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TV観戦 2024YBCルヴァンカップ プライムラウンド決勝 名古屋グランパスvsアルビレックス新潟

2024-11-04 16:01:07 | サッカー視聴記(その他)

<両軍スタメン>

  • 今季は21歳以下の選手の出場義務は無しとの事。

レギュレーション変更を経て開催されたルヴァン杯。
これにより「ジャイアントキリング」の機会が膨らみ、楽しみに幅を持たせたものの、終盤になるとタイトルに向けた真剣勝負へと変貌するのは変わらず。

それでも決勝のカードは、2年連続で初タイトルの掛かった組み合わせと、「ジャイアントキリング」の感が保たれ。
初の決勝進出となった新潟、その地元の高揚感は言わずもながで、東京行の新幹線の席を全て埋める程の大軍勢を国立競技場に形成する運びとなり。
その結果、本大会において史上最大の観客数を更新(62,517人)したこの試合。

全国的に悪天候の週末となり、国立の場も例外では無く。
前年の昇格プレーオフと変わらぬ荒れたピッチ上に加え、滑りやすい状態と化した中で迎えた試合開始。

難しい環境面故に、新潟サイドもセーフティな入り(ロングボール多め)を繰り広げる中、名古屋はこの試合の軸となりそうな手法を早速見せ。
前半5分GKランゲラックが右へとロングフィードを送り、それを高めに位置する野上がフリックと、長身のワイドプレイヤーを利用した前進法。(あるいは、J2・徳島時代に何度も突かれていた橋本の高さの欠如狙い)
ここからポゼッションに入り、戻しを経て河面のロングパスを永井が収め、ボックス内でキープするも撃てずに終わり。
その後の6分に中盤でのフリーキックを得た名古屋、放り込みを選択して左ポケットで三國が折り返し。
クリアされたボールを稲垣がダイレクトでミドルシュート(枠外)と、アバウトな立ち回りのぶつかり合いでは名古屋の方に分がある、という立ち上がりに。

当然新潟はその状況を覆しにかかり、即ち本来の持ち味である地上での繋ぎへと舵を振り。
10分にGK阿部を含めた最終ラインでの繋ぎに対し、名古屋も激しいプレッシングを仕掛け、奪いきれずも新潟も前進出来ずと痛み分けの状況に。
しかしGK阿部へと戻ったボールから、お互い乱れた陣形を突くかのように前進開始する新潟、中央に橋本が回ったのを受けてドイスボランチが左へと回って繋ぎ。
再度名古屋のプレッシングが襲うも秋山→宮本→舞行龍と経由して中央へ展開して脱出し、右サイドから前進成功(小野の手前からのクロスで終了)と、自陣でのボール保持により大観衆を大いに沸かせました。

これを切欠に攻める新潟、11分に敵陣で秋山の1タッチパスが主審に当たった事で、ドロップボールの再開から宮本がすかさず右へ展開。
藤原が持ち運びを経て中央へ(横パスと表現すべき)縦パスを打ち込むと、小野がダイレクトでシュートを放ちましたがGKランゲラックがセーブ。
しかし右コーナーキックで継続すると、ショートコーナーを経て後方からの放り込みを選択し、その結果エリア内で乱戦に。
こぼれた所を秋山がシュートを打ち込む事2度(いずれもブロックされる)と、フィニッシュでも上回りを見せる、攻撃サッカーの神髄を発揮しに掛かり。

それでも名古屋の修正力は早く、15分を境に新潟の勢いは消沈気味に。
ドイスボランチにはドイスボランチが付く、というお決まりの対応の色を強め、下がって組み立てに入らんとする新潟のボランチの片割れ(秋山か宮本かは流動的)に対し前に出て付き纏い。
そのスペースを突きにかかるパスに対しては、三國が前に出て流動的に対応するというスイーパーの色を強める事で対応。
こちらもリアクション型サッカーの神髄を発揮と、頂上対決に相応しい展開となりました。

次第に相手からペースを奪い、28分の名古屋のゴールキックでGKランゲラックはやはり右サイドへとフィード。
跳ね返りを森島が拾って攻撃開始し、椎橋の1タッチパスで永井を走らせるという手数の少ない攻めと、こちらの面も新潟とは対照的。
こうして入れられた右奥からのマイナスのクロスを、ニアで和泉が合わせましたがミートしきれずに終わり。

