天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
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1月16日:メシエ2

2025年01月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

メシエ2

この巨大な星団は、かに星雲の後、18世紀の天文学者シャルル・メシエの有名な「彗星ではないもの」のリストに2番目にエントリーした。

M2は、現在知られている最大の球状星団の一つであり、ミルキウェイ銀河のハローを歩き回っている。

メシエは、当初、星のない星雲と表現していたが、この見事なハッブル宇宙望遠鏡のイメージでは、星団の中心40光年にわたる星を解像している。その星の数は15万近くあり、みずがめ座に向かって約 55,000 光年の、総直径約175光年に集中している。

この NGC 7089 としても知られるミルキウェイの住人は130億年以前からのものである。

その過去の重力潮汐破壊の徴である拡がった 破片の流れ(debris stream: 右図) は、最近、メシエ2と関連していることがわかった。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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1月15日:2024年宇宙ステーションの成果

2025年01月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの2024年国際宇宙ステーションの成果

NASAは24年以上にわたり、国際宇宙ステーションに米国人が継続的に滞在することを支援し、科学知識を進歩させ、人類の利益のために地球上では不可能な研究のブレークスルーを実現してきた。宇宙ステーションは、アルテミスの下での月への将来のミッション、また最終的には火星の有人探査を含む、NASAの次の大きな探査の飛躍への出発点である。
2024年にステーションで行われた画期的な作業について記す。

 

1、ロボットが遠隔模擬手術を実施
長期のミッションでは、クルーは単純な縫合や緊急の虫垂切除術などの外科的処置が必要になる場合がある。2024年2月上旬に行われた「Robotic Surgery Tech Demo」では、小型ロボットが宇宙ステーションで模擬手術を行い、2つの「手」を使って組織を模した輪ゴムをつかんで切断するシミュレーション手術を成功させた。研究者達は、ステーションと地球で行われた手順を比較して、微小重力の影響と宇宙と地上間の通信遅延を評価する。

 

2、宇宙での3Dメタルプリント
2024年5月30日、ESA(欧州宇宙機関)の金属3Dプリンターの調査により、宇宙で初めての金属3Dプリントである小さなステンレス鋼のS字カーブが作成された。将来のミッションでは、クルーは機器のメンテナンスのために金属部品を印刷できるため、打上げ時にスペアパーツやツールを梱包する必要がなくなる。この技術は、地球上の積層造形を改善する可能性も秘めている。

 

 

 

3、地球よ、こちらがあなたを見ている宇宙ステーションは、地球の約250マイル上空を周回し、地球の人口の90%以上を通過するために、この惑星を撮影するためのユニークな視点を提供する。宇宙飛行士達は、地球の変化する風景を監視するために、地球の530万枚以上の画像を撮影してきた。第71次長期滞在クルーは630,000枚以上の画像を撮影したが、これは1回のミッションの平均約105,000枚をはるかに上回っている。今年は、太陽の11年間の活動サイクルがピークとなる4月の日食やオーロラなどの画像が撮影された。また、ハリケーンを含む14以上の災害への対応を支援した者もいた。さらに、機械学習を使用して80,000枚のイメージがジオロケーションされ、公開検索機能が向上した。

 

4,何マイルにもわたる完璧な繊維
2024 年 2 月中旬から 3 月中旬にかけて、Flawless Space Fibers-1 システムは、宇宙で 7 マイル以上の光ファイバーを生産した。半マイル以上のファイバーの引き込みは、宇宙で製造された最長のファイバーの以前の記録である82フィートを上回り、軌道上で商業的な長さのファイバーを製造できることを示した。微小重力下で作られるファイバーは、地球の重力下で作られるものよりも優れている可能性がある。これらのファイバーは、従来のシリカベースのものの10倍以上の伝送能力を提供する可能性のあるガラス合金であるZBLANから作られている。

 

5、テルテールハート
2024年5月、Redwire BioFabrication Facilityを使って、3次元のヒト心臓組織サンプルのバイオプリントに成功した。宇宙ステーションの微小重力下でバイオプリントされた組織は、人工の足場を使用せずにその形状を保持している。これらのバイオプリントされたヒト心臓組織は、最終的には、心臓発作などのイベントによって損傷した組織にパーソナライズされたパッチを作成するために使用できる。これらの組織サンプルは、地球上でさらなるテストを受けている。

 

