ダイビングと生き物の写真ブログ3~魚・鳥・花・蝶・トンボなどなど

ダイビングの海の写真、動物・鳥・魚・昆虫などの生き物、自然風景の写真、これらを中心に気ままにブログを書きます。

ごあいさつ/使用機材/撮影地

野鳥・昆虫・両爬・ダイビングの水中写真などを撮っています。基本的に、美しい生き物を綺麗に撮りたいと思っています。
野鳥は好みのものをじっくり撮ることに重きをおいています。トンボや蝶は基本的に自然光で生態や環境を表現したいと考えています。両爬は夜間撮影が多いのでストロボを使用しています。最近は南西諸島のトカゲモドキをいろいろ撮っています。 近所で見かけたらよろしくお願いします。
カメラ;OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ(水中用) / OLYMPUS OM-1(メイン機)
レンズ;OLYMPUS M.ZD300mm(F4) / M.ZD60mm Macro(F2.8) / 他

撮影地は近場の北摂の公園から関西各地などいろいろ。中国地方や中部山岳に遠征することもあります。
定期的な遠征地は沖縄本島・石垣島・西表島・宮古島・奄美大島・北海道・柏島・舳倉島・台湾など。

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やんばるの小さな毒蛇ハイ・クロイワトカゲモドキなど

2023-08-28 16:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

やんばるで運よく毒蛇ハイを撮ることができました。
ハイは5月に奄美大島で撮ったヒャンと同系統の蛇です。
これまでハイはヒャンの亜種とされていましたが最近独立種になりました。
ハイもヒャンもコブラのなかまで毒蛇ですが人を噛むことはないようです。

















ハイ
この日はやんばるでいつも泊まる安田(あだ)集落の民宿に着いた夕方にひと雨ありました。
夕食時には雨はやみ同行の友人と「ハイ撮りたいね」と言いながら食事を終えて準備開始。
8時半ごろから集落周辺を散策しクロイワトカゲモドキをいくつか見つけて撮影しました。
それから車を人の歩くぐらいの速さで転がしていると助手席の友人が「あああー、ヘビ!」との声。
慌てて車を降りてみると何と目的のハイがいるではありませんか。
場所は海岸沿いの海抜1mもないところの林床で時刻は夜9時頃です。
相当運がよかったとは思いますがあっさり見つかりびっくりでした。
トカゲモドキもハイも暗くなるとお腹を空かせて出て来るので、
夕暮れ後間もなくが動きがあっていいのかも知れませんね。

ハイの大きさは30cmぐらいで4本のオレンジと5本の黒の縦縞に一定間隔で白い輪が入ります。
顔は黒くて目立ちませんが尾が濃いオレンジ色でよく目立ちます。
捕まえるとこの尾でチクチクして抵抗する感じです。
お腹側は白地に大きな黒い斑点が並びます。(写真はありません)
印象としては奄美で撮ったヒャンよりひと回り小さく華奢な印象ですね。
時間が余ったので奥集落から林道に入り滝のところでカエルなどを撮って宿に帰りました。
(夜間のやんばるの林道に入るには通行許可証が必要です。)



参考までに今年撮った奄美大島のヒャンを載せておきます。

ヒャン@奄美大島
ハイには4本のオレンジのラインと5本の黒のラインがありますが、
ヒャンは2本のオレンジのラインと3本の黒のラインです。
ハイには細くて白い輪がありますがヒャンは太くて黒い輪です。
参考までに2023.6.1のヒャンの記事をご覧ください。
奄美大島の最終日の夜にヒャン発見!!





他にもいろいろやんばるの生き物を撮りました。





リュウキュウヤマガメ
オレンジ色の鮮やかな顔か印象的なヤマガメです。
この個体は20cmぐらいの中型個体でした。
近づくと首を引っ込めるのでそこでカメラを構えて首を出したところを撮る感じです。
歩き始めるととても早くて撮影にはなりません。










クロイワトカゲモドキ@やんばる
やんばるのトカゲモドキは色が薄く白黒で模様が不明瞭な感じがします。
本部半島の個体が赤色系の鮮やかな個体が多いのに対して地味な印象ですね。









ナミエガエル
水辺にいる大きめのカエルです。
警戒心が強くすぐに泳いで逃げてしまいます。
目の形が個性的で印象深いです。





ハナサキガエル
沖縄本島の個体はやや小さい印象があります。
相変わらず大きく飛ぶのですぐに見失います。
背中が緑色の個体はやっぱり綺麗でいいですよね。







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本部半島のクロイワトカゲモドキ

2023-08-21 18:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

沖縄本島にはクロイワトカゲモドキという地上生ヤモリの仲間がいます。
夜にトカゲモドキ狙いで散策するとたくさんいていろいろ撮れました。





































クロイワトカゲモドキ
今回行ったのは沖縄本島北部の本部半島にある城跡(グスク)周りです。
適当に車を横付けして降りて探するとすぐに見つかりました。
9時から12時の3時間ほどで30匹は見かけたかと思います。

