木星が赤外線で夜に照らされている。最近、天文学者達は、ハワイのジェミニ北天文台の、地表からとられたこれまでで最高の木星の赤外線写真をつくり出した。ジェミニは多くのイメージをとり、偶然、地球の大気が最も穏やかだったときにとられた最も鮮明なもののみを結合することによって、幸運な画像撮影(lucky imaging)と呼ばれる技術を使って、このような鮮明なイメージをつくり出すことができた。この木星の“カボチャちょうちん(jack-o'-lantern)”のような外見は、この惑星の雲の異なる層に起因している。赤外線光は可視光線より雲を透過することができるので、木星の大気のより深くより熱い層を見ることができ、ここではその最も厚い雲は暗く見えている。ハッブル宇宙望遠鏡とジュノ宇宙船からのものと併せて、これらの写真は、その大規模な、惑星サイズの嵐を形づくる木星の気象パターンについて、我々に語っている。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<大判>: 大判はイメージをクリック。
<ひとこと>: 右下の写真は地上から見た可視光線による木星。
<お断り>: コロナウィルスの世界的流行により、NASAを含む、世界的な活動が停止しています。この際これまでに掲載できなかった記事や、ウィルスと無縁な宇宙ステーションからの記事、アポロなど史実の記事を中心に提供しています。
<お知らせ>: 気象不適合のため延期された「スペースX」ファルコン9ロケット/クルードラゴンのデモ2の打上は明後日曜日早朝(明日夜)の打上が予定されています。打上後の工程には未定の部分が多く今後の発表待ちです。中継放送時刻等詳細は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。なお、「スペースX」社のドラゴン宇宙船には貨物輸送機とクルー輸送機の二つがあります。このテストは2003年のスペースシャトルコロンビアの事故後、ロシアのソユーズのみに頼ってきた国際宇宙ステーションへのクルーの往来を米国とロシアの協働に戻す、歴史的にも重要な試金石となるデモンストレーションです。