天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

9月21日(土):アドリア海の花

2024年09月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

◇ 表示方法の変更を試しています。 ◇

スマホの方は以下のリンクからもお試しください。

 最終更新日 9月17日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日 9月21日  今日の宇宙 ------下の記事と同じです
 最終更新日 9月19日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日 9月20日  地球観測 -------温暖化対策中心に
 最終更新日 9月19日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日 9月17日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 7月18日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 < 待 機 中 >     宇宙ステーションは今 --日本人飛行士滞在期間
このページに戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。

  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

<今日のテーマ>: 宇宙から見た地球:アドリア海の花

このヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル2号のイメージは、イタリアの海岸沿いのアドリア海北部で渦巻く藻類を捉えている。

イメージをクリック(タップ)して、この壮観なイメージを10メートルのフル解像度で見よう。

藻類の異常発生は、植物プランクトン(海面上または海面近くを漂う微細な海洋植物)の急速な成長を表している。植物プランクトンが光合成に使うクロロフィルが周囲の水域を自然に着色し、特定の衛星センサーの使用によって、宇宙からの、これらの小さな生物を検出する手段を提供している。

13のスペクトルチャンネルを持つコペルニクス・センチネル2号の画像装置が、これらのブルームの範囲と進化を検出するために使用できる。2024年8月12日に撮られたこのイメージでは、風と海流が織りなすエメラルドグリーンの縞模様、渦巻き、花の渦がはっきりと見え、約9千平方キロメートルの面積をカバーしている。

藻類の異常発生は、海洋生物の、自然で不可欠な部分である。2024年7月と8月には、表層の水温が 29°C に達する温暖な気候と海の穏やかさが、アドリア海の藻類が分泌する粘液の増加につながった。ここでは、花の至る所に粘液の白い糸が見られる。海流と風が粘液を海岸沿いの目に見える塊に集中させ、漁業活動を妨げ、水泳選手にとっての水の魅力を低下させた。

センチネル2号のような衛星データは、ブルームの成長と広がりを追跡するために使用でき、地方機関が観光や漁業への影響を軽減するためのタイムリーな戦略を実施するのに役立つ。

<ひとこと>: イメージのリンクから大判で見ることをお勧めします。

<出典>: Week in images (ESA)

コメント