asayanのブログ

趣味を中心に、感じたことを書いていこうと思います。

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15ページ

2018-05-25 16:29:48 | 「Wuthering Heights Vol.1」(嵐が丘)を原文で読む
★(1行目)
I could not help exclaiming. ❝The roads will be buried already; and if they were bare, I could scarcely distinguish a foot in advance.❞

★(7行目)
❝How must I do?❞ I continued,(以下省略)

★(8行目)
There was no reply to my question;(以下省略)

★18行目)
(前文省略)and it's no use talking ―(以下省略)

★(20行目)
I imagined, for a moment,(以下省略)

★(23行目)
Mrs. Heathcliff, however, checked me by her answer.

★★(25行目〜16ページ1行目まで)
❝Are you not afraid of being carried away bodily, whenever you mention the devil's name? I warn you to refrain from provoking me, or I'll ask your abduction as a special favour! Stop! look here, Joseph,❞ she continued, taking a long, dark book from a shelf; ❝I'll show you how far I've progressed in the Black Art: I shall soon competent to make a clear house of it: The red cow didn't die by chance: (以下省略)(chance:が16ページ)
*巻末のnotesによると [Black Art = magic] と記してある。
所有の『新コンサイス英和辞典』には、「魔術、妖術」と載っている。
notesによると [make a clear house of it] は「全く通暁する」と書かれている。


25行目から長文になったけれど、訳本と読み比べて面白い箇所だと思ったので、そのまま書き写した。
見過ごしてしまいそうな文章 [taking a long, dark book from a shelf] だが、long と darkの単語が訳本と自分の感覚とで微妙に異なり興味深く味わえた。
誰もが知っている[long]と[dark]に、どんな日本語を当てはめるだろうか?

そしてどんな本を想像するだろうか?

人は皆十人十色、違う形や色の本をイメージするかもしれない。

英文から日本文を考えたり他人の訳と比較した時、翻訳の難しさと奥深さを感じる。

原文で読むといろんな気付きや発見があってさらに面白い。
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『羅生門』

2018-05-25 15:42:14 | 日記
芥川龍之介の作品で、『羅生門』を取り上げたい。

芥川初期の代表作である。

作家の特徴は最初の作品に現れると考える。

そこで考察するのは、冒頭文と最後の文。

どちらも有名な文章である。

冒頭文「ある日の暮方の事である。」

「ある日」と季節や月日を明記せずぼかしている。

最後「下人の行方は誰も知らない。」

結局、下人がどこに行ったかは、誰にも分からないのだ。

読者に余韻と謎を残して、作品が終わっている。

つまり、結末をぼかして書くことで物語の奥行きを出しているのではないだろうか。

この2文を見ても、彼の作品の特徴が如実に現れている。

この特徴は、他の作品にも同様に当てはまる。

感じたままを書いた。

あくまでも、私見である。




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『藪の中』について

2018-05-25 00:12:53 | 日記
三年程前、地元開催の読書会で芥川龍之介著『藪の中』が取り上げられた。

高校の教師を退職された先生が主催された読書会だった。

参加した時の話し合いでは、作品を推理小説仕立てと仮定して『藪の中』の犯人を読み解くことに主眼を置いて話し合った。

関係者の三人はそれぞれ証言が異なり、話が複雑にからまる。

「犯人は誰か?」を中心に、読書会は進んでいった。

参加者もそれぞれ意見が分かれた。

しかし、犯人探しが作者の狙いではないと思っている。

そして作品の主題はタイトル通り『藪の中』だと思う。

「読者に考えさせる」「あえて結論は出さない」のが芥川流ではないだろうか?と考えている。
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