ダイビングと生き物の写真ブログ3~魚・鳥・花・蝶・トンボなどなど

ダイビングの海の写真、動物・鳥・魚・昆虫などの生き物、自然風景の写真、これらを中心に気ままにブログを書きます。

ごあいさつ/使用機材/撮影地

野鳥・昆虫・両爬・ダイビングの水中写真などを撮っています。基本的に、美しい生き物を綺麗に撮りたいと思っています。
野鳥は好みのものをじっくり撮ることに重きをおいています。トンボや蝶は基本的に自然光で生態や環境を表現したいと考えています。両爬は夜間撮影が多いのでストロボを使用しています。最近は南西諸島のトカゲモドキをいろいろ撮っています。 近所で見かけたらよろしくお願いします。
カメラ;OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ(水中用) / OLYMPUS OM-1(メイン機)
レンズ;OLYMPUS M.ZD300mm(F4) / M.ZD60mm Macro(F2.8) / 他

撮影地は近場の北摂の公園から関西各地などいろいろ。中国地方や中部山岳に遠征することもあります。
定期的な遠征地は沖縄本島・石垣島・西表島・宮古島・奄美大島・北海道・柏島・舳倉島・台湾など。

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渡嘉敷島のケラマトカゲモドキ

2023-10-27 17:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

10月に慶良間諸島の渡嘉敷島で撮ったケラマトカゲモドキです。
ケラマトカゲモドキは渡嘉敷島・阿嘉島・伊江島に分布しています。
もともとは渡名喜島のマダラトカゲモドキと同亜種とされていましたが分離独立しました。


























ケラマトカゲモドキ
日本のトカゲモドキ6亜種の中で最も色が濃く派手で美しいです。
鮮やかな蛍光オレンジ色の4本の横帯が印象的で、
濃い黒色とのコントラストが素晴らしく模様も左右対称で整っています。
模様の個体差は少ない感じでどの個体も美形でした。

本部半島産のクロイワが地面の平らなところにいるのに対して、
渡嘉敷島のケラマは岩やコンクリの壁に張り付いていることが多い感じです。
枯れ沢などのやや湿った場所にもいるみたいで習性が多少違うのかなと思います。


クロイワトカゲモドキ(本部半島産)とケラマトカゲモドキ(渡嘉敷産)の比較
・体色;クロイワは薄い橙色/桃色と黒褐色、ケラマは濃い蛍光オレンジ色と濃い黒色
・虹彩;両種とも赤色
・横帯;クロイワは横帯がないかあっても不鮮明、ケラマは胴体に鮮やかな横帯が4本
・縦筋;クロイワは背中に1本の長い縦筋、ケラマは背中に短い縦筋
・肩筋;クロイワは両肩に縦筋があったりなかったり途切れたりいろいろ、
    ケラマは両肩から後足にかけて不連続な縦筋
・完全尾;クロイワは色のある縞模様、ケラマは白黒の縞模様
・再生尾;両種とも白黒の斑模様で太く短い
・幼体;クロイワもケラマも成体より色が濃い傾向


日本のトカゲモドキの仲間はクロイワトカゲモドキとオビトカゲモドキの2種に分類され、
更にクロイワトカゲモドキは5亜種に分類されています。
※6種を独立種とする考え方もあります。
①基亜種クロイワトカゲモドキ 分布;沖縄本島・屋我地島・瀬底島・古宇利島
・学名;Goniurosaurus kuroiwae kuroiwae 英名;Kuroiwa's ground gecko
・背中に薄い橙色/桃色の縦筋、紫地に白黒のブツブツ模様、薄い横帯など地域によりいろいろ、赤い虹彩
②亜種クメトカゲモドキ 分布;久米島
・学名;Goniurosaurus kuroiwae yamashinae 英名;Yamashina's ground gecko
・後頭部に薄黄色の横帯が1本と胴体に4本、薄い黒色、黄色い暗色の虹彩
③亜種マダラトカゲモドキ 分布;渡名喜島・伊江島
・学名;Goniurosaurus kuroiwae orientalis 英名;Spotted ground gecko
・胴体は黄色がかった薄い橙色の横帯が4本+3本、薄い黒色、赤い暗色の虹彩
④亜種ケラマトカゲモドキ 分布;渡嘉敷島・阿嘉島
・学名Goniurosaurus kuroiwae sengokui 英名;Sengoku’s ground gecko
・胴体に鮮やかな橙色の横帯が4本、濃い黒色、赤い虹彩
⑤亜種イヘヤトカゲモドキ 分布;伊平屋島
・学名;Goniurosaurus kuroiwae toyamai 英名;Toyama's ground gecko
・胴体に橙色/桃色の不規則な横帯が3~4本、濃い黒色、赤い虹彩
⑥オビトカゲモドキ 分布;徳之島
・学名;Goniurosaurus splendens 英名;Banded ground gecko
・胴体に薄い桃色の横帯が3本、やや薄い黒色、赤い虹彩
※全て捕獲・取引が禁止されているので観察・撮影だけにしましょう。