しかし流れは名古屋のもので、迎えた31分。
新潟はここも自分らしく、GKを含めた最後方からの繋ぎを選んだものの、迷いの無くなった名古屋の前に裏目に出る事に。
左サイドで詰まった結果再度GKへ戻されるも、中央のスペースへの1タッチパスを選択した阿部でしたが、完全に読まれてそこに走り込む永井。
そしてダイレクトで蹴り込まれたシュートがゴールネットを揺らし、繋ぎのミスという絵図で名古屋が先制点に辿り着きました。
しかしミスというよりは、阿部へ戻された瞬間に(和泉に付かれていた)秋山が「スペースへ送れ」と指示を送っていたので、手段を封じ込められて誘導されたという他無く。
逆の右サイドに舞行龍が開いていたものの、そこを見れていなかったため選択肢は中央しかなかった、という流れに持っていかれた結果だったでしょうか。

スコア的にも優位に立った名古屋。
34分に新潟の左サイドアタックから、バックパスを受けた宮本に対し永井がプレスバックしてボール奪取してからのカウンター。
新潟の裏を突くように右ワイドを前進していった森島、ポケットへと流れた末にクロス、並びに(ブロックされて)CKへと辿り着き。

これにより、早めに取り返さんとする新潟に対し、カウンターで後方を脅かす名古屋という絵図へと塗り込められ。
J1に上がってからの新潟の悪癖というべきか、縦パスを多用して何とか好機を作らんとする、焦りが顔を出す流れへと持ち込まれます。
その結果簡単にボールとともに攻撃機会を失い、そして名古屋の攻撃で自陣深めまで戻されるという、反撃どころでは無い状態に。

名古屋は41分、再びGKランゲラック右へフィード→野上収めという定石通りの流れから好機を迎え、右サイドでの細かな繋ぎを経て戻して作り直しを選択。
そして(GK以外)全員敵陣へ進入という新潟のお株を奪ったような状況に持ち込むと、中央から三國縦パス→和泉ポストプレイ→椎橋ミドルパスとシンプルな流れで突かれるボックス内。
走り込んだ稲垣の落としで、受けた和泉がシュートチャンスを迎えると、横パスを選択した末にフリーの永井から放たれるシュート。
これがゴールネットを揺らし、前半のうちに追加点を得ます。

完全に名古屋の流れという格好で、残り時間もそのまま展開。
アディショナルタイムにはまたも名古屋のカウンターで右サイドから前進と、新潟の左サイド狙いは明白という流れに。
ここは右奥まで持ち込むも遅攻を選択した末に奪われて終了と、成果は上げられなかったものの最後まで相手に流れを渡さず、前半終了まで持ち込みました。

何とか流れを変えたいという状態の新潟ですが、ハーフタイムでの交代は行わず。
そのままのメンバーで挑んだ後半、名古屋のキックオフからの攻撃を切るも、自陣深めからのスタートとなりそこに襲い掛かるゲーゲンプレス。
何とか秋山の左→右へのサイドチェンジで脱出し、スルーパスを受けた小野のキープで深さを取ると、ポケットへのミドルパスでさらに奥へと進み。
長谷川元→小野の繋ぎを経て上げられた最奥からのクロス、大外を突くボールとなりボレーで合わせたのは秋山と、高さ勝負の裏を掻いたもののこのシュートもGKランゲラックがキャッチ。

最初の好機をフィニッシュまで持ち込んだ新潟ですが、依然として名古屋ペースは継続され。
名古屋の右サイドへのフィードによる攻めに対しては、谷口が下がってハイボール処理を行う事で破綻を防いだものの、そうした守備的対応のみでは流れは変えられず。
以降自陣から中々脱出できない状況へと陥り、マイボールとなっても名古屋のプレッシングにより遮断されるシーンが続きます。
10分が過ぎた辺りで、ようやく左サイドからの繋ぎに一定の成果が表れ。
ボランチも左寄りとなってのパスワークで、前進する兆しを掴んで攻撃機会を重ねますが、それでも橋本のクロスの機会が増えるだけに留まり。
逆転勝利のために必須なフィニッシュ数は膨らみません。

