卒寿?なにがメデてえ!」
このタイトルには、93歳(大正12年生まれ)佐藤愛子氏のヤケクソが籠ってます。
内容は、その時々の出来事や日々の思いを綴ったもの。
大正生まれらしい思いを吐露。
何だか父(大正11年生まれ)が生きてたら、こう言うだろうなあ~と
時々父がダブりました。
泣いたのは、14歳で死んでしまった捨て犬ハナの話。
忙しくてちっとも可愛がってもらえなかったのに、
拾ってもらった恩を忘れず、冷たくされようと邪険にされようと
いつも愛子氏の寝室の外のテラスで寝ていたんだって。
寒くても暑くても、まるでご主人様を守っているように。
~老後はのんびりしようと思っていたら、
耳は遠くなり、老人性ウツになりかけた。
人間はのんびりしようなんて考えてはダメだということが
90歳を過ぎてよくわかりました。
~あとがきより。
もうすぐ90万部越えのベストセラー。
4人に一人が65歳以上。みんな高齢の仲間入り。
みんなスカッとする大先輩の声が聞きたいのだ。