★渡嘉敷島へのアクセス★
◎マリンライナーとかしき 高速船で片道40分
・那覇(泊港)→渡嘉敷港 ①9時-9時40分 ②13時-13時40分 ③16時半-17時10分
 ②はGW・7,8月の金土日、9/16-18のみ運行 ③は冬季は16時出航
・渡嘉敷港→那覇(泊港) ①10時-10時40分 ②14時-14時40分 ③17時-17時40分
 ②はGW・7,8月の金土日、9/16-18のみ運行 ③は冬季は16半時出航
※泊港の乗船場所はターミナルから海を見て一番右奥で徒歩10分ほどかかるので注意
・乗船前にネット予約が必要 出航10分前までに乗船 往復運賃4,810円+100円
◎フェリーとかしき 片道70分
・那覇(泊港)→渡嘉敷港 ①10時-11時10分
・渡嘉敷港→那覇(泊港) ①16時-17時10分(冬季は15半時出航)
・泊港の乗船場所はターミナル正面すぐ 往復運賃3,210円+100円
※渡嘉敷村船舶課 那覇連絡事務所 098-868-7541
※情報は2023年10月時点のものです。詳細は渡嘉敷村のHPでお確かめください。





フォトチャンネルです。






















いつもご覧いただきありがとうございます。






久米島のクメトカゲモドキ

2023-10-21 17:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

9月に沖縄の久米島に行ってきました。
一番の目的のクメトカゲモドキを撮ることができていい遠征になりました。


















クメトカゲモドキ
クメトカゲモドキは沖縄本島のクロイワトカゲモドキの亜種になります。
生息地は久米島のみで薄黄色と黒褐色の斑模様と黄色の虹彩が特徴です。
後頭部から後ろ足にかけて5本の黄色い横帯が規則的に入り整った印象を受けます。
幼体は成体に比べて黄色が薄く黒が濃く華奢な感じに見えます。
クロイワトカゲモドキの薄橙色/薄桃色ボディ・赤い虹彩と比較すると、
黄色が主体のクメトカゲモドキは落ち着いた雰囲気で完全に別種に見えますね。

今回は洞窟周りや林道沿いを散策し4時間で15個体ほど見つけましたが、
割と広く薄く生息している感じで思ったより少ない印象を受けました。
まあ、森に入ればもっとたくさん見られるとは思うのですがハブがいるのでね。
どの個体も尾が太く栄養状態は良好な感じだったのがよかったです。

完全尾は色の白い幼体しか撮れなかったので、
7月ぐらいの一番いい時期にもう一度行きたいなと思います。
そのときは久米島→渡名喜島と回ってマダラトカゲモドキも併せてと考えています。
(この10月に友人が渡名喜島で見事な斑模様の個体を撮っています)


★クロイワトカゲモドキ(本部半島産)とクメトカゲモドキの比較★
・体色;クロイワは薄い橙色や桃色と黒褐色、クメは薄い黄色と黒褐色
・虹彩;クロイワは赤色、クメは黄色の暗色
・横帯;クロイワは横帯がないかあっても不鮮明、クメは後頭部に1本と胴体に4本の鮮明な横帯
・縦筋;クロイワは背中に1本の長い縦筋、クメは背中に縦筋がない
・肩筋;クロイワは両肩に縦筋があったりなかったり途切れたりいろいろ、
 クメは両肩の縦筋は薄く不連続
・完全尾;クロイワは色がある縞模様、クメは白黒の縞模様
・再生尾;両種とも白黒の斑模様で太い
・幼体;クロイワは濃い橙色/桃色と黒色、クメは黄色が薄く白黒