18分、再び最終ラインから組み立てる新潟ですが、ここは秋山が最初から高い位置を取り。
名古屋のボランチの片割れをピン止めし、それにより生んだスペースが好機を齎し、右サイドでの前進からその穴を突いて中央へと展開。
名古屋ディフェンスの戻りもあり細かく前進していき左奥を突くも、やはり橋本のクロスをGKランゲラックがキャッチして終了と、際立った成果を上げられず。

こうして20分、とうとう最初の交代に手を付ける新潟。
しかも一挙3枚替えで、宮本・長谷川元・太田に代えて星と長倉、そしてダニーロ・ゴメスを投入します。
長倉の投入で4-4-2、あるいは4-4-1-1気味へと布陣もマイナーチェンジ。

ボランチ交代という手法(ないしはその前のポジショニングでの崩しからか)で隙が生まれたか、その直後の21分星が持ち運びからの縦パスを小野に通して中央からの崩し。
ポケットでスルーパスを受けたダニーロ、そのまま奥へ切り込んで左足アウトでのクロス(ブロックされCKに)と、流れを変えるには十分な立ち回りを見せる交代選手。
対する名古屋は23分に森島のボール奪取から、こぼれ球を拾った永井がそのまま遠目からシュート(枠外)と、相変わらずショートカウンターの機運を保ち。

このままだとリードしている名古屋が有利、という状態で、再び交代カードを用意する新潟。
その最中の26分に左から橋本のアーリークロスと早目に仕掛ける新潟、ファーで長倉が跳び込むも合わず、しかしクリアボールを拾って継続した結果逆の右からダニーロがボールキープを経てのクロス。
これを中央で完璧に合わせたのは谷口で、ヘディングシュートがゴールネットを揺らし、とうとう1点を返した新潟。
その直後に交代が行われた結果、ゴールした谷口が交代の運びとなり(小見と交代、同時に小野→奥村へと交代・再度4-2-3-1に)、最後にチームを蘇らせる働きを見せた格好となりました。

これにより新潟は水を得た魚のように、敵陣での展開を続け。
一転してひたすら押し込まれる名古屋、30分に交代カードに手を付けた(和泉→山岸、永井がシャドーに回る)ものの流れを変える事はままならず。

32分に稲村ロングパス→跳ね返りを小見が拾い中央から前進と、長いパスでも押し込めるようになった結果、小見を倒した椎橋により反則・直接FKの絶好機に。
エリアからすぐ手前で中央やや右寄りと、直接狙わない手は無いこのFKを、シュートしたのは橋本。
壁を越えたものの、その直ぐ後ろへと位置を変えた森島がヘッドでブロックと、専守を強いられる名古屋も絡め手で何とか凌ぎます。
(35分に野上・永井→中山・菊地へと2枚替え)

逃げきりの意識を高める相手に対し、新潟はダニーロの突破力を押し出す事で崩しを図り。
独特の細かなタッチが際立つダニーロのドリブルを利用し、後方のビルドアップも、何とかそこに届けるパスワークへと変化していきます。
40分に右へ開いた秋山を経由しダニーロへと届け、奥へと切り込んだのち切り返し、得意の左足でシュートと見間違うクロスを入れるダニーロ。(GKランゲラックがセーブ)
しかし5-4-1ブロックを崩す難度は周知の通りで、時間も押し迫り。

突入したAT、その目安は6分で、これを凌げば優勝に辿り着く名古屋。
新潟の焦りからか、徐々に散発的に攻撃機会を得る流れになってきたものの、それを最大限生かす意識があったかどうかは疑問符が付くものに。
AT突入後に最初に攻撃に持ち込み、ロングパスを山岸がフリックした事で左奥を取った徳元。
しかしキープでは無くクロスを入れ、跳ね返りをさらに左奥で繋ぐも、菊地スルーパス→森島クロスという選択。
会場の大熱狂か悪天候の影響か、時間稼ぎという手段が抜け落ちていたかのような振舞いが展開されます。

