ダイビングと生き物の写真ブログ3~魚・鳥・花・蝶・トンボなどなど

ダイビングの海の写真、動物・鳥・魚・昆虫などの生き物、自然風景の写真、これらを中心に気ままにブログを書きます。

ごあいさつ/使用機材/撮影地

野鳥・昆虫・両爬・ダイビングの水中写真などを撮っています。基本的に、美しい生き物を綺麗に撮りたいと思っています。
野鳥は好みのものをじっくり撮ることに重きをおいています。トンボや蝶は基本的に自然光で生態や環境を表現したいと考えています。両爬は夜間撮影が多いのでストロボを使用しています。最近は南西諸島のトカゲモドキをいろいろ撮っています。 近所で見かけたらよろしくお願いします。
カメラ;OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ(水中用) / OLYMPUS OM-1(メイン機)
レンズ;OLYMPUS M.ZD300mm(F4) / M.ZD60mm Macro(F2.8) / 他

撮影地は近場の北摂の公園から関西各地などいろいろ。中国地方や中部山岳に遠征することもあります。
定期的な遠征地は沖縄本島・石垣島・西表島・宮古島・奄美大島・北海道・柏島・舳倉島・台湾など。

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大陸からの飛来種スナアカネを大量に発見!!

2023-11-20 17:00:00 | 昆虫

11月の3連休に大量のスナアカネを発見しました。

オオキトンボの撮影の帰りに時間があったので寄った池で飛来種スナアカネを見つけてびっくりしました。
しかも、結構な数のスナアカネがいて交尾・産卵もたくさん見られて更にびっくりしました。






















スナアカネ雄
スナアカネは大陸からの飛来種で南方系のトンボになります。
雌雄とも目の下側が青灰色になり胸側部に2本の白い線が入るのが特徴です。
体色は朱色の混ざった明るい赤色という感じでナツアカネほど濃くはなくタイリクアカネほど暗くはない感じです。

同じく飛来種のオナガアカネやタイリクアキアカネは日本海側で見つかることが多いのですが、
スナアカネは瀬戸内海や太平洋側でも海沿いの開けた池なら可能性があります。
ちょっと数えると池周りに雄ばかり30頭以上いて完全に優占種になっていました。
面積あたりで考えると80頭は下回らない数がいる感じでスナアカネ祭りという感じでした。
なぜか池周りは雄ばかりで単独雌は見当たらなかったのが不思議な感じでした。















スナアカネ飛翔/連結産卵
どの個体もスレがなくどう考えてもこの池で羽化している感じです。
推測するに春先に飛来したスナアカネがこの池で産卵し7-8月頃に羽化した感じです。
つまり、2化目が大量発生しているということになります。
問題はこの池で越冬して春に代を重ねて発生するのかどうかです。
スナアカネの卵期はおよそ10日、ヤゴ期は80-140日になります。
ヤゴで越冬するには近畿地方の水温では微妙なところですかね。
(寒波が来て池が凍ったらアウトでしょうね。)












スナアカネ交尾
交尾は午前10時前後から11時半にかけてたくさん見ることができました。
地面に留まることが多くあまりいい絵にはなりませんでしたが、
5分ぐらいは交尾をするので割と簡単に撮れます。
スナアカネはこの池では完全に優占種になっていて、
歩くと足元から複数が飛ぶ感じになっていました。

今季、いつまでいるのか気になるのでもう1回ぐらい見に行きたいと思います。
暖冬になればヤゴが越冬してくれるかも・・・と少しだけ期待しています。






ベニトンボ
同じ池にベニトンボも複数いました。
もう関西でも普通種になると思います。






タイリクアカネ
この池の本来の優占種はタイリクアカネですが、
池の端っこの水路に追いやられていました。






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オオキトンボの交尾など~秋のトンボ祭り

2023-11-17 17:00:00 | 昆虫

11月に入る頃に活動が活発になるオオキトンボです。













オオキトンボ
アカネ科の中では一番大きいトンボになります。
黄色というよりは黄土色で割と地味です。
冬に水が少なくなるすり鉢状のため池を好むため、
日本国内では極地分布になっていてます。
兵庫県の瀬戸内側では割と普通に見られますけどね。