6、アルテミスIで飛行するステーションテスト済み放射線技術
オリオン宇宙船は、2022年11月に月を周回するアルテミスI無人ミッションで、5,600個のパッシブ放射線検出器と34個のアクティブ放射線検出器を搭載した。これらのデバイスの一部は以前に宇宙ステーションでテストされ、太陽フレアなどの放射線の出来事を検出している。ESA(欧州宇宙機関)のアクティブ線量計は、個々の放射線量に関するリアルタイムデータを収集するウェアラブル・デバイスである。AstroRad Vestは、放射線に敏感な臓器や組織を保護するための衣服である。2024年、研究者達は、オリオン宇宙船が月面ミッションの宇宙飛行士を潜在的に危険な放射線から保護できることを示す、これらのツールによって2022年に収集されたデータの評価を発表した。軌道を周回する研究室は、地球の軌道を越えたミッションの技術をテストするための貴重なプラットフォームであり続けている。

 

7、第5回ロボプロチャレンジへの出場記録
第5回「きぼうロボプロチャレンジ」は、9月に最終ラウンドを終えた第5回「きぼうロボプロチャレンジ」に、13の国と地域・団体から過去最多の661チーム、2,788人の応募者が参加した。JAXA(日本宇宙航空研究開発機構)が実施する教育プログラムでは、宇宙ステーションに搭載されたアストロビーロボットの自走をプログラミングすることで、さまざまな問題を解決する。参加者達は、宇宙ロボット技術やソフトウェアプログラミングの実践的な経験を積み、世界中の人々と交流している。

 

<ひとこと>: 大判のリンクは省略しました。下記ページからご覧ください。

<出典>: International Space Station Research Communications Team

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1月14日:最初の商用ロボット月面打上を設定

2025年01月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

アルマ望遠鏡(電波)・ジェームスウェブ宇宙望遠鏡(赤外線)の観測から、ビッグバンから4億年ほどしか経っていない銀河と、その金属量、星形成活動、星の密度など、これまでの想定をはるかに超える発見が提起されました。下表「宇宙科学の話題」から。

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NASA、Fireflyの最初の商用ロボット月面打上を設定

NASAの商用月貨物サービス(CLPS:Commercial Lunar Payload Services)イニシアチブとArtemisキャンペーンの一環として、NASAの科学技術を月に運ぶファイアフライ・エアロスペース(Firefly Aerospace)のブルー・ゴースト・ミッション1(Blue Ghost Mission 1)が、1月15日水曜日の打上げを目標としている。このミッションは、フロリダのケネディ宇宙センタの打上施設39Aから、SpaceXのFalcon 9ロケットで打上げられる。

打上げ後、Firefly(ほたるの意)のBlue Ghost着陸船は、月への旅で約45日間を過ごし、3月上旬に月面に着陸する予定。この着陸船は、NASAの月から火星への探査アプローチの一環として、月環境の理解を深め、将来の月面への有人ミッションに備えるために、NASAの10の科学調査を運ぶ予定である。

この飛行に関する科学調査は、月面下掘削技術、レゴリスサンプル収集能力、航法衛星システム能力、放射線耐性コンピューティング、および月塵軽減方法をテストおよび実証することを目的としている。得られたデータは、宇宙気象その他の宇宙の力が地球にどのような影響を与えるかについての洞察を提供することで、地球上の人間に利益をもたらす可能性がある。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。記事は一部省略しています。

<出典>: Abbey A. Donaldson(著者名です)NASA Headquarters

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1月13日:ロサンゼルス北部の山火事

2025年01月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ロサンゼルス北部の山火事

ロサンゼルス北部の地域では、5つの山火事(そのうち最大のものはパリセーズとイートンの火災)が現在も燃えている。2025年1月10日現在、少なくとも10人が命を落とし、さらに多くの財産が焼失したことがわかっている。

2025年1月9日に、ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル3号ミッションが撮影したこのイメージでは、左下がパリセーズ(Palisades)の火災、右上がイートン(Eaton)の火災を示しており、煙はカタリナ島(Catalina Island)と南のサンタバーバラ保護区(Santa Barbara reserve)に達しているのが見える。

火災発生直後の1月7日のイメージも参照しよう。---1月11日の記事参照。

コペルニクス・センチネル3は、地球の海洋、陸地、氷、大気を測定し、大規模な地球規模のダイナミクスを監視・理解する。海洋予報や天気予報に必要な情報をほぼリアルタイムで提供している。

<ひとこと>: 最も鮮明なイメージが提供されましたので重ねて取り上げました。発生初期より広くまた激しくなっています。此処では災害の中心部分のみを切り出しました。全貌はイメージをクリック(タップ)してご覧ください。

<出典>:  Sentinel-3 (ESA)

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1月12日:続:ロサンゼルスの火災

2025年01月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションから見たロサンゼルスの火災

2025年1月10日、NASAの宇宙飛行士ドン・ペティットは、国際宇宙ステーション(ISS)からロサンゼルスの火災のイメージを2枚投稿した。2025年1月上旬、ロサンゼルス郡の丘陵地帯で、乾燥した地形と時速100マイルの突風に煽られて複数の破壊的な火災が発生した。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。二つのイメージは こちら(英語版) から見ることができます。

