私の知っている古典落語の中で碁に関する演題は、
『笠碁』と『碁どろ』です。
『笠碁』は碁仇が「待った」をしない約束をしても、
都合が悪くなると「待った」をする。
それが原因で喧嘩別れになる。
喧嘩した後、雨も降るし、相手が打ちに来ないので退屈。
雨の降る中、傘の代わりに笠をかぶって碁仇の家に。
碁盤を前に、笠をかぶったまま碁を打つ。
碁盤に笠のしずくが落ちるところで、オチ。
『碁どろ』は、碁の対局に夢中になっている家に泥棒が入る。
碁の好きな泥棒が対局中に横から口を出す。
泥棒に気づかない二人の対局者。
「なるほど、おまえが泥棒か」
「これは泥棒さん、よくおいでだね」でオチ。
遅ればせながら、囲碁フェスティバル2011のUstreamを見たら、
落語家の春風亭柳好師匠が『笠碁』を披露されていました。
『碁どろ』のオチも『笠碁』が終わった後、紹介されていました。
この二題も他のいろんな噺家さんに高座で取り上げてもらいたいです。
碁にまつわる噺が少ないので、
新作・創作の碁の落語も聞きたいと願っています。
追記:19:19
動画にて、10代目・金原亭馬生師匠の『笠碁』を拝見しました。
面白かったです!
味がありますね。
5代目・柳家小さん師匠の『笠碁』もありました。
嬉しいですね!