らいちょうのあし日記

山登りが大好きで今日も日本のどこかで歩いています

裏六甲・逢山峡~沢登り~

2012年08月20日 | 沢登り

裏六甲の逢山峡へ今シーズン初の沢登りを楽しんできた。
神戸で楽しめる沢があるなんて意外な気がするが、これが行って見て驚く。
ちゃんと、ナメやゴルジュ、滝だって出てくる!
まだまだ暑い毎日、こんなときは沢で思いっきりシャワークライミングを満喫するのが一番!
去年の赤木沢以来久々の沢登りに、かなりテンション高めのワタシは笑顔で出発。


神鉄有馬口駅から歩いてたったの30分で入渓出来るアクセスの良さ。
駅前には、逢山峡までの地図がハイキングコースとして紹介されていた。
この日はお盆休み最後の日曜日とあってか、川岸でBBQを楽しむ家族連れで大賑わい。
その横を邪魔にならないよう、沢シューズでジャブジャブ上流へ移動する。


少しずつ人もいなくなり、だんだん本格的な沢の雰囲気に変わってくる。


大きな堰堤は、しっかりした踏み跡のある巻き道がある。
特に迷うような箇所はなく、安心して沢を楽しむことが出来る。


ゴルジュが出てきて大喜びのワタシ。
さぁ、どうする?!泳いで突き進むか、諦めて巻くか?
まだ水は膝下までしか浸かっていないが、もう一歩先はかなり深そうだ。


「思い切ってGo!」と言われ、「えぃっ!」と初泳ぎに挑戦した。
しかし、すぐに足が着かなくなる深さにバタバタと溺れるように戻る・・・
そうだ、ワタシはカナヅチだった。
その後、リーダーが泳いで岩に取付くも沢シューズでの登攀は困難と見て巻くことにする。


猪ノ鼻滝まで来ると、いよいよ最後の登りだ。



滝の横をへつりながら近づき岩に取付く。
ここも途中、下半身はどっぷり水の中まで浸かる深さだ。
登りきって少し進むと橋が見えて、ここで終了。
入渓から2時間弱だった。

短いコースだが、近場で充分楽しめるところだろう。
次回は、もう少しロングコースの沢に挑戦したい。

 

 

 

 

 

 


北アルプス・赤木沢遡行~黒部源流へ~

2011年08月18日 | 沢登り

念願だった黒部源流・赤木沢へ行ってきました。
今年こそは!と計画をたて、そのための練習もやってきた甲斐あって赤木沢を100%満喫できました。

8/10、神戸自宅から朝一番の特急で富山まで行き、地鉄とバスを乗り継いで登山口・折立に12:30到着。
真夏の昼から登るのはかなり酷だが、仕方ない・・・
頑張って太郎平まで約5時間のコースタイムをせっせと歩き、小屋には16:20着。
「かなり早く着いたや~ん」「これも、先週の六甲山耐暑トレの成果かもね」と早速ビールで乾杯。
その後、歩いて20分先のテント場まで移動するがワタシは足を滑らしすってんころりん。
やはり、飲酒は最後の到着地まで我慢すべきだと肝に銘じた・・・


小屋まで続く整備された登山道は歩きやすい。
さすがに、標高2000mを超えると涼しい。


テント場で受付けをすませて、ワインで乾杯。今夜の夕食はペンネアラビアータとポトフ。
ちなみにテント場でも冷えたビールは販売されていました。


翌朝8/11、5時起床。
沢登りに必要な物だけをザックに入れて残りはテントに置いていく。
6時半出発、予定より少し出遅れたのでスピードアップで薬師沢小屋へ向かう。
朝から、あまりすっきりしない空模様にワタシは不安と緊張でいっぱい。


薬師沢小屋でハーネス、登攀具をつけ、渓流シューズに履き替えてさぁ出発。
ハシゴを下りて、石伝いの渡渉を繰り返して行きます。
天気がイマイチのためか、誰も歩いていません。