日本のトカゲモドキの仲間はクロイワトカゲモドキとオビトカゲモドキの2種に分類され、
更にクロイワトカゲモドキは5亜種に分類されています。
※6種を独立種とする考え方もあります。
①基亜種クロイワトカゲモドキ 沖縄本島・屋我地島・瀬底島・古宇利島
・学名;Goniurosaurus kuroiwae kuroiwae 英名;Kuroiwa's ground gecko
・背中に薄い橙色/桃色の縦筋、紫地に白黒のブツブツ模様、薄い横帯など地域によりいろいろ、赤い虹彩
②亜種クメトカゲモドキ 久米島
・学名;Goniurosaurus kuroiwae yamashinae 英名;Yamashina's ground gecko
・後頭部に薄黄色の横帯が1本と胴体に4本、薄い黒色、黄色い暗色の虹彩
③亜種マダラトカゲモドキ 渡名喜島・伊江島
・学名;Goniurosaurus kuroiwae orientalis 英名;Spotted ground gecko
・胴体は黄色がかった薄い橙色の横帯が4本+3本、薄い黒色、赤い暗色の虹彩
④亜種ケラマトカゲモドキ 渡嘉敷島・阿嘉島
・学名Goniurosaurus kuroiwae sengokui 英名;Sengoku’s ground gecko
・胴体に鮮やかな橙色の横帯が4本、濃い黒色、赤い虹彩
⑤亜種イヘヤトカゲモドキ 伊平屋島
・学名;Goniurosaurus kuroiwae toyamai 英名;Toyama's ground gecko
・胴体に橙色/桃色の不規則な横帯が3~4本、濃い黒色、赤い虹彩
⑥オビトカゲモドキ 徳之島
・学名;Goniurosaurus splendens 英名;Banded ground gecko
・胴体に薄い桃色の横帯が3本、やや薄い黒色、赤い虹彩
※トカゲモドキ類は学名のゴニウロサウルスからゴニとも呼ばれています。




おまけショット



クメジマミズフナムシ
久米島だけに生息する固有種にして未記載種。
学名がないので和名もなく通称で呼ばれています。
背中の黄色のハートマークっぽい筋と青色の小さな斑点が特徴的です。
普通のフナムシとは比べるまでもなく可愛らしい姿をしています。
有名な洞窟の入口で簡単に撮ることができます。







リュウキュウルリモントンボ
森の中を散策しているときに伏流水の湧き出ているところにいました。
雌雄が連結をしていて水面の岩肌に産卵をしていました。
2頭にピントを合わせるために水面ギリギリから平行に撮るのに苦労しました。
雄の瑠璃色に対して雌の黄色が対照的で綺麗なトンボだと思います。




★久米島/渡名喜島へのアクセス★
久米商船 098-868-2686(那覇泊港ターミナル)
那覇のとまりん(泊港)から久米商船で3時間(渡名喜島経由は3時間半)
・那覇(泊港)→久米島(兼城港)①9時-12時30分 ②14時-17時
 ※①は渡名喜島を経由 ②は月曜運休
・久米島(兼城港)→那覇(泊港)①9時-12時30分 ②14時-17時
 ※①は渡名喜島を経由 ②は月曜運休、金曜のみ渡名喜島を経由し17時30分着
・船は泊港から海を見て左手奥に停泊 ターミナルから徒歩5分
 1時間前から乗船可能 15分前に乗船締め切り
・久米島往復6,560円+100円 渡名喜島往復5,230+100円
※情報は2023年10月時点のものです。詳細は久米商船のHPでお確かめください。






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9月のマダラヤンマ

2023-10-17 18:00:00 | 昆虫

9月に撮ったマダラヤンマです。















マダラヤンマ
この日は晴天でマダラヤンマはほぼ止まらず活発に飛び回っていました。
早朝7時から8時半ぐらいに交尾を2ペア見ることができました。
池は整備されていて今期も十分満足できるぐらい撮影できました。





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