長~いお盆休み、夏山第2弾・アルプス縦走に行ってきました!
出発前、今年は梅雨明け後も中々スッキリと晴れない日が続き
天気予報と山地図を交互に見つめ悩む毎日・・
悩んだ末、思いついたのが扇沢から親不知までの縦走でした。が。しかし!!
台風と地震で停滞を余儀なくされ苦労三昧の縦走は最終、朝日までとなる
8/9 扇沢~爺ヶ岳~冷池
8/10 冷池にて停滞
8/11 冷池~鹿島槍~八峰キレット~五竜
8/12 五竜~唐松~不帰キレット~天狗平
8/13 天狗平~白馬~雪倉岳~朝日平
8/14 朝日平~北俣小屋

小雨が降る中、視界の利かないまま種池山荘に3時間で到着
休憩後、山荘を後に冷池へ向かう

爺ヶ岳手前で、ライチョウの親子を発見!
嬉しいあまり、こっそり追いかけてみてもライチョウさんたちは
ちっとも怖がらないのです

翌朝、天気はさらに悪化・・なんと台風が近づいているではないか!
下山か停滞か!?様子を見に、テント場から徒歩7分の冷池山荘へ向かう

台風は明日には太平洋へ抜けてしまうとの情報を得て本日は停滞決定
時間はたっぷりあるので、合羽を着て読書に耽る私
どんなに荷物が重くても文庫本1冊は必ず持参するのが習慣なのです

夕方近くになって、段々と雲があがり視界が開けてきた
種池山荘と後方の針ノ木岳方面が見えてくると、今日一日停滞させられた
モヤモヤ気分も吹っ飛びま~す

3日目の朝、出発準備途中、急に揺ら揺ら~ あれれ、目眩・・?
違う、地震! とりあえず、鹿島槍まで行ってみようとなり出発する
布引山まで来るとお花畑が広がり、ガスが切れて目の前に鹿島槍ヶ岳が見えてきた

岩場にしがみつく様に咲くチシマギキョウ
地震の影響が無い様なので、鹿島槍から八峰キレットへ向かう

八峰キレットは急な登下降の繰り返す登山道
岩場は結構好きな方なんですが、さすがに地震の後だけにいつもより慎重
どうか落石が起きませんように・・・

キレット小屋までもうすぐの所ですが、最後まで鎖・ハシゴの連続

立派な造りのキレット小屋(山小屋では珍しいエビスビールがあった)
ここで昼食を摂り、五竜へ向かう

五竜岳への最後の登りで後を振り返ると、越えてきた険しい尾根が見える

五竜岳に到着した時はガスっていたのが、降り始めると徐々に青空が広がり始める
五竜山荘の赤い屋根も見えてきた!
山頂から五竜山荘までは40分の道程。でも、下が見えるともっと長く感じる・・

4日目の朝は美しいご来光を望めました
今日こそは快晴だ~やった~!

意気揚々と唐松岳へ出発する
唐松までの稜線がはっきり見えます
こんなに晴れたのは今シーズン初との事

唐松岳手前のクサリ場通過中
結構、高度感ありましたよ。風も強くって帽子が飛んでいきそうでした

出発から2時間、もうこんなに五竜が遠くに見えます
それにしても五竜岳とは本当にガッチリと大きな山であります

南西の方角には岩と雪の殿堂、立山・剣岳が広がります
今日は、アルプス大展望ですな~

唐松岳山頂から先は、いよいよ今回縦走ルートの核心部である不帰キレット
天気の良い間に、やっちゃおう!

天狗ノ大下り付近
クサリが要所にありますが、岩を使って三点確保で進めば大丈夫でした

大下りを無事に終え、キレットを振り返る
ここからは天狗ノ頭へ取り付く

天狗山荘に着いた頃にはすっかりガスっていた・・今朝の快晴はどこへやら?
まぁ、お酒でも飲みまひょか~って、3本も空けちゃったわよ
ここ天狗山荘のテント場は水が豊富でトイレの手洗い場はお湯が出るし、
感動しました

5日目は朝から大雨で、おまけに風も強いのナンノって!
白馬山荘に着いた時は、もうずぶ濡れ。このまま朝日まで行くの!?
でも、ここまで来たら行くしかないでしょ
ザックカバーが強風で外れそうになる

雪倉岳の近くまで来るとお花畑が広がる
この花の名は・・?

ピンク色のアカバナシモツケソウと黄色のニッコウキスゲ

6日目、霧靄の朝日平で朝を迎える
昨夜は朝日小屋の方が、テント場客へ手作り肉じゃがを振舞ってくださり
とっても感動しました!
なんて、親切な小屋なんだろう・・・
今朝は大荒れの天気から一変、とても静かな山に戻っています
荷造りをして、小屋前の木道から北又へ向かう

大きなブナの木からエネルギーを頂きました
モリアオガエルにも出会えましたよ
北俣小屋に10時過ぎに到着
長かった縦走も、これで終了。お疲れ様でした!
朝日小屋から一緒だったU夫妻とタクシーに乗り泊駅へ向かう
1年分の災害が一気に襲って来たような6日間だったけれど
苦労した分、今後の自信につながる充実した山行になりました