ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

DAZN観戦 2024年J2リーグ第6節 レノファ山口FCvs愛媛FC

2024-03-27 18:09:14 | サッカー視聴記(J2)

※前回の山口の記事はこちら(2節・秋田戦、2-0)
※前回の愛媛の記事はこちら(3節・熊本戦、2-3)

<山口スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 2節で負傷交代(脳震盪の疑い)した小林は、以降ベンチ外が続く。

<愛媛スタメン>

  • 前節(長崎戦・1-2)出場停止の森下がスタメン復帰。
  • 前節負傷交代した佐藤諒はベンチ外に。
  • 金沢(同志社大)の来季加入が内定し、同時に特別指定選手となり今節から登録。

2勝同士の対決となったオレンジダービー。
ともに4バック・ドイスボランチというオーソドックスなフォーメーション(愛媛が1トップか否かという差異はあれど)が織り成す、熱い戦いが期待されそうなカードとなり。

しかしそれに待ったを掛けたのが悪天候で、試合前から降り続ける雨により、ピッチコンディションは最悪の一言。
特に愛媛にとっては、3年前のホーム・磐田戦が思い起こされるような「田んぼサッカー」が幕を開ける事となりました。

パスサッカーを行えそうにない、水分たっぷりのピッチ上で試合開始。
そしてロングボールを経て、尾崎がロングスローの体勢に入ったのがはや前半1分の事。
その後もスローインでの漸進や、サイドでボールを確保出来たら即アーリークロスという具合に、コンディションを考慮したサッカーが繰り広げられます。
特に山口の方は、ロングスローの使い手である相田がボランチを務めるため、両サイドとも彼がスローインを担当する絡め手が目立つ格好に。
その相田が、攻撃時は縦関係になるボランチの前方に居るというのが山口のシステム面の特徴でしょうが、気にすべきはやはり気象・ピッチのコンディション。

ファーストシュートに辿り着いたのは山口でしたが(3分・キムボムヨンのパスカットから田中が右からクロス→シルビオヘディングシュート、GK辻キャッチ)、依然として泥仕合の様相は続き。
7分の攻防、山口は平瀬ロングパス→梅木フリックでの前進から、前に出た相田がシルビオのスルーパスに走り込む好機。
しかし山口竜弥のディフェンスで防がれると愛媛がカウンター、こちらも山口竜ロングパス→ダンカンフリックと直線的な前進を経て松田がドリブルで単騎突撃。
しかしこちらも平瀬の反則気味のディフェンスで止められるという具合に、単純な前進の応酬。
その後、ドリブルに入ったパクゴヌがスリップしたり(9分)、右奥を突いたダンカンのバックパスが水により止まったり(10分)とアクシデントが多発します。

攻撃はどちらも、とにかく裏狙いなのは言うまでも無く。
14分、自陣での左スローインから山口が好機を迎え、相田の投げ入れた長いボールをシルビオがレイオフ。
拾った梅木がディフェンスに遭った所をシルビオがワンタッチでスルーパスと、2トップの起点を経て走り込んだ加藤が中央のスペースへ横パス。
そして逆サイドの田中が走り込む絶好のシーンとなりましたが、放たれたシュートはGK辻が距離を詰めてのセーブで何とか防ぎます。
ここからコーナーキックを2本続けた山口、ペースを掴むかに見えましたが、このコンディション故にそれもブツ切りを余儀なくされ。

22分、尾崎が低い弾道でロングパスを送ると、ダンカンの手前でカットに入った前がスリップで転倒したためこぼれ球を拾えず結局ダンカンに渡り。
そして右サイドをドリブルに入るダンカンに対し、戻りながらの対応を強いられた山口ディフェンスは後方へ大きくクリアしか出来ずにCKと、守備でも難儀する格好に。
愛媛は攻撃、山口は守備と、(画面から見て)右側のピッチが特に悩ましい状態だったでしょうか。
25分の愛媛の攻撃、右往左往するボールを経て窪田のダイレクトでのスルーパスが裏を取り、受けたダンカンが中途半端に前に出ていたGK関をドリブルでかわす決定機に。
しかしダンカンもぬかるみのため直ぐにシュートは撃てずクリアと、最後に壁になるのはやはり水分といった展開。

