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DAZN観戦 2021年J2リーグ第31節 ザスパクサツ群馬vsジェフユナイテッド千葉

2021-09-27 06:55:53 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の群馬の記事はこちら(順延25節・栃木戦、1-0)
※前回の千葉の記事はこちら(26節・甲府戦、1-1)
※夏の移籍情報についてはこちら

30試合消化で残り12試合。
今節から本格的にナイターオンリーでの開催が終了する節目であり、最後の追い込みに入る時期、といった所でしょうか。

その過去30試合で、10勝10敗10分という完全なイーブンの成績を描く珍事を生み出したのが千葉。(得失点差もゼロとの事)
得点力は今一つで、守備力も特別良いという訳でも無い。
そういった状況故、ロースコアの接戦に持ち込みつつ、何かの拍子で1点取って勝ち点を得る。
偶然か意図的かは不明ながらも、そんな戦いを貫くに至っていますが、昇格を目指すには決定的に力不足なのは否めず。
前々節は昇格圏内に居る磐田相手にもそんな戦いに持ち込み、1点リードしたものの後半に3点取られて逆転負けと、力の差を見せ付けられての敗戦となりました。
それでも残留争いからは一歩上、危機感を覚えるには疑問符が付く位置で、この日は逆に毎試合危機に苛まれているであろう群馬との一戦。

立ち上がり、そんな状況故か気迫溢れるサッカーでペースを掴みかかる群馬。
前半5分には自陣左サイド深めでボールを持つ千葉・チャンミンギュに対し、青木が果敢なプレッシングでコーナーキックを奪い。
その右CK、クリアされたのち繋ぎ直して再度右から久保田のクロス、ファーサイドで畑尾が合わせましたが枠に飛ばす事は出来ず。
その後10分には連続で敵陣でボール奪取に成功するなど、群馬が出足の良さを見せ付けます。

しかし12分に、逆にボールを奪った千葉・船山に対し、中山がスライディングで反則してしまうシーンが。
その後15分にも、千葉の好機という状況で見木に対し大武のスライディングが入ってしまい、見木が1分程倒れ込む事態となります。(無事に起き上がり、ピッチ外→復帰)
これを境に一転して千葉ペースと、果敢なアタックが逆に仇となった感があり。
千葉もこの日は群馬のボールキープに対して寄せが激しく、早めに囲んでボールを繋げさせず。
ともにそんなサッカーを展開しつつも、実力的に劣る群馬が若干の立ち遅れで、ラフなプレーを露呈するに至っていたでしょうか。

千葉サイドも満足なビルドアップはあまり出来ず、好機を得たのはセットプレーから。
24分には中盤からのフリーキック、田口のロビングが跳ね返されたのち、福満が再度エリア内へロビング。
鈴木大輔がヘッドで繋いだ所を、櫻川ソロモンがヘディングシュート。(GK清水キャッチ)
飲水タイムが挟まれた(25分)後の28分、スローインから右サイドで攻撃を作り、船山の奥からのクロスに櫻川が合わせたボールがファーサイドへ。
GK清水が抑えにいくも見木が拾い、シュート(クロス?)がブロックされるも尚も繋ぎ、末吉の左からのクロスを櫻川が再度合わせヘディングシュート。(GK清水キャッチ)
櫻川はさらに32分にもCKからヘディングシュートを放つ(GK清水キャッチ)など、そのパワーと高さで文字通りの橋頭堡となっていた前半戦。

しかし前半の終盤はやや攻め疲れ感があったのか。
37分の群馬、中山のスルーパスを受けた久保田が前進ののち、エリア内へ短いスルーパスを送るとそこに高木が走り込み。
裏を取った格好でしたが、放たれたシュートはGK新井章にキャッチされモノに出来ず。
ここから押し込み始める群馬、以降3本CKを得るなど攻勢に出ましたが、39分の青木のヘディングシュートはエリア内でのオフェンスファールで無効に。

結局前半はともに無得点で終わり。
群馬はシュート1本という数字に終わったものの、目に見えて千葉が良い流れという訳でも無く、妥当なスコアだったでしょうか。

30節で水戸が栃木と引き分けたため、他力で決定となったものの「北関東ダービー」初の戴冠を果たす事となった群馬。
そんな僅かながらの結果を、今後の戦いの助力にしたい。
その思いが通じたのかは不明ですが、ここに来て大物選手の加入でそれが果たされようとしており。

その人物とは元日本代表の細貝で、今季タイリーグで契約満了となり、新天地を探していた末に地元・群馬県のクラブへと着地。
既に35歳と晩年で、地元のために尽くすという強い思いは感じられるものの、何処までやれるかに一抹の不安はあり。(2017~2018年は柏に在籍も、あまり活躍出来ず)
J1を見てみると、神戸に大迫と武藤・浦和に酒井宏樹・FC東京に長友が「日本凱旋」の移籍を果たしている中、華やかさに欠けるのは否めない。

そんな懸念が過りますが、残留争いという瀬戸際の状況である群馬を、華麗に救えれば……というカッコ良いシナリオを演じる事が出来るか。
折りしも彼の本職であるボランチは手薄な状態なので、その舞台は整いつつあり。
コンディション調整など難しい要素が待っていますが、一日でも早いベンチ入りが待たれる所です。

ハーフタイムで千葉が選手交代を敢行し、末吉→安田へと交代。
今季も左サイドで攻撃の中心となっているベテランが後半頭から投入され、活性化を図るという典型的なベンチワーク。