そして再び新潟の攻勢に持ち込まれ。
しかし時間が押している故に、ひたすら薄い所(サイド)を突いてどうにかするしか無いという不利な状況なのは変わらず。

5分台が目前という所で、後が無い新潟は右スローインを受けた秋山が即クロスを選択。
これがファーに高く上がり、長倉が競り合い左ポケットへこぼれた所に走り込む小見。
その姿が焦りを呼んだか、クリアを空振りした中山はそのままボールに触れた小見の脚を引っ掛けて倒してしまい。
笛はならずそのままラインアウトとなりますが、重大な局面という事で当然挟まれるVARチェックの絵図。
長らく時間を掛けた末に、運命を分けるOFRへと持ち込まれた結果、判定が覆り反則・PKへと移行します。

名古屋にとっては急転直下という流れですが、時間的に決めなければ後が無いのは新潟の方であり。
前年の昇格POを思い起こさせる、プレッシャーしか無いキックとなったこのPK、蹴るのは反則を受けた小見。
独特のステップから、満を持して放たれたシュートは、GKランゲラックの逆を突いて無事にゴール右へと突き刺さります。

その後名古屋が攻撃を仕掛けるも実らず、タイムアップの笛が鳴り。
土壇場で追い付いた新潟により、延長戦へ持ち越される事となりました。

振り出しに戻るという格好のスコアですが、90分を戦い抜いた状況故にとてもそんな事は言えず。
仕切り直しを図る名古屋、交代カードを残していた事もあり開始前に大胆にも2枚替え。
山中とキャスパー・ユンカーを投入(徳元・森島と交代)と、この期に及んで残していた攻撃のカードを切ってきました。
対する新潟は既に5枚使いきり、即6人目を投入というのは現実的では無く見送り。

その差が表れたような延長前半(以下延前)の立ち上がりとなったでしょうか。
開始1分、新潟のキックオフからの攻撃を三國が反則気味のアタックで切り、そこから右へと展開し1タッチでの繋ぎで素早く前進。
そして中山のグラウンダーのクロスをニアでユンカーが受け、トラップが浮いてしまいハンドで途切れるも、交代選手の活きの良さが目立つ攻撃となり。

そして3分、新潟が左サイドから攻めるも、橋本がデュエルに負けてのロストから名古屋のカウンターに。
中山がドリブルで一気に右ポケットまで持ち込んでクロスと、疲労感漂う橋本の居るサイドをぶち破る格好での好機。
このクロスはGK阿部に跳ね返されるも、逆の左サイドから山中のクロスが上がり、ユンカーが競り合ったこぼれ球を山岸が落とし。
そして右ポケットから放たれた中山のシュートが、橋本のブロックを掠めてゴールに突き刺さります。
物量作戦をまんまと制するというような、勝ち越し点が生まれました。

今度こそリードを守りたい名古屋。
そうはさせじと攻め上がる新潟に対し、6分に再度カウンターに持ち込む(左サイドをユンカー中心に前進もシュートは打てず)など、強者ぶりを発揮しに掛かり。

しかし既に延長戦、新潟がボールを持ち続ける事による疲労感が目立ち始め。
特に5バックにも拘わらず、ポケット(特に新潟から見て右)を開けてしまいそこにパスを通されるシーンを数多作り。
空いたスペースを突くのは決まって長倉と、ここに来て長所が発揮される新潟、まだ突破口はあるという流れに。
それによりATには猛攻を受けながら、クロスを跳ね返し続けて何とか凌いだ末にリードを保って延前終了の運びとなった名古屋。

破綻の気配も見られたため、延長後半(以下延後)開始の前に最後のカードを使う名古屋。(椎橋→吉田)
それでも確実性のためには追加点と言わんばかりに、入りから立て続けにユンカーがゴールを脅かし。
延後1分に右サイドでプレスを嵌めてのショートカウンターを経て、右ポケットからのシュート。
続く2分にも山岸のフリックからのこぼれ球を拾い、そのままミドルシュート。
しかしいずれもGK阿部に防がれ、勝利を確定はさせられず。

そのままユンカーに撃たせるような攻撃を続けた名古屋ですが、それが完全に裏目に出たのが6分。
中山→ユンカーへのパスがカットされると、こぼれ球を拾った舞行龍のややゆっくり目の持ち運びという一見「速攻を掛ける」とは遠く離れた絵図を観たのも拙かったでしょうか。
舞行龍→藤原→長倉と通される縦パス攻勢の前に戻りが遅れ、長倉からエリア内へ送られるスルーパスで完全に裏を取った小見。
そしてダイレクトで放ったシュートがGKランゲラックの脇を破り、再度同点に追い付くゴールが齎されます。

