昨年9月15日75歳で亡くなった樹木希林さんの徒然に語られた言葉が集められています。
亡くなられた後で、NHKの特別番組や本もたくさん出版されました。
内田裕也氏との別居婚、シンプルな生活、女優としての存在感etc
独特の生き方が少し気になる人だった。
~死ぬときくらい好きにさせてよ
表紙はオフェリアのように、花を散らした川面に漂う姿。
抗がん剤は副作用があるのでせず。ピンポイントの放射線治療を選んだ。
2005年の乳がん発症から15年・・・。癌は全身に転移。
癌をどう受け止めどう向き合ったのか知りたいと思った。
癌もあたりまえで、人生すべて必然。
癌のおかげで多くの「気づき」があったと。
「万引き家族」は、やはり最後の思いで臨んだそうです。
父は警察官。後に薩摩琵琶の奏者。
母は7歳年上で、喫茶店を営むかなりのしっかり者。そんな環境で育ちました。
生老病死を語った120の言葉中でいくつか。
一人でいても二人でいても
十人いたって寂しいものは寂しい。そういうものだと思っている。
ときめくことは大切。
自分が素敵になれば、それに見合った出会いが訪れるものです。
さて人間としてどう終了するかっていうふうに考えると
「未熟なままで終わるもんですねえ」というのが実感。
どうぞ 物事を面白く受け取って愉快に生きて。
あんまり頑張らないで、でもへこたれないで。
幸せは自分で見つけるもの
夫の内田裕也氏は半年後、追うように亡くなりました。
樹木希林さんの演技はもう見られない。75歳は早すぎる。
この本にはなかったけれど希林さんの言葉です。
最低限のお金と友達。
この二つがあればなんとかなる。