スローイン、ロングボール→フリック、ボールを確保したらすかさずスルーパスというのが主な前進方法となり。
その一つのフリックも、主に浮かせるものばかりとなり、そこからお互いヘディングの応酬という空中戦を誘発。
戦術的にはどうコメントすれば良いか不透明な試合となりましたが、38分の1にしっかりカウントされる以上手は抜けない。
そうした思いが、あらゆる所で上がる水しぶきから感じ取れたでしょうか。

それを先制点に結び付けたのは愛媛で39分。
自陣から長いスローイン→相手の跳ね返しをダンカンがヘッド→窪田ダイレクトでミドルパス→松田フリックという、この試合の総決算のような運びを経て中央に居たパクゴヌの足下へ。
そして前方の山口ディフェンスの寄せが甘いのを見て、そのままミドルシュートのために右足を振り抜くと、ボールは豪快にゴール右へと突き刺さります。
ピッチコンディションを活かしたパクゴヌのゴールパフォーマンス(仰向けで滑る)も絵となる、悪天候を貫いての先制弾となりました。

追い掛ける立場となった山口、キックオフからの攻めでは、左から新保アーリークロス→シルビオヘディングシュート(GK辻キャッチ)と有効打。
新保の突破力を発揮させようにもコンディション的に難しく、やはりアーリークロスが妥当な選択となり。

その後も、攻撃パターンの1つであるスローインに活路を見出す事に。
42分に右から相田のロングスロー、ヘナンがフリックで浮かせたボールをフィニッシュにいかんとしたのはやはりシルビオ。
しかしバイシクルで撃とうとした結果、足が尾崎に入ってしまったため反則で終了となり。
アディショナルタイム、ここも右スローインで今度は短く繋ぎ、キムボムヨンのクロスが中央の加藤を越えてファーサイドに。
ポッカリ空いた左ポケットに転がるボールに、新保が走り込んでシュートという決定機が生まれたものの、GK辻が足でセーブと瀬戸際で防ぎゴールならず。
結局前半は0-1で折り返しとなりました。

連戦の最後とあり、お互いハーフタイムで交代と早めに動き。
山口は田中・加藤→野寄・河野へ2枚替え、愛媛は窪田→茂木へとそれぞれ同ポジションで交代します。

両サイドハーフを揃って入れ替えた山口、早速の後半1分に新たなシステムが顔を出し。
右SHに入ったはずの野寄が、逆の左でクリアボールを拾って縦パスを送り、そのまま攻撃に加わります。
そしてこぼれ球を拾った野寄、左からのカットインを経てミドルシュート。(森下がブロック)

その後も主体的な組み立ての際、野寄は左サイドに張り出し気味となり。
そして右にはキムボムヨンが常時高い位置を取るようになります。
布陣的には、攻撃力の高い左の新保を前に上げるのが王道でしょうが、恐らくは(センターバックともいえる尾崎の存在で)右サイドが固い愛媛の守備を見ての事なのでしょう。

そんな反撃体制を作り押し込む山口でしたが、愛媛もその裏を突くように攻撃開始。
8分には小川が松田狙いのロングパスを送ると、こぼれ球を拾ったパクゴヌがスルーパスで松田を走らせ。
ボールはエリア内へと転がり拾えば大チャンスという所でしたが、松田は新保のショルダーで倒されて受けられず(反則無し)と際どいシーン止まり。
この天候の中でも、徹底チェックに遭い本領を発揮出来たとは言い難かった松田。
初ゴールが生まれる日は果たして来るのか。

山口は9分に早くも次の交代カードを切り、前→池上。
攻撃的な池上を中盤の底に入れた事による狙いは明らかで、直後の10分にはヘナンが左からクロスを入れるという押し込みぶり。
これで得たCKから、その池上が2度クロスを上げたのち、クリアされたボールをダイレクトでミドルシュート(パクゴヌがブロック)と貪欲にゴールを狙います。
20分にも相田のロングスロー(右から)から、クリアボールを拾った野寄のミドルシュートがゴール右へ惜しくも外れるなど、セットプレーでの攻防を経て遠目から狙うというのがパターン化しつつあり。