ゴルジュ帯まで来ると今度は岩場をへつるが、最後のほうで腰下まで
水に浸かった。水温はそれほど低くないので、濡れても冷たくなかった。


岩魚止めの滝を高巻くと、やっと憧れの赤木沢に出合う。
「ナメだ~!」ご機嫌よく、どんどん進むワタシ。


赤木沢に入ってからは、特に難所もなくスイスイと進む。
心配していたお天気も青空が見えて、やっと気持ちにも余裕が出てきた。


滝が現れるも、ここでも難なくクリアー。
人気の赤木沢だが、この日は誰もいない(私たちの出発時間が遅かった為と思われる)


迫力ある大滝が現れた。ここは、左岸のルンゼ状から急な潅木帯を巻いて抜けた。
踏み跡がしっかり残っていたので、迷うこともなかった。


大滝を抜け、その後も小滝がいくつか抜けていく。
黒部源流の水で喉の渇きを癒して、最後のひと踏ん張り!


水量がどんどん減り、視界も開け、振り返ると黒部源流の山々が見えて
ここまで登ってきたんだと実感する。


渓流シューズから登山靴に履き替えて一路、縦走路を目指す。
お花畑に囲まれながら楽しい山歩き。が、この後、とんでもないヤブ漕ぎで散々な目に合った。
この日一番しんどかったのは、このヤブ漕ぎだった・・・
薬師沢小屋から出発して7時間、やっと縦走路に出ることが出来た。ホッとするのもつかの間、
ここから太郎平までが結構長く、テント場に着いたときはワタシは疲労困憊であった。
それでも、無事に念願の赤木沢を登れたことは今後の私たちにさらなる沢登りへの思いを強くしてくれた。


8/12、この日は朝から青空が広がり槍ケ岳もはっきり見えた。
いつもお天気にあまり恵まれず、見たことの無かった薬師岳も今日はよく見えた。
なんて素晴しいところなんでしょう!何度も立ち止まっては、山々を眺めつつ折立に下山しました。

まだ始めたばかりの沢登りだけど、こんなに楽しい山の登り方に出合えて本当に良かったと思う。

 

 

 

 

 
















 

 




夏山縦走後半編・中央アルプス西横川沢登り

2011年07月27日 | 沢登り

前半は、上松Aコースから木曽駒ヶ岳縦走を1泊2日で歩いてきた。
だが実は、今回の山行は最終日の西横川沢登りがメインイベントであった。
私たちにとって、アルプスでの本格的な沢登りは初めて。
もちろん沢登り用のシューズを履いて歩くのも初めてであった。
それでも、今年の夏山は必ず沢登りをやるぞ!と、1年前から決めていたので今回の西横川は大変楽しみにしていたものだった。
今回、同行のK氏に沢の登り方を色々と教えて頂き次回は二人だけでも行けるようにするため気合いはいつもの倍以上で本番に臨んだ。
(前日は、翌日への期待と不安で胸がいっぱいで大好きなお酒もほとんど咽喉を通らなかったワタシ・・・)


しらび平から少し道を下り、橋を渡った所からが沢の入口。
草木を掻き分けて、2つ堰堤を越えれば二俣になった箇所に出てきた。
東横川と西横川の分岐点で、私たちは左の西横川を登っていく。
大岩がゴロゴロしているところを沢シューズの初めて履く感覚を確認しながら慎重に進んでいく。


最初のうちは、滝の流れも緩く傾斜もないので、難なくクリア。快適、沢登り~


沢登りをさらに楽しませてくれるナメ歩き。
これこれ、ワタシはナメが見たかったのです。


だんだんクライミングの技術も求められるような箇所も出てくる。
巻き過ぎて、本流からそれ過ぎないように登ることがポイントだと理解。
時には流れに突っ込み、滝に打たれるのも沢登りならではの楽しみ方を初めて実感!


30メートル大滝の前で、遡行図確認中のK氏。
その横で、ワタシは慣れない沢登りに少々疲れ気味・・・
でも、まだ先は長いぞ~、頑張るぞ。


登ってきた道を振り返ると随分と標高を稼いだことに気付く。
おぉ、よくここまで登ってこれたなぁ、と普段の登山とはまた異なる達成感があった。


いくつもの滝を越えて、沢登りのコツも少しずつ分かってきたような気がするワタシ・・・
自分でどこをどうやって登っていくのか考えるのが楽しく、夢中になってしまう。

 


