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2月26日:PUNCHミッション、太陽風の見方に革命を起こす

2025年02月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのPUNCHミッション、太陽風の見方に革命を起こす

地球は太陽から流れてくる物質に浸されている。太陽風と呼ばれるこの流れは、私たちの惑星を洗い流し、息を呑むようなオーロラを引き起こし、宇宙の衛星や宇宙飛行士に影響を与え、さらには地上のインフラストラクチャにさえ影響を与えている。

NASAのパンチ(PUNCH:Polarimeter to Unify the Corona and Heliosphere)ミッションは、太陽、太陽風、地球を単一の接続されたシステムとしてより深く理解するために、太陽のコロナ、または外部大気と太陽風を一緒にイメージ化する初めてのミッションになる。

2025年2月28日以降に、ヴァンデンバーグ宇宙軍基地から、スペースXのファルコン9ロケットで打ち上げられるパンチは、潜在的に破壊的な太陽現象がどのように形成され、進化するかについての新しい情報を科学者に提供する。これによって、地球への宇宙気象現象の到来や、宇宙での人類のロボット探検への影響について、より正確な予測が可能になるかもしれない。

太陽風を3Dで見る
PUNCHミッションのスーツケースサイズの4つの衛星は、コロナと太陽風に焦点を当てた以前のミッションよりも広い空をカバーするために、組み合わされた重なり合う視野を持っている。衛星は地球の低軌道に広がり、太陽のコロナとその太陽風への移行の全球的な視界を構築する。また、コロナ質量放出(CME)のような太陽嵐も追跡する。彼等の太陽同期軌道は、彼等の視界が時折地球によって遮られるだけで、太陽を週7日24時間見ることを可能にする。

一般的なカメライメージは2次元であり、3D被写体を平面に圧縮して情報を失う。しかし、『パンチ』は偏光と呼ばれる光の特性を利用して、イメージを3Dで再構築している。太陽の光がコロナや太陽風で物質に当たって跳ね返ると偏光する。つまり、偏光サングラスが水や金属のまぶしさをフィルターで除去するのと同じように、光の波は特定の方法で振動し、フィルターをかけることができる。それぞれのPUNCH宇宙船には、3つの異なる偏光フィルターを使用する偏光計が装備されており、通常のイメージでは失われる物質の移動方向に関する情報を捉えることができる。

この新しい視点によって、科学者達は、コロナ質量放出が太陽系内を移動する際の正確な軌道と速度を識別できるようになる。また、4つの宇宙船はすべて同期して、PUNCH編隊全体にまたがる単一の「仮想装置」として機能する。

--- 以下略。

<ひとこと>: 記事は一部省略しています。イメージのリンク先は動画 Youtube です。

<出典>: Abbey Interrante(著者名です)

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