トカゲモドキは暗くなるとゴキブリなどの虫を捕食するために出てくる感じです。
夜9時頃の早い時間帯は全く動かずゆっくり撮らせてくれる個体が多かったのですが、
深夜12時頃になるとどの個体も凄く敏感になり逃げまくるようになりました。
十分撮れたので夜更かしすることなく切り上げましたが、
撮影するなら日没後早い時間帯のほうがいいことも分かりました。

クロイワトカゲモドキは背中や尾の模様や色合いが個体によって違うので、
美しい個体や個性的な個体を探して撮るのが楽しいです。
尾が一度切れて再生した個体も独特でいい味を出しています。

紫色っぽい個体はおそらく脱皮前の個体だと思われます。
やんばるの個体は色が薄く模様も不鮮明な感じで少し地味になります。
沖縄本島南部の個体は背中の縦筋が長く鮮明な感じになります。


本部半島のクロイワトカゲモドキの特徴
・体色;薄い橙色から薄い桃色と黒褐色
・虹彩;赤色
・縦筋;背中の中央に長い縦筋が1本
・肩筋;短いかったり薄かったり途切れたりいろいろ
・横帯;基本的にないがあっても不明瞭
・完全尾;尾の先まで色の付いた5本の縞模様で細長い
・再生尾;白黒の斑模様で太く短い


日本のトカゲモドキの仲間はクロイワトカゲモドキとオビトカゲモドキの2種に分類され、
更にクロイワトカゲモドキは5亜種に分類されています。
※6種を独立種とする考え方もあります。
①基亜種クロイワトカゲモドキ 沖縄本島・屋我地島・瀬底島・古宇利島
・学名;Goniurosaurus kuroiwae kuroiwae 英名;Kuroiwa's ground gecko
・背中に薄い橙色/桃色の縦筋、紫地に白黒のブツブツ模様、薄い横帯など地域によりいろいろ、赤い虹彩
②亜種クメトカゲモドキ 久米島
・学名;Goniurosaurus kuroiwae yamashinae 英名;Yamashina's ground gecko
・後頭部に薄黄色の横帯が1本と胴体に4本、薄い黒色、黄色い暗色の虹彩
③亜種マダラトカゲモドキ 渡名喜島・伊江島
・学名;Goniurosaurus kuroiwae orientalis 英名;Spotted ground gecko
・胴体は黄色がかった薄い橙色の横帯が4本+3本、薄い黒色、赤い暗色の虹彩
④亜種ケラマトカゲモドキ 渡嘉敷島・阿嘉島
・学名Goniurosaurus kuroiwae sengokui 英名;Sengoku’s ground gecko
・胴体に鮮やかな橙色の横帯が4本、濃い黒色、赤い虹彩
⑤亜種イヘヤトカゲモドキ 伊平屋島
・学名;Goniurosaurus kuroiwae toyamai 英名;Toyama's ground gecko
・胴体に橙色/桃色の不規則な横帯が3~4本、濃い黒色、赤い虹彩
⑥オビトカゲモドキ 徳之島
・学名;Goniurosaurus splendens 英名;Banded ground gecko
・胴体に薄い桃色の横帯が3本、やや薄い黒色、赤い虹彩
※全て捕獲・取引が禁止されているので観察・撮影だけにしましょう。






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やんばるのホントウアカヒゲ

2023-08-14 16:00:00 | 野鳥-沖縄

久しぶりに沖縄に行って来ました。
やんばるの森ではホントウアカヒゲをたくさん撮りました。












































ホントウアカヒゲ雌
逆光気味の沢に出るので色がイマイチですが距離も近く十分撮れたかなと思います。
繁殖が終わってひと息ついている感じのペアで、雌雄ともに自由気ままに行動していました。
ホントウアカヒゲは雌のほうが難易度高いので今回は雌を目いっぱい撮りました。
SSはだいたい1/4から1/15ぐらいでしたがピタッと留まるので問題なく撮れています。
今回は沢の水を入れて撮れたのが狙い通りでよかったです。








ホントウアカヒゲ雄
雄は尾羽がなくなって可哀そうなことになっていたので3枚だけしか撮りませんでした。
自然に抜けたのではなく何かに襲われたんだと思いますが無事で何よりです。
半年ぐらいたてば尾羽も生えてくるかなと思います。








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ヤイロチョウの営巣

2023-08-04 16:00:00 | 野鳥-本州/四国

ヤイロチョウが家から1時間かからないところで営巣していました。
7/29日-30日に行って何枚かは撮ることができました。




























ヤイロチョウ
7/5日頃に産卵、7/18日に雛が孵っていると思われる状況なので、
撮影日の7/29-30日は孵化11-12日目ぐらいだと思われます。
餌運びは頻繁に行われていて巣立ちを促す仕草も少し見られました。
狙いの場所には29日の朝にしか来なかったのでそれ以外は遠い杉の枝留まりばかりでした。
なので、最初の4枚以外は大した写真はないです。
朽木で撮って以来のヤイロチョウだったので遠くてもそれなりに頑張りました。

※8/2日の夕方に3羽、8/3日の午前に1羽の雛が巣立ったとのことです。
 抱卵14日、孵化から巣立ちまで15日、だいたい計算通りですね。







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