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DAZN観戦 2019年J1参入プレーオフ決定戦 湘南ベルマーレvs徳島ヴォルティス

2019-12-17 17:13:37 | サッカー視聴記(2020年以前)

<湘南スタメン> フォーメーション 3-4-2-1
GK 富居
DF 山根 坂 大野
MF 岡本 齊藤 金子 鈴木冬
   松田 中川
FW 山崎

<徳島スタメン> フォーメーション 3-4-2-1
GK 梶川
DF 石井 ヨルディ・バイス 内田裕
MF 田向 岩尾 小西 島屋
   野村 鈴木徳
FW 河田

惜しくも16位から抜け出せなかった湘南というイメージの最終節だったが、曺貴裁(チョウキジェ)監督がパワハラ疑惑により現場を離れる~シーズン終了まで僅か1勝という低空飛行がそもそもの要因、と誰もが思う成績。
そんな流れに浸かってしまったか故障者の数もおびただしく、リーグ戦でスタメン3試合のみの中川を起用するなど厳しい陣容。
杉岡・クリスランは間に合いベンチ入り。
クリスランの他、指宿・野田と長身FWがサブに控えており、終盤のパワープレイには事欠かないであろう布陣。
なおGKは富居で、31節以降秋元と守護神の座を交代していた模様。
自分は奇しくも今季富居のプレーを観た経験があり(ルヴァン杯3節)、不思議な巡り合わせを痛感する。(どうでもいい)

1回戦・2回戦を勝ち上がってきた徳島、上り調子vs不調という典型的な図式であるが、2チームの間に立ちはだかるのがJ1・J2という見えない(見えずらい)壁。
前年のヴェルディも、磐田相手にほぼ何もさせてもらえずという有様で、カテゴリの違いをまざまざと見せつけられてしまった決定戦となってしまった。
まずは自分たちのサッカーが通用するかどうかを見極める立ち上がりが予想される。
スタメンは2回戦から不動で、渡井が故障から復帰したものの、「良い流れの時はメンバーを弄らず」の法則に従いサブに。
その他清武・杉本・藤田・押谷と、サブにはレギュラークラスがズラリ。

試合開始
立ち上がり、湘南がJ1の貫禄を見せつけるかのように若干押し気味。
前半3分 湘南・齊藤がミドルシュート
湘南も徳島に負けず劣らず、DFの攻撃参加が目立つチーム。
まずは山根のドリブルでジャブを仕掛け、その後クロスがクリアされた後に齊藤のシュートが生まれたが枠を外す。
前半5分 徳島・河田がシュート
前半6分 湘南・松田がミドルシュート
前半7分 徳島・小西がミドルシュート
前半8分 徳島・田向がシュート
短い間にシュートの応酬が続いたが、湘南がいずれもミドルシュートなのに対し、徳島はこの展開でエリア内でシュートを放つ事2度。
これでいけると確信したか、以降は徳島が攻勢に。
9分には内田裕斗が、鈴木徳真のロングパスを左サイド奥で受けるという上がりっぷりを湘南に見せ付けるなど、早くもスイッチが入った模様。
前半14分 湘南・松田がボレーシュート
徳島のコーナーキック攻勢後の湘南の攻撃。
ショートカウンターが特徴という印象の強い湘南だが、この日はボール保持による攻撃も多々見られる。
この場面は左ウイングバックの鈴木冬一が、パス回しの最中に右に張り出して受け、そこからスルーパス。
そして岡本が高いクロスを上げると、大外で松田が足で合わせるもジャストミートせずGK梶川が抑える。
その後は一進一退ながら湘南がやや押し気味という展開だったが、徳島は野村のクロスがブロックされてこの日3本目のCKを得る。
前半20分 徳島先制 鈴木徳がボレーシュート 0-1
そのCKは左からで、キッカーは当然野村。
ファーへクロスを上げる→石井折り返し→鈴木徳がフィニッシュという完璧な流れでゴールゲット。
しかし地味ながら、もう一人のターゲットであるバイスが献身的に、湘南・大野を体で防ぎ石井をフリーにさせた動きが印象に残った。
前半24分 湘南・中川がシュート
反撃に出たい湘南、エリア内で山崎のポストプレイを受けチャンスを掴んだ中川だが、バイスがブロックで防ぐ。
湘南ペースだったが徳島も応酬で好機を連発、26分には左サイドで内田裕のスルーパスに島屋が抜け出し、カットインからシュート気味に中に入れたがオフサイド。
29分にはまたも左サイドで鈴木徳のドリブルから島屋がエリア内へスルーパスを出し、田向が走り込むも鈴木冬がカット、こぼれ球に河田が走り込むもGK富居が防ぐ。
前半33分 湘南・大野がヘディングシュート
スローインから大野のオーバーラップに合わせるクロスが上がったが、田向とボールを挟んで競り合いの形になり枠には飛ばず。
前半34分 湘南・鈴木冬がロングシュート
この直前には右WB・岡本を走らせる齊藤のロングパス。(岡本は合わせて落とすも繋がらず)
そしてここは左WBの鈴木冬が遠目から狙うも可能性の無いシュートに。
前半37分 徳島・野村がシュート 直後再度野村がシュート
フリーキックからの二次攻撃、右サイドから島屋が切り込み、こぼされるもボールは野村に渡る。
エリア内で切り返しの連発からシュートを放った野村、鈴木冬にブロックされても再度シュートしたが、これも中川がブロックと決められず。
前半41分 徳島・石井がヘディングシュート
これはCKからのヘディング、これがこの日徳島5本目のCK。
前半45分 湘南・山崎がミドルシュート
前線で奪ったものの相手守備を崩せずミドルシュート(小西がブロック)、その後も攻撃は続くも鈴木冬のクロスは合わず。
前半最後のプレーは徳島のFKで、右からの野村のクロスをバイスがファーサイドで折り返すも繋がらず。
前半終了