小さな滝をいくつか越え、開けたガレ場を詰めると奥の二俣に突き当たる。
ここは左側の30mのルンゼ状の滝から取り付き、段状の岩を慎重に越えていく。


落石に注意しながら登っていくらいちょうリーダーと待機中のワタシ
この大滝を越えるとどんどん水量は減り、ついに涸れてしまった。
急傾斜をさらに登り詰めて行くと右上にリアルなレリーフがあり、トラロープや古い梯子を見つけた。
赤テープがぶら下がっていて、ここが長谷部新道出合いであった。


長谷部新道はもっと廃れているものと思い、分かりにくいのではないか心配していたが、
分かりすぎるくらい踏み跡がしっかりあった。
安全な場所で、沢用シューズから登山靴に履き替えて一路、千畳敷を目指す。


しばらく歩けば、行く先に千畳敷のロープウェイ駅舎が見えてきた。
ハイマツがしっかり生えていて樹液が手に付きベタベタになった。


長谷部新道を1時間弱歩いた頃、ようやく千畳敷に到着した。出発から約5時間の行程だった。
ポンッと出たところが一般観光客の散策路で、ガサガサとヘルメットを被った大人三人が
ぞろぞろ出てきたから、その場にいた方たちは、なんだこいつら・・・?と思われたはずだろう。
千畳敷からは、昨日と同じくロープウェイに乗ってしらび平に降りそこからはバスで駒ヶ根駅へ向かう。
交通の便が悪い為か、バスで駅まで向かった乗客は私たち三人だった。
観光客のほとんどはマイカーらしい。

初めての沢登り山行は、大成功でした。そして山を登るのにこんなに楽しい歩き方があったんだ!と実感。
まだまだ知らないことがたくさんあります。もっともっと、ずっとこれからも登り続けよう!

 


六甲屈指の谷!西山谷遡行

2011年06月30日 | 沢登り

梅雨明けしてないので毎日湿度が高く、気温が30度以上あるからもう堪りません。
こんなときこそ、沢登りでしょう。涼しいし、楽しいし~。
今年こそは本格的に沢デビューするぞ!
そんなワケで、自宅からすぐ近くにある西山谷へ沢登りへ行くことに。
西山谷は昨年一度挑戦したことがあったが、最後に道を間違えてしまい不本意のまま終わっていた。
今年は2度目なので、今度こそ登り遂げるぞ!と、気合いを入れて出発する。
それにしても、暑い~・・・


西山谷の入口には、ちゃんと標識がある。
少し歩けば、すぐに小滝が出てきて、空気もヒンヤリ。
始めのうちはまだまだ簡単なのだが・・・


勢いよく水が流れている滝が出てくる。これは「ふるさとの滝」15m。
さぁ、どこから登るかよ~く確かめる。この日はヘルメットを持参していなかったが、
本当は被ったほうがよいと思う。ちなみに、ロープは必携です(2箇所で使用)


岩肌にしがみつく様に登るワタシ。
滑らないかとヒヤヒヤ・・・きちんと三点支持で確実に登ります。


西山大滝は20mあり、なかなか迫力ある。
登るのは、見た目は難しそうだが実は意外とそうでもない。
左側から巻いて、落石に注意しながら登っていくと滝上部に出る。
大変なのはこのあとに出てくる第4堰堤を下るところだ。
ナント、セメント3mの垂直壁を降りなきゃいけない。
昨年はここで30分もかかったが今年は、降りやすいように丸太棒が立てかけてあったので、
案外スムーズに降りれた。が、丸太はよく動くので過信禁物!


石組張りの第7堰堤。ここで昨年間違って支谷に入り込んでしまった。
ワタシが指している方向(右側)が本谷へ進む正しい道です。
ここ、西山谷ははっきりした登山道があるわけではないので、
ルートファインディングの正確さも結構必要です。


ソーメン滝が一番難しかったと思う。
最後のところで、リーダーに引っ張り上げてもらったワタシ・・・


愛情の滝が最後の滝。これを過ぎて急登をつめていけば細い登山道に続き、
最後はドライブウェイにヒョッコリ出る。この日の所要時間は3時間だった。
歩いて15分程で六甲ケーブルに着き、雨が降ってきたのでケーブルを使って下山した。

最後までいろんな滝が出てきて、見所豊富、登り甲斐充分アリの西山谷遡行は今年の暑い夏に
ちょっと難しい六甲山を試したい方にお勧めです。