この日は複数の交尾態や連結産卵が見られました。
繁殖活動は10時から12時限定になります。












コノシメトンボ
同じ池ではコノシメトンボの連結産卵も見られました。
割とどこにでもいるアカネですけどいたら撮ってしまいますね。







ナツアカネ
ナツアカネは最近数を減らしているように感じます。
全身真っ赤で綺麗ないいトンボですよね。








ナニワトンボ
赤くない赤とんぼとして有名です。
分布は主に瀬戸内地方で東日本や九州では見られません。
11月にもなるともう老成個体ばかりで綺麗な青色はとはいきません。
大阪北部に安定した大きな産地があるので割と簡単に撮れます。






タイリクアカネ
アキアカネとにていますが胸側部の黒条が短く翅の前方に少し色が付きます。
海岸沿いに多いトンボで最近は内陸部でも普通に見られます。
関東方面にはいないトンボで関西では普通種になります。






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コシブトトンボなど~沖縄のトンボいろいろ

2023-11-15 17:00:00 | 昆虫

10月に撮った沖縄本島のトンボいろいろです。







コシブトトンボ雄
夏の西表島では青い雄が撮れなかったので今回はじっくり狙いました。
3cm弱の小さなトンボで敏感に逃げるので目を離すと見失います。
それでも、慣れると複数見つけていい感じで撮ることができました。
目の青色と体の青黒の斑模様が特徴的で綺麗なトンボだと思います。










アオビタイトンボ雄
睡蓮の花に留まったので絵になるかなと思って撮りました。
花に負けていますがそれなりに撮れた感じはします。







コシボソトンボ雄
沖縄では一番の普通種ですがすぐ逃げるので割と撮りにくい感じのトンボです。
活動時間の終わりの午後はちょっとゆっくりしてくれるので狙いどきです。
スタイルのいいトンボですがちょっと地味なんですよね。






ヒメトンボ
この時期のヒメトンボは老成していてピカピカとはいきません。
シオカラトンボと同じで粉を吹くので渋さは増しますがやはり地味です。





タイリクショウジョウトンボ
本州のショウジョウトンボに比べると少し色が明るい感じがします。
大型のトンボなので数が少なくてもよく目立ちます。









ベニトンボ
大阪周辺でもパラパラ見られるようになっている綺麗なトンボです。
流水でも止水でも繁殖できるのが強みですかね。





オオシオカラトンボ雌
ちょっとオオハラビロトンボに似ていてドキッとしますが本州にもいる普通種ですね。





リュウキュウギンヤンマ
本州のギンヤンマより明らかに大きく存在感があります。
池を我が物顔で飛んでいてほかのトンボにとっては恐怖でしかないと思われます。






アオタテハモドキ
沖縄では普通種ですが青色が印象的で綺麗な蝶です。
近年、沖縄本島にも完全に定着したようですね。






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沖縄南部のクロイワトカゲモドキ

2023-11-03 16:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

沖縄本島南部のクロイワトカゲモドキです。

南部のクロイワトカゲモドキは数が少なく生息地も限定されているため、
やんばるや本部半島ほど簡単には見つけられない感じにはなります。
それでも、何度か通って安定した産地を見つけることができました。

本部半島産に比べて色が薄く割と地味な個体が多い感じですがご覧ください。














クロイワトカゲモドキ南部産
南部産のクロイワトカゲモドキは薄い橙色と薄い黒褐色で虹彩は赤色になります。
典型的な南部のクロイワトカゲモドキは背中に薄い橙色の縦筋が1本入り、
左右の肩から後足の付け根にかけても薄い橙色の縦筋が入る感じになります。
横帯はクメ=5本やケラマ=4本と比べると全くないに等しい感じになります。
本部産との比較では南部産のほうが背中の縦筋が長い傾向にあります。