後半3分、右CKからの二次攻撃で安田が左サイドを前進してクロス、GK清水に弾かれるも逆サイドから再度船山がクロス。(GK清水がキャッチ)
ベンチの意図通り、安田の存在でクロスの爆撃をゴール前に入れ続けんとする千葉。
6分にもFKからの二次攻撃で左から安田がクロス、跳ね返りを拾った福満がミドルシュート。(ブロック→再度安田が左からクロス→チャンミンギュ合わせるも枠外)

そして7分、中央で受けた見木からのパスを櫻川がフリックし、エリア内へ流した所に福満が抜け出す決定機。
しかし後ろから群馬・久保田の反則気味のチャージで体勢を崩しながらのシュートを余儀なくされた福満、GK清水にブロックされてゴールならず、審判の笛も鳴らずに終わります。
明らかに圧力が強まった千葉に対し、群馬は10分に千葉・見木のドリブルを金城ジャスティン俊樹が引っ張ってしまい反則・警告を受け。
それと同時に高木が足を痛め、筋肉系トラブルという事で交代となってしまいます。(大前と交代)
また攻撃でも、後方からビルドアップをしようとするも千葉のプレッシングの前に、形を作る事はままならず。

以降も、流れの中・セットプレー両面で千葉の攻撃が目立つ展開。
16分には櫻川を狙ったロングボール、跳ね返りを拾った田口から左へ展開し、安田中央へパス→田口スルー→見木エリア内で受けて左へパス→田口という完璧な崩し。
そして田口がシュートを放つも、GK清水のセーブに阻まれます。
18分にはCKから、こぼれ球を安田がダイレクトでミドルシュートするも枠を捉えられず。

防戦一方の群馬は、18分に岩上・進→内田・田中へと2枚替え。
これ以降守備では何とか千葉の攻勢を堰き止め、攻撃でも田中(右サイドハーフ)をビルドアップの出口として繋がんとする振る舞いを見せ。
それでもペースを掴むには至らず、後半の飲水タイムへと入ります。(24分)

千葉は停滞気味な状況の中、ブレイク前の23分に船山→サウダーニャへと交代。
以前は最前線でのプレーが中心だったサウダーニャ、現在はシャドーで途中出場でのプレーが目立ち。
1トップにポストプレイヤーを置くのが必須である(と思われる)現在の千葉ならではの最適解、といった所でしょうか。
櫻川とサウダーニャが揃っているうちに得点したい状況となります。

その思惑通り、ブレイク明けから攻勢を取り戻す千葉。
32分は左サイドでパスワークののち、田口の縦パスを櫻川が2タッチでポストプレイ、そして見木が中央からシュート。(ブロック)
33分には鈴木大のエリア内へのロビングを、右から福満が折り返したのち乱戦に。
こぼれ球を見木が繋ぎ、サウダーニャが落とした所に田口が走り込み、相手(群馬・中山)クリアをブロックするような形でシュート。(ゴール上へ外れる)
再度防戦を強いられる群馬、38分には千葉・福満をアフターチャージしてしまった中山が警告を受け。
それでもスコアレスを維持している状況で、ベンチも引き分けOKという意識へと傾倒していったでしょうか。

39分に群馬・青木のハンドの反則で千葉のFK、このタイミングで両チーム選手交代。
千葉は櫻川を諦め、高橋壱晟を投入。
群馬は久保田→渡辺へと交代しセンターバック3人へとシフト、つまり5バックのシステム(3-4-2-1)で守り切る体制を作り。

しかし千葉のFK(左ハーフレーン・エリアからやや手前)で再開されると、試合が動く事に。
キッカー田口の(安田とのショートパスを挟んでの)クロスは跳ね返されるも、右サイドで拾った福満から再度クロスが上がり。
GK清水がパンチングするも、小さくなった所を中央からダイレクトでシュートした代わって入った高橋壱。
抑え気味に放たれたボレーシュートがゴールネットを揺らし、この重大な局面で1点先行となった千葉。
群馬にとっては失点を防ぐ体制へと移行した直後だっただけに、悔やんでも悔やみきれないシーンとなり。

残り時間、何とか反撃を試みる群馬。
守備重視の千葉らしく以降引き籠り体制となり、ボールを繋げるようにはなりましたが、その分ブロックを崩すのは容易では無くなります。
43分にはこぼれ球を大武がミドルシュートを狙いましたがミートせず不発。
その直後は左からのパスワークでの流れの中、渡辺がエリア内まで上がってターゲットを務めんとしましたが実らずと、両CBも攻撃参加する必死の攻撃を見せます。

実際得点以降千葉の攻撃機会は無くなり、押し込み続けた群馬でしたが、結果は得る事が出来ず。
アディショナルタイムも、ロングスローからのクリアボールをジャスティンがミドルシュートを放った(ブロック)のみのフィニッシュに終わり。
最後に残っていた交代カードを使用した千葉(見木・福満→檀崎・岡野)、無事に逃げ切り0-1で勝利に辿り着きました。

11勝目を挙げ、完全イーブンから一つ勝ち越しを果たせた千葉。
残留争いからは安泰な地位をキープするも、皮肉にもそれが消化試合の色が濃くなる要因でもあり。
来季こそは昇格を……との思いを抱くも、翌年またそれが裏切られるというサイクルを絶つ日は来るでしょうか。


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