開始前 湘南 中川→クリスランに交代
このままだと降格する湘南、早くもクリスランを投入して勝負に出る。(1トップに入り、山崎が左シャドーに回る)
2017年に仙台で8得点、昨年は清水で5得点を挙げたストライカー、今季は故障続きで無得点だったがそれだけに秘密兵器的存在として停滞感に風穴を開ける。
後半開始
湘南キックオフだったがシュートまでは行けず、逆に徳島にカウンターを喰らう(これもシュートには繋がらず)と、以降は徳島の流れに。
後半2分 徳島・河田がミドルシュート
後半3分 徳島・野村がシュート
ミドルシュートあり、縦パスを受けてのエリア内でのシュートありと、徳島が多彩な攻撃を見せたこの時間帯。
この後6・7本目のCKも得る。
後半5分 徳島・河田がミドルシュート
再びの河田のミドル、3分前のはゴール左に外れたが、今度はゴール右に外れる。
後半6分 湘南・金子がシュート
しかし湘南はここで流れを変える事に成功し、その契機は、徳島に類似した3バックの左を張り出させてのビルドアップ。
中央CBの坂が齊藤とのワンツーで前進後、左の大野に展開、大野はドリブルで持ち上がる。
そして山崎のクロスが上がり、跳ね返されるもセカンドボールを拾ったのは岡本。
その後金子のシュートにまで繋げた。(GK梶川がキャッチ)
後半7分 湘南・クリスランがヘディングシュート
その1分後には期待のクリスランが高さを見せ付けるシーン。
この後も湘南は押し込み続け、シュートこそ無かったが徳島サイドに数が偏りつつあったCKも2本得る。
防戦が続く徳島だが、14分に島屋のスルーパスを内田裕がエリア内で受け、CKを得て反撃体制。
後半16分 徳島・野村がシュート
CKが2本続き、2本目の二次攻撃からシュートを放ったのはまたも野村。(大野がブロック→GK富居キャッチ)
後半17分 徳島 小西→渡井に交代
そしてこのCKの間に準備をしていた渡井、小西と交代で出場。(鈴木徳がボランチに)
プレーオフで故障した者と、リーグ戦最終盤に故障した者同士の交代である。
後半18分 湘南・クリスランがシュート
その渡井のファーストプレーが守備での湘南・山根とのデュエル、これに負けてしまいシュートに繋げられる。
山根のパスをクリスランがスルー、山崎は再度クリスランに渡し、そのクリスランがシュート(ゴール左へ外れる)という徳島ディフェンスを中央で攪乱させる動き。
後半19分 湘南同点 松田がシュート 1-1
そんな攻めが伏線となったか、中央での徳島の守備が乱れた隙を突いての同点弾。
左サイドに流れた山崎のグラウンダーでのクロス、クリスランは触らず後方の松田へ託す。
これに戻って来た岩尾が先に触れるもコントロール出来ず、松田に持たれてしまいフリーでシュート。
先に触っただけに、徳島にとっては悔やまれる失点となってしまった。
その後FW河田が、GK富居のロングフィードを妨害するという珍妙な見せ場を作るなど、ムードも停滞してしまう。
後半25分 徳島 島屋→杉本に交代
流れを変えたい徳島、2枚目の交代を敢行。
27分には岩尾が左サイドへ縦パス→受けた内田裕がスルーパス→杉本走り込んでクロス、これがブロックされてCKに。
ここから3本続いたCK、実に12本目を数える。
後半30分 徳島・内田裕がシュート
その3本目のCKの二次攻撃でのシュートだが、坂にブロックされる。