下2枚のように背面に細かな白黒のブツブツが入るだけで縦筋も横帯もない個体もいました。
おそらく、成長過程で環境に合わせて色を変化させた結果こうなったと思われます。
このような個体はやんばるに多く見られるのですが南部でも出現するんですね。
北部と南部は隔絶されているだけでもともと遺伝的には同じ集団であることが伺えますね。

沖縄本島のクロイワトカゲモドキは場所によって模様が違ったり、
同じ場所でも結構違う模様の個体がいたりしていろいろと楽しめます。
ただ、再生尾の個体が多く、先まで縞模様の完全尾にはなかなか巡り会えないのが難点です。
目標は6亜種とも完全尾の成体の写真を揃えることですか先は長いでしょうね。


★クロイワトカゲモドキの南部産、本部産、やんばる産の比較★
・体色;南部産と本部産は薄い橙色/桃色と黒褐色で南部産のほうが色が薄い傾向、
    やんばる産は更に色が薄く成体は白黒のブツブツ模様が多い
・虹彩;3つとも赤色
・横帯;南部産と本部産は横帯はないかあっても不鮮明、
    やんばる産は幼体には薄桃色の横帯があり成体になるにつれて消えていく感じ
・縦筋;南部産は背中に1本の長い縦筋、本部産は背中の縦筋は薄かったり途中で途切れたり、
    やんばる産は背中の縦筋はないかあっても短く不鮮明で背面は白黒の細かいブツブツ模様
・肩筋;南部産と本部産は両肩に縦筋があったりなかったり途切れたりいろいろ、
    やんばる産は両肩に縦筋はだいたいなくあっても不鮮明
・完全尾;南部産と本部産は稀に色のある縞模様、やんばる産はほぼ白黒の縞模様
・再生尾;3つとも白黒の斑模様で短く太い
・幼体;南部産と本部産は濃い橙色と黒色、やんばる産は黒色に桃色の横帯が4本


日本のトカゲモドキの仲間はクロイワトカゲモドキとオビトカゲモドキの2種に分類され、
更にクロイワトカゲモドキは5亜種に分類されています。
※6種を独立種とする考え方もあります。
①基亜種クロイワトカゲモドキ 分布;沖縄本島・屋我地島・瀬底島・古宇利島
・学名;Goniurosaurus kuroiwae kuroiwae 英名;Kuroiwa's ground gecko
・背中に薄い橙色/桃色の縦筋、紫地に白黒のブツブツ模様、薄い横帯など地域によりいろいろ、赤い虹彩
②亜種クメトカゲモドキ 分布;久米島
・学名;Goniurosaurus kuroiwae yamashinae 英名;Yamashina's ground gecko
・後頭部に薄黄色の横帯が1本と胴体に4本、薄い黒色、黄色い暗色の虹彩
③亜種マダラトカゲモドキ 分布;渡名喜島・伊江島
・学名;Goniurosaurus kuroiwae orientalis 英名;Spotted ground gecko
・胴体は黄色がかった薄い橙色の横帯が4本+3本、薄い黒色、赤い暗色の虹彩
④亜種ケラマトカゲモドキ 分布;渡嘉敷島・阿嘉島
・学名Goniurosaurus kuroiwae sengokui 英名;Sengoku’s ground gecko
・胴体に鮮やかな橙色の横帯が4本、濃い黒色、赤い虹彩
⑤亜種イヘヤトカゲモドキ 分布;伊平屋島
・学名;Goniurosaurus kuroiwae toyamai 英名;Toyama's ground gecko
・胴体に橙色/桃色の不規則な横帯が3~4本、濃い黒色、赤い虹彩
⑥オビトカゲモドキ 分布;徳之島
・学名;Goniurosaurus splendens 英名;Banded ground gecko
・胴体に薄い桃色の横帯が3本、やや薄い黒色、赤い虹彩
※全て捕獲・取引が禁止されているので観察・撮影だけにしましょう。






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