<出典>:  Monika Luabeya (著者名です)

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1月11日:ロサンゼルス焼ける

2025年01月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ロサンゼルス焼ける

非常に強い風に煽られて、カリフォルニア州ロサンゼルスのパシフィック・パリセーズで山火事が発生している。市は非常事態を宣言し、制御不能な炎が急速に広がり続ける中、数万人が避難している。当局は、状況が悪化する可能性が高いと警告している。

ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル2号ミッションが撮影したこのイメージは、火災発生から間もない1月7日現地時間10時36分にサンタモニカ近郊で発生した火災から立ち上る煙を鮮やかに描いている。以来、この火災は広範囲にわたる被害と懸念を引き起こしている。

このイメージは、ミッションのマルチスペクトル画像装置の真の色と短波赤外バンドをブレンドする偽色合成物として処理されている。

ロサンゼルス周辺では、サンフェルナンドの北にあるハーストの火災とアルタデナのイートンの火災という2つの火災も急速に拡大している。

コペルニクス・センチネル2号ミッションは、地球の土地や植生の変化を監視するための13のスペクトルバンドを持つ革新的な広帯域高解像度マルチスペクトルイ画像装置を搭載した2つの同一の衛星の編隊である。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>:  Sentinel-2 (ESA)

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1月10日:初の木造衛星、宇宙ステーションから放出

2025年01月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

JAXA初の木造衛星、宇宙ステーションから放出

2024年12月、国際宇宙ステーションから5つのキューブサットが地球の軌道に展開された。その中には、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)が宇宙での木材利用を調査する木造衛星「リグノサット(LignoSat)」があった。この知見は、従来の衛星に代わる、より持続可能な代替手段となる可能性がある。

ステーションでの以前の実験では、研究者達がリグノサットの最適な選択肢を決定するのを助けるために、3種類の木材を宇宙環境にさらした。最終的なデザインは、日本の木工法で組み立てられた長さ10cmのホウノキ・マグノリア木製パネル(honoki magnolia wood panel)を使用した。

研究者達は、センサーを使って木材へのひずみを評価し、宇宙の温度と放射線に対する木材の反応を測定する。また、地磁気レベルも監視され、地磁気が木製衛星の本体を貫通し、その技術能力を妨害する可能性があるかどうかを判断する。宇宙空間での木材の利用の検討は、将来的に革新的な解決策につながる可能性がある。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>: Andrea Lloyd (著者名です):International Space Station Research Communications Team

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1月9日:ハッブル、外惑星追跡の10年を祝う(4)

2025年01月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ハッブル、外惑星追跡の10年を祝う(その4)

3、 天 王 星

天王星は横に傾いているためにその回転軸はほぼ惑星の軌道面にある。その結果、この惑星は、84年間にわたって太陽の周りを回る急激な季節の変化を経験する。惑星の傾きの結果は、一つの半球の一部が完全に日光を使わないことを意味し、最大42年間続く期間がある。この計画では、今、太陽に向かって傾いている北極を追いかけている。

ハッブル宇宙望遠鏡は、太陽が最後にこの惑星の赤道の真上を輝いていた春分点の後、初めて天王星を撮影した。ハッブル宇宙望遠鏡は、夏が北極に近づくにつれて、北半球の中緯度にメタンの氷の結晶の雲が現れるという複数の嵐を解決した。天王星の北極には、境界の端近くにいくつかの小さな嵐がある、濃厚な光化学のもやがある。ハッブル宇宙望遠鏡は北の極冠の大きさを追跡しており、年々明るくなっている。2028年に北半球の夏至が近づくとキャップはさらに明るくなり、地球に直接向けられるので、リングと北極の素晴らしい景色がよく見える。その後、リングシステムが正面から表示される。天王星が時間の経過とともにどのように変化するかを理解することは、NASAが提案している天王星軌道船と探査機のミッションの計画に役立つ

4、 海 王 星

1989年にボイジャー2号が海王星のそばを飛んだとき、天文学者達は、大気中に迫る大西洋ほどの大きさの大きな黒い点に当惑した。それは木星の大赤斑のように長命だったのだろうか? ハッブル宇宙望遠鏡が、1994年に、そのような暗い嵐は一過性のもので、それぞれ2年から6年かけて発生し、その後消えていくことを示すまで、この疑問には答えられなかった。この計画(OPAL)中、ハッブル宇宙望遠鏡は、一つのダークスポットの終わりと、二つ目のダークスポットのライフサイクル全体を見た。いづれも赤道に向かって移動して消滅した。計画では、天文学者達がこれらを見逃さないようにする。

ハッブル宇宙望遠鏡の観測は、海王星の雲の量と11年の太陽周期との関連性を明らかにした。海王星と太陽活動の関係は、海王星が太陽系で最も遠い主要な惑星であるので、惑星科学者達にとっては驚くべきことである。地球が受ける太陽光の約 1/1000 しか受けていない。しかし、海王星の全球的な曇った天気は、太陽活動の影響を受けているようである。この惑星の季節も関係しているのだろうか?