驚異的な新潟の粘りを受け、会場もどちらが勝っても可笑しくないという空気に。
それを象徴したのか、この辺りから雨も本降りになり始め、大団円は雨中となりました。

同点の起点となった舞行龍ですが、流石に疲労を隠せず足を攣らせてしまい。
執拗に危険なエリアを突く長倉に対する(稲垣の)反則によるFKというタイミングで、彼に対し最後のカードを切る新潟、トーマス・デンを投入します。
この左ハーフレーンのFKから、橋本のクロスを脚で折り返すデンから、長倉がシュートを放つもゴール前で山岸がブロック。
その後もこぼれ球を拾い、ひたすらクロスを入れ続ける新潟に対し、名古屋も粘り強く対応して凌ぎ。

そしてATへ突入し、最後の気力を振り絞り攻勢に入ったのは名古屋。
右スローインの連続で押し込み、中山がカットインでポケットを突いて中央へ横パス、これをシュートしたのは菊地。
しかし枠を捉えられずに終わり、その後も攻め続けたものの結局これが最後のフィニッシュに。

3-3のまま延後、ならびに120分間のフィナーレを迎え。
即ちPK戦と、最終局面までもつれ込んだ試合。
コイントスで先行が新潟、ゴール裏が名古屋サポーター側というアドバンテージとなりました。

その幕開け、新潟はストライカー不在(谷口が退き、鈴木孝司はベンチ外)かつ小野・舞行龍というリーダー格も交代したためか、1番手は秋山を選択。
右足で左側へシュートと、最もミスしにくい選択を経てしっかりと決め。
対する名古屋も、稲垣を選んだ事でボランチ同士の蹴り合いとなった1本目。
こちらも中央方面へのシュートで、GK阿部を反応させて確実に決めました。

この確実性が肝となったでしょうか。
2本目、新潟のキッカーは長倉。
前2人とは打って変わって、右足で利き足方向つまり右へのシュートを選択します。
しかしこれが微妙なズレを生んだか、GKランゲラックの反応もあり右へと外してしまう枠外となり失敗。
対する名古屋はここでランゲラックをキッカーに。
見せつけるかのように、右足で左へシュートと確実性を取り、かつGK阿部も届かない位置に決めて成功させました。

名古屋のリードで迎えた3本目、新潟はデンが、これまで同様に右足で左へと決め。
対する名古屋は山中と、ここで初めて左利きのキッカーが登場。
しかしその山中も流れに従い、右へと蹴り込んで成功。

失敗は許されない空気となってきた新潟、4本目は星。
ここも右足で左方向、GKランゲラックは反応するも届かずときついコースに決めきり。
そして名古屋は、これまた左利きのユンカー。
すると変節を見せ利き足方向の左へシュートし、これがGKの逆を突いて見事に決まります。
勝負所で裏を掻き、名古屋にリーチが掛かり。

運命の5本目、後の無い新潟は先程PKを決めた小見。
最も運気を持つ男を最後まで取っておいたこの選択、小見も期待に応えんと、先程と同様に細かく長い助走を経てシュート。
それは長倉と同様右足で右へのシュートでしたが、失敗無く決めきります。

勝負を分ける名古屋の5本目、キッカーに立ったのは山岸。
ストライカー2人を後まで取っておくという具合に、ここでも物量作戦を見せ付けた名古屋。
そして山岸も、右足で右へのシュートを選択すると、4本目同様にGKの逆を突き。
ゴールが決まり、並びに名古屋の勝利が確定となりました。

これにより、2年連続での初タイトルとはならず。
ほんの僅かの差で届かなかった新潟、総合して「リーグ戦を犠牲にしたものの……」と言われかねない戦績でしたが、何とか立ち直ってまずはJ1残留を決めたい所でしょう。

一方の名古屋は3年ぶりの同タイトル獲得と、周期の短いうちにタイトルを重ねる近況となり。
これを足掛かりにして来季はリーグ戦で……と、こちらも本来強さを発揮したいのはリーグ戦、という思いに駆られる事となるでしょうか。

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