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5月8日: 土星のエンケラドゥスの新しいタイガー・ストライプ

2020年05月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

人類初めての地球外の生命はどのようにして知るだろう? 一つの可能性は土星の月エンケラドゥスの氷の表面の下に発見することである。そこに生命が存在するかもしれないと考える理由は、この月の氷の内部から宇宙に噴出している、氷として知られるタイガー・ストライプと呼ばれる長い地形にある。これらの表面の亀裂は、この月の南極に微細な氷の粒の雲を、また土星のミステリアスなEリングをつくっている。この証拠は、2004年から2017年まで土星を周ったロボット・カッシーニ宇宙船からもたらされた。ここに描かれたエンケラドゥスの高解像度イメージは接近したフライバイから示された。その風変わりな表面のタイガー・ストライプが疑似カラーの青で示されている。ほぼ同じ大きさの近隣の月ミマスが全く死んでいるように見えるのに対して、何故エンケラドゥスが活動的なのかはミステリーとして残っている。放出された氷の粒の最近の分析は、エンケラドゥスの中に複雑な有機分子が存在するという証拠を与えた。これらの大きな炭素に富んだ分子は、証明されてはいないが、エンケラドゥスの表面の下の海に生命を含んでいるかもしれないという推測を与えた。地下に生命を含むかもしれない他の太陽系の月には木星の月 エウロパ(ホームページ:ガリレオ記念記事) がある。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<お詫びと訂正>: 昨日の記事の中で、現在火星で活動中の宇宙船を5機と記載しましたが実際は6機です。軌道船(オービター)4機、探査車(ローバー)1機のほか、火星内部の振動(地震等)を測定して火星内部構造を調べる、NASAの地上固定型探査機(インサイト)が1機活動中です。


<お断り>: コロナウィルスの世界的流行により、NASAを含む、世界的な活動が停止しています。この際これまでに掲載できなかった記事や、ウィルスと無縁な宇宙ステーションからの記事、アポロなど史実の記事を中心に提供しています。

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