NASAのカッシーニ宇宙船の視線からのこの疑似カラーの視界は、土星の日の当たる地平線の先のリングを見ている。左の縁に惑星の端に沿って薄く分離された霞を見ることができる。この霞はこの場面の右側に向かって消えている。カッシーニは、2017年9月15日の土星への宿命的な突入の前のミッションの最終的な5本の軌道の間に、土星の超高層大気を通して飛ぶだろう。宇宙船が最後の軌道で飛ぶだろうこの領域は、ここに見られる霞のかなり上になるだろう。実際に、カッシーニが土星に向かって飛び込むその運命に出会うときでさえも、この霞の深みに達する前に宇宙船との接触が失われると予想される。この視界は、赤、緑、紫外線フィルタでとられたイメージを使った疑似カラー合成イメージである。このイメージは、2017年7月16日に、土星から約125万キロメートル離れたところで、カッシーニ宇宙船の狭角カメラを使ってとられた。イメージスケールはピクセル当たり7キロメートルである。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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<お知らせ>
1、延期されてきた「みちびき3号機」の打上が明日土曜日と発表されました。詳細は「ホームページ」の 「アストロトピックス」 から。「みちびき」は日本版GPS、現在は日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)から内閣府に移管され、国の管理になっています。サービス範囲は日本を含むアジア・オセアニア全域。現在は7機まで計画されています。将来は米国のGPS、ヨーロッパ宇宙機関のガリレオなどとの連携が予定されています。「みちびき」の詳細は こちらから
2、米国時間8月21日午後、大陸を横断して皆既日食が見られます。NASAでは大掛かりな日食中継を行います。日本では深夜に当たりますが中継の内容を特集しました。「ホームページ」の 特集:「2017,8,21皆既日食中継」 から。また、NASAの関連記事は「ホームページ」の 「アストロトピックス」 から。