一方の愛媛、松田がマークに遭うならばダンカンを、とばかりに彼狙いのロングボールが中心の立ち回りに。
しかしダンカンにも平瀬が付いているので、攻め上がる山口に対しプレッシャーを与えるのみに留まり。
そのダンカンが23分に交代となり、石浦の投入で以降彼をトップ下とした4-2-3-1へシフト。

山口も26分に愛媛同様FWを交代。(シルビオ→山本)
直後の27分投入された山本の下にチャンスが訪れ、ヘナンのロングパスに合わせた山本、すぐにキムボムヨンが胸での落としでのリターンを右ハーフレーンで受け。
そして切り返しから巻くシュートを放つも、惜しくもゴール左へと外れ。

しかしその直後、愛媛もゴールキックでのロングフィードから、ターゲットの松田からこぼれたボールを石浦が繋いで好機を迎え。
そして茂木が縦突破で左ポケットに入り込んでシュート、野寄がブロックした跳ね返りをさらに菊地がシュートと連撃に持ち込むも、これも池上のブロックに阻まれゴールならず。
いつものように、松田と石浦の縦関係が明白になった事でリズムを取り戻しに掛かり。

際どいシーンは作るものの、1点が遠い山口。
33分に最後のカードを使い、新保→沼田へと交代します。
それでも無情に時間が進んでいく中、終盤も目前という所で更に手を打つベンチ。
平瀬が最前線に上がるパワープレイ体制を取り、最終ラインは彼が抜けてヘナンが中央の3バックに。
そして誰がウイングバックか理解し難い布陣(右が山本・左が相田に見えたが詳細は判らない)となるなど、とにかくアタッカーを増やした総員突撃体制を採ります。(池上がアンカー的に位置取り)
尚、愛媛は36分にパクゴヌ→三原へと交代。

それが奏功したか、主にGK関からのロングボールを起点とし、散々に敵陣で押し込んだ末にフィニッシュは上がった平瀬が務める攻撃を繰り広げ。
43分に右から相田がロングスローと見せかけ、短く投げ入れるとすかさず池上がクロス、ファーでヘナンの折り返しを経て平瀬がボレーシュート。
これがGK辻にセーブされ、万事休すと思われたものの、まだ運気は残っていました。
45分、ラインアウトとなった所で愛媛は深澤が足を攣らせて倒れ込み。
しかし山口のスローインでのリスタートに間に合わず主審は継続を判断し、その結果GK関ロングフィード→梅木浮かせるフリック→ヘナンエリア内へ落としとあっという間にボックスへと運ばれた末に、再び平瀬がシュート。
今度は辻も届かずゴール右へと突き刺さり、まさに少しのズレが齎した格好の同点弾に。
起死回生の山口とは裏腹に、この局面で悔いが残る失点となった愛媛。

その後の山口、キックオフ直後には平瀬を元の位置に戻した4-4-2の布陣に。
同点となったためパワープレイは終わりと思いきや、その後カウンターの好機を迎えた際に梅木のスルーパスに走り込んだのは平瀬。
そしてしばらくはFWの位置に居るなど、最後まで点を狙う姿勢を保つ事となりました。

それでもATの最終盤は愛媛のセットプレー(尾崎のロングスロー)となり、平瀬も戻る事を余儀なくされ。(ATの最中に愛媛は深澤・松田→森脇・舩橋へと2枚替え)
そのポジション争いのなかGK関があろう事か、前に出て茂木のチェックにいった結果倒してしまい警告を受けるという珍妙な絵図がありながらも、尾崎が投げ入れたのは短いボール。
そして三原の戻しを経て尾崎から入ったクロス、クリアされたボールを石浦が拾ってミドルシュート。
しかしゴール上へと外れ、劇的なゴールは生まれずに試合終了。
1-1で引き分けと、泥仕合に相応しいといった痛み分けの結果だったでしょうか。

Jリーグランキング にほんブログ村 サッカーブログ J2へ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DAZN観戦 2024年J3リーグ第6... | トップ | DAZN観戦 2024年J2リーグ第6... »

コメントを投稿