ダイビングと生き物の写真ブログ3~魚・鳥・花・蝶・トンボなどなど

ダイビングの海の写真、動物・鳥・魚・昆虫などの生き物、自然風景の写真、これらを中心に気ままにブログを書きます。

ごあいさつ/使用機材/撮影地

野鳥・昆虫・両爬・ダイビングの水中写真などを撮っています。基本的に、美しい生き物を綺麗に撮りたいと思っています。
野鳥は好みのものをじっくり撮ることに重きをおいています。トンボや蝶は基本的に自然光で生態や環境を表現したいと考えています。両爬は夜間撮影が多いのでストロボを使用しています。最近は南西諸島のトカゲモドキをいろいろ撮っています。 近所で見かけたらよろしくお願いします。
カメラ;OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ(水中用) / OLYMPUS OM-1(メイン機)
レンズ;OLYMPUS M.ZD300mm(F4) / M.ZD60mm Macro(F2.8) / 他

撮影地は近場の北摂の公園から関西各地などいろいろ。中国地方や中部山岳に遠征することもあります。
定期的な遠征地は沖縄本島・石垣島・西表島・宮古島・奄美大島・北海道・柏島・舳倉島・台湾など。

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台湾のカエルいろいろ2024GW

2024-07-11 16:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

2024年のGWに台湾で撮ったカエルたちです。

今回、褐樹蛙だと思ったのが艾氏樹蛙だったり、
面天樹蛙にいろんなタイプがいて迷ったり、
貢徳氏赤蛙だと思って撮っていたのが拉都希氏赤蛙だったり、
腹斑蛙の色が薄くて何だかわからなかったりいろいろありました。

台湾のカエルのサイトでいろいろ聞いて同定できました。謝謝!








モルトレヒトアオガエル/莫氏樹蛙 英名;Moltrecht's tree frog 学名;Zhangixalus moltrechti (Boulenger, 1908)
台湾固有種のアオガエルで虹彩はオレンジ色で背中は綺麗な緑色をしています。
日本のモリアオガエルに似ていますが脇腹に黒斑があり後脚の裏側が赤くなるのが特徴です。
宜蘭では環境が変わったのか外来のシロアゴガエルが殖えてモルトレヒトの数が少なかったのが残念です。
写真の個体は大雪山の民宿1000m付近で撮影しました。
何枚かの写真は前回行ったときのものです。












和名;シロアゴガエル 台湾名;斑腿樹蛙 英名;Spot-legged tree frog 学名;Polypedates megacephalus(Hallowell, 1861)
台湾在来種のタイワンシロアゴガエル/布氏樹蛙斑とは別種で香港などの大陸からに侵入種になります。
黄土色でつるんとした肌の中型のカエルで台湾種より内腿の網目模様が太くて粗くなります。
鼻が尖っていて下顎が白く過眼線が黒っぽくなります。
宜蘭では前回は布氏樹蛙が見られましたが今回は腿斑樹蛙が完全に優占種になっていました。
なお、沖縄に侵入しているシロアゴガエル/Polypedates leucomystax(Gravenhorst, 1829)はフィリピン産のようです。







和名;タイワンシロアゴガエル 台湾名;布氏樹蛙斑 英名;Brauer's tree frog 学名;Polypedates braueri (Vogt, 1911)
こちらは台湾在来種の布氏樹蛙になります。
外来種の斑腿樹蛙に比べてやや鼻先が丸く過眼線が赤茶色と焦げ茶色の2色になること、
上唇が明らかに白いことで何とか見分けることができます。
もちろん、内腿の白黒網目模様を確認すれば一発なのですが捕まえて確認するのはちょっと・・・。
写真は前回行ったときのもので今回在来種は見当たりませんでした。


















台湾名;面天樹蛙 英名;Meintein tree frog 学名;Kurixalus idiootocus (Kuramoto and Wang, 1987)
台湾固有種の小型のカエルで上腕や手の外側などに白いブツブツがあるのが特徴です。
もともとはアイフィンガーガエルと同種とされていましたが、
体が比較的小さく手のひらの内側の突起が十分に発達しないこと、
腹部が白く脇の下などに小黒斑が見られることなど細かい相違により1987年に独立種となりました。
背面にXやH型の模様が見られるのはアイフィンガーと同じ特徴です。
のちの研究で卵は土中にばらまくように産むことや、
幼生は落ち葉などの植物性のものを食べることも分かっています。
名前は標本採取地の台北郊外にある面天山にちなんで名づけられています。






和名;アイフィンガーガエル 台湾名;艾氏樹蛙 英名;Eiffinger’s Tree Frog 学名;Kurixalus eiffingeri (Boettger, 1895)
八重山(石垣島・西表島)に生息するアイフィンガーと同種になります。
灰褐色・褐色・緑褐色など環境によって体色が変化し、
皮膚は粗く粒子が見られ背面にXやH型の模様があります。
手のひらの内側の突起が大きく発達するのが特徴です。
樹洞に卵を産んで仔に無精卵を与えて育てることが有名です。







和名;ムクカジカガエル 台湾名;褐樹蛙 英名;Brown tree frog 学名;Buergeria robusta (Boulenger, 1909)
台湾固有種でカジカガエルに比べてやや大きい。
上下の唇に黒と白の横縞があるので見分ける。
体色は茶色が主体で環境によって濃さが変化します。
鼻先から目にかけて淡い三角斑があり、目と目の間から奥にかけて濃い三角斑があります。















和名;ラトウチガエル 台湾名;拉都希氏赤蛙 英名;Latouchte's frog 学名;Hylarana latouchii (Boulenger, 1899)
一般的な止水系のアカガエルのなかまで数は一番多かったです。
鼓膜の後ろが白くならないことで見分けます。








和名;通称イヌガエル 台湾名;貢徳氏赤蛙 英名;Gunther's frog 学名;Sylvirana guentheri (Boulenger, 1882)
鳥羽水族館で繁殖に成功しワンワン鳴いているのはこのカエルです。
宿泊した宿でもワンワンうるさく夜中じゅう鳴き続けていました。
耳の鼓膜の後ろ側が白くなるのが特徴で拉都希氏赤蛙と見分けます。
※今回、撮ったつもりが撮れてなかったので前回の写真を載せます。









和名;ハラブチガエル 台湾名;腹斑蛙/彈琴蛙 英名;Olive frog 学名;Nidirana adenopleura (Boulenger, 1909)
背面は全体的にオリーブ色で背中の真ん中のラインが顕著になります。
鼻から目を通るラインは背中の途中で途切れるのが特徴です。
腹の側面に少し大きい黒斑が見られるので腹斑蛙と名づけられました。
非常に高くて大きな声で鳴きます。
八重山産のヤエヤマハラブチガエルとは別種になります。
上2枚は写真は前回行ったときのものです。








和名;ヘリグロヒキガエル 台湾名;黒眶蟾蜍 英名;Spectacled toad 学名;Duttaphrynus melanosticus (Schneider, 1799)
台湾・中国・東南アジア・南アジアに広く分布するヒキガエルです。
体色は黒色または灰黒色から黄土色まで変化が多く、眉の凹凸が特徴です。
和名の通り口と目の周りの黒ラインが明瞭で指先が黒いことで他種と区別します。
写真は前回行ったときのものです。





台湾名;中國樹蟾 英名;Chinese tree frog 学名;Hyla chinensis (Guenther, 1858)
いわゆる普通のアマガエルの台湾種です。
鼻先から目の後ろにかけて黒い帯があるのでハロウェルとも違って普通種です。






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