これも随分古い書籍です。
中学生全集の中の『ドイツ小説選』です。
本の厚さ1cm程度に、8作品が掲載されています。
その中から3作品を読みました。
クライスト作『地震』
大震災後なので『地震』のタイトルにはどんな事が書かれているのだろうと、注意を引きました。
1647年のチリ大地震が時代背景にある内容でした。
目を覆うばかりの残忍な描写があったりして胸の痛む場面もありました。
「読者のために」と書かれた選者の説明には、クライストの描写の巧妙さが称えられていました。
ゲーテ作『ふしぎな二人の子供たち』
二人の男女の恋物語と受け取りました。
時間の経緯や物語のテンポ良く進行します。
女性が川に飛び込んで男性が彼女を救助。
森の中の家で、結婚式に着る衣装で二人が両親の前に登場。
早い展開に驚きました。
結末も不思議な終わり方をしていると感じました。
メーリケ作『エーツェルテの手』
王様と側近の女性との物語。
最後は救われた気持ちになりました。
これらの3作品も以前読んだ丸印が付いていました。
『地震』にはタイトルを円で囲むようにも付いています。
読んだ時は、気に入った作品だったのでしょう!
今読み返してみると、当時とは違った感想を持ちました。