9月連休は、爽やかな秋晴れに恵まれましたね
今回は、長い間ずっと目標にしていた北鎌尾根に行って来ました
「山の総合力」が試される第一級ルートといわれている所で、
今までの練習の成果を活かすことが出来るのか!?
不安と期待が半分ずつの気持ちのまま、ついに本番が来てしまった
「もう、行くしかないわ!」と気持ちを奮い立たせました
初日は、中房温泉までの移動のみ。2日目、朝6時に出発してまずは燕山荘へ向かう
お天気最高の中、予定よりも1時間早く順調に山荘に到着
連休とあって、燕岳は多くの登山客で大賑わい
少し紅葉が始まっていましたよ
休憩の後、表銀座の登山道を大天井に向かう
気持ちの良い稜線が延びる先には槍ケ岳がくっきり見える
「明日、あのてっぺんまで行くのかぁ~スゴイや~ん」
ここからはとっても遠くに見える槍ヶ岳
大天井ヒュッテを上部より見下ろす
右手に延びる登山道は牛首山展望台に登るコース
私たちは、左手のコースを進む
ヒュッテから20分程歩いた所で、貧乏沢入口の標識を発見
いよいよここからが、スタート
「頑張るぞ~」気合満々で、先を行く
貧乏沢に沿って標高差770mを一気に下る
出だしのハイマツ帯でかなり往生させられ、途中からはガレ場の急な下り
かなりの体力消耗で、予定よりも1時間以上遅くなってしまった
天井沢を遡行して、ようやく北鎌出合に着くと既に10張ほどのテントがあった
しかも、みんな焚き火をして楽しそうにしているではないか!
早速、私たちも真似をしてやってみるが中々うまくいかず、
結局諦める・・・
3日目、ついに北鎌尾根アタックの日がきた
朝5時20分に出発する
北鎌沢出合からコルまで標高差640mを約2時間で登りきる予定。だったのに。
どのルートガイドを見ても、基本は右俣に進路を取るように書いてあったので
いつも「右、右・・」と進んでいった
な~んか、本当にここなん!?こんなに垂直壁ばっかりのはずじゃないよ?
おかしいな、と思ったがかなり登ってきて戻るにも危険すぎる
そんな時、ちょっと古い残置スリングがあったので「まぁ、行ってみよう」
となった。あぁ、今思えばあの時が戦いの始まりだった
北鎌のコルに到着したのは10時20分。なんと3時間も垂直壁と戦ってしまった!
この行き詰った箇所は「北鎌の罠」、「クライマー・ホイホイ」と言うらしい
ザイル組んでなかったら、即・滑落間違いナシ!みたいな場所でした
コルからヤセ尾根を行くと展望の良い天狗の腰掛P9
手前が硫黄尾根、後方右から水晶岳・鷲羽岳・三俣蓮華岳と一望
独標の基部手前から全容を見る
なかなか手強そうだけど、慎重に行けば大丈夫だろうと信じて進む
無雪期なので、トラバースルートを歩いてゆく
踏み跡のついたルートをしばらく行くとオーバーハングの岩が
頭上に突き出し、足元はスッパリ切れ落ちた箇所に出た
ロープは使わず通過したが、天気の悪い日は無理かもしれない感じ
ここから稜線めがけて岩場を登る
せっかく来たんだから、独標頂上を踏まなくっちゃね
独標2899mからは、槍ケ岳が大きく目の前に現れた
「槍や~まだまだ遠いぞ~」
独標を超えたあたりから、だんだんと足場はさらに不安定になる
岩が脆く、あちこちから「ラク~っ」の声と共に岩の落ちる音が・・
慎重にクライムダウンする
後ろを振り返り、今まで歩いてきた岩峰を見ると左上方向に
穴あき岩がハッキリと分かった
P12辺りから、白くザレた岩は更に脆くかなり注意が必要
相方が先にクライムダウンして行ってしまい、私の取ったラインがかなりザレて
行き詰っていると後から来た男性Tさん、Mさんがロープをだして下さいました
懸垂下降で無事に着陸。ありがとうございました!
どんどん槍ヶ岳に近づいてきた
右から子槍、孫槍、曾孫槍、そして大槍
この辺りからは、巻き道ではなく稜線歩きが続く
尾根上の最終ピーク、P15への登攀
岩峰も大きく安定してきたので歩きやすい
北鎌平に着き、北鎌尾根を振り返る
いくつものピークを越え、やっと一息つける。と、言いたいところだが
時間が残り少ない!日没までに登頂しなければ・・先を急ぎます
頂上直下の最後のチムニーまで来た
ここで、前回5月の前穂北尾根で一緒だった山岳会メンバーの方々に追い付く
さぁ、いよいよ槍に向かって最後の力を出し切るぞ~
標高3180m、槍ケ岳山頂に着いた!
18時到着。出発から、なんと12時間半かかってしまった!
山頂で、Tさん、Mさんと一緒に記念撮影後、
すっかり陽が落ち真っ暗な道を肩の小屋まで下りる
翌日は、朝から小雨がぱらつき肌寒い
昨日までの快晴が奇跡のように思える
今日は上高地までゆっくり下山
途中、赤く色づき始めたナナカマドを眺めながら、辛くも楽しかった
北鎌尾根を思い出しつつ「来年、もう一度来よう」と自分に誓う
今回は、長い間ずっと目標にしていた北鎌尾根に行って来ました
「山の総合力」が試される第一級ルートといわれている所で、
今までの練習の成果を活かすことが出来るのか!?
