らいちょうのあし日記

山登りが大好きで今日も日本のどこかで歩いています

六甲山・B懸尾根から有馬越え

2013年02月27日 | 六甲山

2月最後の日曜日は、久しぶりに六甲山に登ってきた。
朝から冷え込みが厳しく、ほぼ終日雪が舞っているような寒い日である。
そんな寒い日でも、最近の山ブームで六甲山は登山者で賑っている。
ふと気付いたことが単独登山者の姿をほとんど見かけず、グループ登山者がとても多いことだ。
山ガール、山ボーイたちも多かった。若い人の登山が本当に増えたなぁと感じる。


いつものように阪急芦屋川から高座の滝まで30分ほど歩く。
B懸尾根はここから風吹岩までのロックガーデン中央稜尾根の西にある。
一般道のロックガーデンほど混んではいないので、静かな山登りができるコースだ。
岩やら滝も出てきて楽しい。


B懸尾根が終わりピラーロックに出ると結構人がいる。
ここは、以前よりも風化が進み大分崩れている。
これ以上、崩れたら道がなくなりそうである・・・


いつもなら六甲山頂まで行ってから昼食にするのだが、この日は風が強く寒い。
気温は氷点下2℃だ。まだ風当たりのマシな本庄橋で休憩をする。
ツェルトを張り、中で調理をする。
こんな薄いシートだが、コンロを点けるとすぐに暖かくなり快適そのもの。
しかし、六甲山でツェルトを張る人はいないようだ。
外を通り過ぎる他の登山者たちがワタシたちのツェルトを見て「わぁ~すごい」「こんなのがあるのね~」
と、珍しそうに眺めながら話しているのが聞こえてくる。
でも、低山の冬山・六甲山といえども雪が降り風が強ければ体感温度はさらに下がる。
このツェルトひとつあれば、素晴らしく快適な休憩時間が過ごせるのだ。


有馬越えのため、カチコチに凍った魚屋道を進む。
せっかくなので持参した4本爪アイゼンを装着する。
12本爪に慣れているので、この4本というのがどうも使いにくい・・・
結局30分ほどで外してしまう。1年に一度くらいしか使わない4本爪。
今年の使用は30分で終了。

魚屋道は、澄んだ空気が気持ち良い雪山歩きを楽しめた。

 

 

 


八ヶ岳・南沢大滝~アイスクライミング~

2013年02月20日 | バリエーション

2月連休前半に阿弥陀岳南稜を登頂したあと、最終日はアイスクライミングに挑戦。
せっかくここまでやってきたのだから、と南沢大滝へ向かう。
八ヶ岳というところは、本当にいろんなスタイルで山を楽しませてくれる。

2/11  4時15分起床、曇り。
寒くてあまり眠れなかったなぁと思ってテントから出ると雪が積もっている。
そうか、これだけ雪が降っていたのだから寒いはずだ。
靴下を2枚重ね履きにする。6時50分出発。


南沢を美濃戸方面へ進んでいく。途中でトレースが分かれているところを滝の方へ入る。


小滝は結構混み合っていたので、そこから10分ほど登ったところにある大滝へ向かう。
こちらは誰もいない。高さ30~40mはありそうな滝が見事に青く凍り付いている。
クライミングをやらずとも、この立派な氷壁だけを見に来る価値はあると思う。


K氏が始めにリードで上部の支点まで登ってトップロープのセッティングをして下さる。
その後は、皆で交代にアイスクライミングの練習。
アックスを握り、手首のスナップを利かせアイゼンの先を氷に引っ掛けて・・・


アイスクライミングは初めてというK.M氏は、スルスルと登ってすぐに慣れた様子。
らいちょうリーダーとともにアイススクリューを埋め込みながら登る練習もする。


4時間近く滞在した後、美濃戸口へ下山する。
乗りたいバスに遅れそうだったため、かなり急ぎ足で行き最後は重いザックを担いで走った。
しかし、寸でのところでバスは行ってしまった・・・

八ヶ岳がもう少し近かったらもっといっぱい来れるのにね、と話しながら3日間の山行を終えて帰路についた。




 



 


厳冬期・阿弥陀岳南稜

2013年02月13日 | バリエーション

2月の三連休,阿弥陀岳南稜に挑戦した。
今回、阿弥陀岳南稜の計画は実は三度目であるため何としても登頂したい。
そう強く思うらいちょうチームとともにいつもお世話になっているK氏が一緒にパーティを組んで下さる。
そして本番、K氏の山仲間2人も一緒になり、らいちょうチームと計5人で南稜に挑む。

2/9 私たちは神戸から、K氏たち3名は東京からそれぞれ富士見駅に朝10時前に集合。
そこからはタクシーで舟山十字路へ向かい約30分で到着する。すでに5,6台車が駐車している。
連休であり天候も良いからだろう、阿弥陀岳南稜に向かうパーティは結構多そうだ。
10時40分、舟山十字路を出発、ルートは旭小屋経由で入る。


人気のない静かな林道歩きが1時間ほど続いたところで旭小屋が見えてくる。


これがうわさ(?)の旭小屋か・・・倒れそうである。


途中からアイゼンを装着して、樹林帯の急登を歩く。
徐々に高度が上がるにつれて木々の合間から白銀の北アルプスや南アルプスが見えてうれしい。


14時20分立場山に到着。この日はここでビバークをすることにした。
3~5人用のゴアテックスのテントは大きく、天井も高くて快適そのものだ。
パーティの人数が増えればテントも大きくなるのは当たり前だが大きなテントが妙にうれしいワタシ。
早い時間から宴会が始まり、K.M氏差し入れの北海道お取り寄せ鮭トバ一匹をつまみにお酒がすすむ。
そしてメインである夕食のカレーが出来上がる頃にはワタシもすっかりできあがっていた。


