ようやくエッセイを書き始めた。
まずはロシアから。
それで、旅中の日記を読み返していて、そうか、と改めて思うこと多々あり。
そのうちのひとつ、ハバロフスクのゲストハウスで知り合った教会新聞の記者さんに聞いた内容が面白いなぁと(今ごろですが)思って、コピペすることにしました。
2013年10月のヒアリングです。
●ボランティアについて
洪水(2013年7月~アムール川で発生)の時は、政府が地方政府に物資支援を行った。飛行機などで、必要な食糧や子供用のミルクを無料配布。
マンパワーでは、3人のプロの人道支援家?(元赤十字の人など)が中心になって地元や周辺からのボランティアをコーディネイトした。もともと地域の人同士で助け合う文化があったため、問題なく皆が協力して作業できた。
市民活動の必要性が認識されてきたのは、7~8年前から。
特にモスクワで火災事故?があった時、政府をアテにしないで自分達でなんとかしないといけないという意識が広がった。
●市民活動について
国が崩壊して、まだ20年ちょっと。新しい世代が新しい感覚をもって育ってきているが、一方で国づくりはまだ始まったばかり。情報鎖国状態がいきなり解放されて、今はオープンになっている。でも外国から見たら分かりにくいイメージがまだあるかもね。これからは価値観の違いで争いが起きるかもしれない。
市民サイドから政府にボトムアップで政策を要求したり、社会を変えていく動きが始まっている。
僕らにとっては、強いリーダーがいて、国が安定していればOK。
ロシアは途上国。早く先進国に追いつきたいと思っている。経済レベルの面で追いつきたい。(だけど先進国も問題だらけだと聞いたらガッカリだな)
たとえば、以前は障害者や問題のある人達は郊外に人知れず暮らしていた。政府はそういう人達を支援するメリットが少ないため置き去りにしてきた。それを、市民(教会?)がキャンペーンを起こし、仕事の行き帰りに皆が車椅子を使用して街の不便さを実感し、政府に訴え、障害者が街に出てこられるよう支援を求めた。
今後は、そうした認識を一般に広げるための教育活動もしていかなきゃいけない。
●他民族との共生について
ソビエト時代に、農民(労働者)は皆同じという考え方が浸透した。開拓時代は別として、共存の歴史は100年以上ある。たくさん民族がいるから、共存しないとやっていけない。中国人に対しては、モスクワにはほとんどいないから分からない。この辺(ハバロフスク)ではいろいろ感情があるのかもしれないけれど。
モスクワでは、イスラム過激派や戦争をしている相手に対して嫌悪感が強い。ロシア南部でテロが毎月のようにあった。戦争も2回した。今は少し安定しているけれど。
アメリカに対しては、年寄りは多分、よい感情をもっていない。冷戦の時は敵国だったからね。
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