不安と期待が半分ずつの気持ちのまま、ついに本番が来てしまった
「もう、行くしかないわ!」と気持ちを奮い立たせました
初日は、中房温泉までの移動のみ。2日目、朝6時に出発してまずは燕山荘へ向かう
お天気最高の中、予定よりも1時間早く順調に山荘に到着
連休とあって、燕岳は多くの登山客で大賑わい
少し紅葉が始まっていましたよ
休憩の後、表銀座の登山道を大天井に向かう
気持ちの良い稜線が延びる先には槍ケ岳がくっきり見える
「明日、あのてっぺんまで行くのかぁ~スゴイや~ん」
ここからはとっても遠くに見える槍ヶ岳
大天井ヒュッテを上部より見下ろす
右手に延びる登山道は牛首山展望台に登るコース
私たちは、左手のコースを進む
ヒュッテから20分程歩いた所で、貧乏沢入口の標識を発見
いよいよここからが、スタート
「頑張るぞ~」気合満々で、先を行く
貧乏沢に沿って標高差770mを一気に下る
出だしのハイマツ帯でかなり往生させられ、途中からはガレ場の急な下り
かなりの体力消耗で、予定よりも1時間以上遅くなってしまった
天井沢を遡行して、ようやく北鎌出合に着くと既に10張ほどのテントがあった
しかも、みんな焚き火をして楽しそうにしているではないか!
早速、私たちも真似をしてやってみるが中々うまくいかず、
結局諦める・・・
3日目、ついに北鎌尾根アタックの日がきた
朝5時20分に出発する
北鎌沢出合からコルまで標高差640mを約2時間で登りきる予定。だったのに。
どのルートガイドを見ても、基本は右俣に進路を取るように書いてあったので
いつも「右、右・・」と進んでいった
な~んか、本当にここなん!?こんなに垂直壁ばっかりのはずじゃないよ?
おかしいな、と思ったがかなり登ってきて戻るにも危険すぎる
そんな時、ちょっと古い残置スリングがあったので「まぁ、行ってみよう」
となった。あぁ、今思えばあの時が戦いの始まりだった
北鎌のコルに到着したのは10時20分。なんと3時間も垂直壁と戦ってしまった!
この行き詰った箇所は「北鎌の罠」、「クライマー・ホイホイ」と言うらしい
ザイル組んでなかったら、即・滑落間違いナシ!みたいな場所でした
コルからヤセ尾根を行くと展望の良い天狗の腰掛P9
手前が硫黄尾根、後方右から水晶岳・鷲羽岳・三俣蓮華岳と一望
独標の基部手前から全容を見る
なかなか手強そうだけど、慎重に行けば大丈夫だろうと信じて進む
無雪期なので、トラバースルートを歩いてゆく
踏み跡のついたルートをしばらく行くとオーバーハングの岩が
頭上に突き出し、足元はスッパリ切れ落ちた箇所に出た
ロープは使わず通過したが、天気の悪い日は無理かもしれない感じ
ここから稜線めがけて岩場を登る
せっかく来たんだから、独標頂上を踏まなくっちゃね
独標2899mからは、槍ケ岳が大きく目の前に現れた
「槍や~まだまだ遠いぞ~」
独標を超えたあたりから、だんだんと足場はさらに不安定になる
岩が脆く、あちこちから「ラク~っ」の声と共に岩の落ちる音が・・
慎重にクライムダウンする
後ろを振り返り、今まで歩いてきた岩峰を見ると左上方向に
穴あき岩がハッキリと分かった
P12辺りから、白くザレた岩は更に脆くかなり注意が必要
相方が先にクライムダウンして行ってしまい、私の取ったラインがかなりザレて
行き詰っていると後から来た男性Tさん、Mさんがロープをだして下さいました
懸垂下降で無事に着陸。ありがとうございました!
どんどん槍ヶ岳に近づいてきた
右から子槍、孫槍、曾孫槍、そして大槍
この辺りからは、巻き道ではなく稜線歩きが続く
尾根上の最終ピーク、P15への登攀
岩峰も大きく安定してきたので歩きやすい
北鎌平に着き、北鎌尾根を振り返る
いくつものピークを越え、やっと一息つける。と、言いたいところだが
時間が残り少ない!日没までに登頂しなければ・・先を急ぎます
頂上直下の最後のチムニーまで来た
ここで、前回5月の前穂北尾根で一緒だった山岳会メンバーの方々に追い付く
さぁ、いよいよ槍に向かって最後の力を出し切るぞ~
標高3180m、槍ケ岳山頂に着いた!
18時到着。出発から、なんと12時間半かかってしまった!
山頂で、Tさん、Mさんと一緒に記念撮影後、
すっかり陽が落ち真っ暗な道を肩の小屋まで下りる
翌日は、朝から小雨がぱらつき肌寒い
昨日までの快晴が奇跡のように思える
今日は上高地までゆっくり下山
途中、赤く色づき始めたナナカマドを眺めながら、辛くも楽しかった
北鎌尾根を思い出しつつ「来年、もう一度来よう」と自分に誓う