8月に入りお盆休み頃になると暑さは一段と厳しさを増し、日々アルプスの山が恋しくなる。
毎年この時期、近辺の標高の低い山だと暑すぎて登れない。
しかし今年の夏は、縦走登山はまだ出来ないのでそうも言ってられない。
近くでどこかにステキな山がないものか…出来るだけ少しでも標高の高い…
そしてらいちょうチームが選んだのが、神奈川県南足柄市にある明神ケ岳1,169m。
箱根の外輪山で天気がよければ富士山を望めるらしい。
標高から推測すると、かなり暑さとの戦いになりそうだがやむを得ない。
お盆休み最終日、家族3人で早朝出発する。
小雨がパラつく箱根湯本駅からバスに乗り、仙石で下車する。
9時を過ぎたところで、徐々に雨足が強くなってきた。
出発時、横浜市内は晴れていたのに山は雨か…
とりあえず、合羽を装着してまずは金時山との分岐、矢倉沢峠を目指す。
雨降りで湿度・温度ともに高く、合羽を着て歩くともう耐えられない暑さ…
これはもう、我慢大会である。
10時過ぎ、雨はあがりふり返ると箱根の街並みが見えてきた。
ハコネザサを切り開いた稜線伝いが続く登山道歩きが、気持ちよく楽しい。
アップダウンを繰り返し、山頂を目指す。
雨降り後のぬかるんだ泥道を滑らないように気を付けながらどんどん進む。
この登山道ですれ違うのは、ほとんどがトレランの人たち。
確かに、この道なら走るのにもってこいだろう。
13時、ようやく明神ケ岳山頂に到着。とても広い山頂である。
この日は途中で何度も泣いていたベビィも暑さに負けずよく頑張ってくれた。
山はまだ雲が覆って富士山を望むことは出来なかったが、海側は晴れていて展望良好だ。
昼食休憩をたっぷり1時間取り、記念撮影をしてから最乗寺方面へ下山する。
登山中に出会った色艶美しい虫たち。
最乗寺が近づくにつれて大きな杉が目立つようになる。
樹齢500年といわれる杉がある大雄山の杉林はとても貴重だそう。
16時に無事下山、朝方降っていた雨がウソのように青い空が広がっている。
道了尊バス停から帰路につく。
大雄山駅から小田原駅に向かう電車の窓から、夕日を背に富士山の美しいシルエットが見えた。