2/10 朝4時30分起床。気温はマイナス20℃と八ヶ岳らしい冷え込みだ。
前日の夜7時には就寝したのにもかかわらずK氏が起こしてくださるまでぐっすり寝ていた(寝過ぎ・・・)
朝食の味噌ラーメンと自家製おやきを食べ、準備を済ませて7時前に出発する。
青ナギを過ぎると前方にはこれから挑む阿弥陀岳南稜がよく見える。


無名峰を順調に越えていく。気温が低く、雪が締まっていてアイゼンがよく効き気持ち良い。


P1を進む私たちのパーティ。
この先、P1とP2とのコルにビバークをしていたパーティもいた。


稜線に出ると一気に風が強くなる。ガスも出てきて太陽が陰ると寒さも応える。
あまりの寒さにワタシは目出帽の上からゴーグルも装着する。
それでも着実に進んでいき、目差す阿弥陀岳南稜の核心部P3が近づいてきた。


8時50分、P3核心部の岩峰へ。強風のなか数パーティが登攀準備に取り掛かっている。
どうやら想像以上に混雑しているようだ。
ビュービュー音の鳴る強風の中で、いったい何時間待ちになるのか・・・


10時15分、やっと私たちパーティの順番がやってきた。
ひたすらじ~っと待ち続け、身体はすっかり冷凍人間状態。でも、行くしかない!
最初にK氏ら3人、そのあとにらいちょうチーム2人、それぞれスタカットで登攀開始。
この日のP3ルンゼは所々岩が出ているも、表面は硬く氷化している。
ピッケルとアイゼンの先を氷に引っ掛けてグングン登っていく。
しかし、冷凍状態の身体を急に動かしたものだから最初は思うようにスピードが出ない。
それでも、この日は天気が良く視界良好なので登攀日和であろう。


2ピッチ目は、比較的易しい雪の付いた草付まじりの登攀がつづく。
ここでトップを交代してワタシが先に進み、稜上にポンっと出た。


P4へは左に細いバンドをトラバースして、そこからは頂上へ向かって最後の岩稜帯をひたすら登る。
ここは、ロープなしで登るが特に難しい箇所はなかった。
もう少し、もう少し・・・やっと念願の阿弥陀岳山頂に立てると思うと気持ちが昂る。


11時55分、阿弥陀岳山頂に到着。やっと念願の南稜から登攀を果たすことが出来た。
5人皆で成功の握手を交わし、山頂からの大パノラマをしばし満喫する。
厳冬期の八ヶ岳でこれほどの好天に恵まれることは珍しいだろう。


下山は中岳のコルから中岳沢を下降する。行者小屋に着いてほっと一息。
太陽に輝く真っ白な八ヶ岳の山並みをもう一度ゆっくり眺め、阿弥陀岳南稜の成功を実感する。

今年こそ必ず登る、という強い思いを抱いて挑んだ阿弥陀岳南稜。
また目標をひとつ達成出来たことを、とてもうれしく思う。
この一年は、自分たちが決めた目標を丁寧にひとつずつ達成していきたい。


 


 


 

 


第18回口熊野マラソン大会完走

2013年02月06日 | 日常のこと

節分の日、人生2回目となるフルマラソン大会に挑戦してきた。
大会当日は朝から快晴、フルマラソンを走るには気温が高く暑さが堪えた。
やはりマラソンは、キュッと身が引き締まるくらいの寒い方が走りやすい。
何はともあれ、目標タイムには届かなかったが完走できた。
昨年よりも体力が付いたと自分で実感し、これを今後は本命である登山で発揮できればと思う。


大会当日の朝、スタート地点を確認するワタシ(やや緊張気味・・・)
この後受付を済ませ、10時スタート。フル・ハーフ合わせて4700人参加であった。


記念品に頂いたTシャツと冊子。
完走者には当然メダルであろう、と思っていたが渡されたのは和歌山産梅シロップ・・・
大会によってモノも色々と異なるらしい。


日付けが戻って大会前日の土曜日。
本番の朝が早いため前日に和歌山入りする。折角なので白浜へ観光に寄る。
関西人ながら白浜には行ったことがないワタシ。(山ばかり行き海はつい疎遠がち・・・)
この日は気温20度近くある快晴、白浜の海を存分に満喫する。
千畳敷の荒波にバンザイ。


三段壁から怖々下を見下ろす。
山で高いところを登っていても怖くないが、何故かこういう場所での高所は足がすくむ。


円月形の海蝕洞がぽっかり開いている円月島。
夕陽が沈むときに写真が撮れたら、きっときれいなんだろう。


今回宿泊した湯の峰温泉はでは、秘湯の宿である「旅館あづまや」さんでお世話になった。
歩いてすぐの所に世界遺産である温泉「つぼ湯」や、同じく世界遺産熊野古道もある。
そしてここのお湯は本当に素晴らしい湯である。
湯治をしたいという方がもしいたら、ワタシは間違いなくこの湯の峰温泉を奨めたい。
紀伊田辺駅から車で80分程のところにある山の中の温泉である。

フルマラソン完走を達成、次なる目標は今週末に予定している、あのヤマだ!
3度目の正直、必ず成功させるぞ。
らいちょうチームは今後も前進あるのみ。