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気ままな毎日を綴ります。

終の棲家

2020-09-25 | 日々


知り合いのYさん95歳が近くの老人ホームに入居された。
働いているお嫁さんの足手まといにならないようにと、自ら決められたそうだ。
Yさんの家は話題になった豪邸。息子さんご一家と賑やかに暮らされていた。
お孫さんも結婚されご主人様も亡くなって、今は息子さん夫婦と3人。
息子夫婦の迷惑にならないように・・・・Yさんの選択です。

近くに老朽化した団地がある。
かつては賑やかだった団地も、今は歯が抜けたように空き家が多く、
住人もみなさんお年寄り。ここは取り壊される予定で、市が新しい住人を入居させていない。
80歳以上が大半で、3DKにほとんどがお独り暮らし。
ご近所仲良く過ごされていますが、時々孤独死もある。
洗濯が干してない、お顔みない、広告が新聞受けに溜まっている・・・。
ご近所の方たちが見つける。発見が早い・・・。
気丈に最後までお一人で。

ご主人様を亡くされお一人になった何人かの方たちが、
子供たちの近くに越して行かれた。同居あるいは別居。
早々と老人施設にご夫婦で入居された方もいる。
いろんな人の姿を見るにつけ、色々考えさせられる。

築33年になる思い出がいっぱい詰まったこの家。
息子たちがただいま~と帰ってくる家。
顔見知りに、友人たちのいるこの場所。
ここで最後まで暮らそうと思っている。
みんな思いは同じ。問題はそれが出来るかどうか。
ここが終の棲家。そうありたい。

辻仁成さんが新しいアパルトマンに引っ越して、わくわくされていたのに、
心がついて行かなくて切ない…と書いているのを読んで
そんなことを思った。





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