この後は膠着状態、中央から攻めたい徳島はクロスは上げず、サイドに出してもエリア内へのスルーパスを軸にした攻撃。
反対に湘南はサイド攻撃が軸で、岡本のドリブルや鈴木冬の縦パスで奥に進入してクロスが上がる。
後半42分 湘南 鈴木冬→杉岡に交代
40分に足を攣らせていた鈴木冬、ここで故障明けの杉岡に交代。
その40分頃から、バイスが前線に上がるパワープレイのシステムに移っていた徳島、ここから何度も惜しいシーンを作る。
後半43分 徳島・バイスがボレーシュート
まずはそのパワープレイ要員のバイス。
石井のロングパスが右サイドで収まり、河田が左へサイドチェンジしてからの杉本のクロス。
難しい体勢ながらシュートを放ったバイス、これを坂がブロックしたが、手に当たったとして徳島サイドは猛抗議。
そして主審(家本氏)がVARと交信を取るも、判定には持ち込まれず終わった。
後半45分 徳島・河田がヘディングシュート
杉本のクロスがクリアされてからの攻撃、岩尾が湘南のアタックを掻い潜りドリブルで前進し、左へ展開。
そして渡井の低いクロスに、ダイビングヘッドで合わせるもボールは無情にもゴール右に逸れる。
この際湘南DFと頭同士で交錯した河田、流血してしまい無念の交代に。
後半AT 徳島 河田→清武に交代
後半AT 湘南 岡本→小野田に交代
その徳島の交代と同時に、湘南も3枚目の交代。
時間稼ぎの意図のはずだったが中断明けでさしたる効果は無く、4分のアディショナルタイムは結果的に6分以上に伸びる事に。
後半AT 徳島・鈴木徳がミドルシュート
そのAT6分にも徳島はゴールに迫る。
左サイド奥から戻されたボールを受けた鈴木徳、そのままドリブルで前進すると湘南サイドのプレッシャーが甘い。
そして豪快に放たれたミドルシュート、ネットが揺れて「決まったか?」と思ったものの、突き刺さったのは惜しくもサイドネットの外側。
最後も「惜しい」で終わってしまった徳島、その後も攻めたもののとうとう
試合を、そして今シーズンを終える笛が。
試合終了 1-1 引き分け(湘南勝利)

前年の決定戦とは違い、息詰まる接戦の中辛うじて湘南が残留をもぎ取ったという結果に。
自分は最後の鈴木徳のシュートシーン、ネットが揺れるのを見て大声を上げていましたが、あれが本当に決まっていれば伝説になったのに……とつくづく思います。
後半の猛攻のうちどれか一つが結び付いていてば、失点シーンで岩尾がクリア出来ていたら……という悔やまれる場面が目立った内容でスコア上もドロー。
それが試合後の徳島、リカルド・ロドリゲス監督のレギュレーションへの不満のコメントに繋がったと推測され、果ては後日Jリーグ側もその見直しの動きに出るという状況に。
勝負への熱い思いが山を動かす典型例といえるのではないでしょうか。

こうして幕を閉じた2019年シーズン。
湘南は5度目の降格を回避し、苦境続きだった1年を安堵の結果で締めました。
来季のJ2は、上からは出戻りの松本・2度目の経験(3シーズン目)となる磐田が加わり、下からは北九州・群馬が復帰を果たしました。
流動性は着実に上がっている近況、どんな一年となるでしょうか。

コメント
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