<出典>: Hubble Space Telescope

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1月8日:ハッブル、外惑星追跡の10年を祝う(3)

2025年01月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ハッブル、外惑星追跡の10年を祝う(その3)

2、 土  星

<図の解説>: 土星のイメージの「ウォーホル様式(Warhol-esque)」の配列は、人間の目に知覚できる RGB カラーにマッピングされた、複数のフィルターからの実際のデータを表している。各フィルターの組み合わせは、雲の高度や組成の微妙な違いを強調している。カッシーニのミッションからの赤外線スペクトルは、土星のエアロゾル粒子が、木星よりもさらに複雑な化学的多様性を持っている可能性があることを示唆していた。OPAL プログラムでは、雲の微妙なパターンが時間とともにどのように変化するかを測定することによって、カッシーニの遺産を拡張する。

土星は太陽の周りを公転するのに29年以上かかるために、外部惑星提起遺産(OPAL:Outer Planet Atmospheres Legacy)は、土星の1年の約4分の一(カッシーニミッション終了後の2018年に再開)を追跡している。土星は 26.7 度傾いているために、木星よりも季節の変化が激しい。土星の季節は約7年間続く。これは、ハッブル宇宙望遠鏡が、傾いたリングを、真正面からほぼ30度斜めの角度から見ることができることも意味する。一方、リングが紙のように薄いために、端から見るとほとんど消えてしまうことがある。これは2025年に再び起こるだろう。

<図の解説>: これは、2018年から2024年にかけて撮影された、土星のハッブル宇宙望遠鏡の画像のシリーズである。このシーケンスは、土星が太陽の周りを回るときに、地球からの眺めに対して壮大なリングシステムの傾きがどのように変化するかを示している。約15年ごとに、比較的紙のように薄いリング(厚さ約1マイル:1.6キロメートル)が真正面から見ることができる。2018年には地球に対して最大の傾きに近かった。

計画では、土星の大気の色の変化を追いかけてきた。色の変化はカッシーニ軌道船によって最初に検出されたが、ハッブルはより長いベースラインを提供する。ハッブル宇宙望遠鏡は、雲の高さと風によって引き起こされた可能性のある、年々の僅かな色の変化を明らかにした。観測された変化は微妙であるが、この計画では土星の年のほんの一部しかカバーしていないからである。大きな変化は、土星が次のシーズンに進むときに起こる。

土星の不思議なほど暗いリングのスポークは、リング平面を横切ってスライスし、リングとともに回転する一時的な特徴である。それらの幽霊のような外観は、土星の周りを2〜3回転する間だけ持続します。活動期間中は、新たに形成されたスポークが連続的にパターンに追加される。1981年にボイジャー2号で初めて目撃された。カッシーニは、2017年に終了した13年間のミッションの中でもスポークを見た。ハッブル宇宙望遠鏡は、スポークの出現の頻度が季節によって左右されることを示しており、2021年にこの計画のデータに初めて現れた。長期的なモニタリングでは、スポークの数とコントラストが、共に、土星の季節によって異なることが示されている。

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<出典>: Hubble Space Telescope

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1月7日:ハッブル、外惑星追跡の10年を祝う(2)

2025年01月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ハッブル、外惑星追跡の10年を祝う(その2)

<左図の解説>: NASAのハッブル宇宙望遠鏡は、地球の大気圏上空にある見晴らしの良い場所から、毎年恒例の太陽系外縁部のグランドツアーを完了し、惑星間宇宙船からの以前のスナップショットとほぼ同じ鮮明な画像を返している。これは、木星、土星、天王星、海王星などの巨大な惑星の領域であり、地球と太陽の間の距離の30倍にも及んでいる。

 

 

1、木   星

<図の解説>: 2015年から2024年にかけて、この計画の下で撮影された、木星のハッブルイメージを示す9枚のパネルコラージュで、ほぼ真の色(true color)である。計画では、大赤斑(GRS:Great Red Spot)、木星の帯状の雲の構造、その他の顕著な変化を経時的に追跡している。

木星の雲の帯は、形と色の絶え間なく変化する万華鏡を示している。木星には、サイクロン、高気圧、また太陽系最大の嵐である大赤斑など、常に荒天が続いている。木星は、数万キロメートルの深さの大気の上に、大部分がアンモニアの氷の結晶の雲で覆われている。

 

<図の解説>: この木星の二つの視界は、ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3(WFC3)科学機器のスペクトルフィルターによって提供される豊富な情報を示している。左の RGB 合成は、人間の目で見る色と同様の波長の三つのフィルターを使用して作成されている。右は、波長の境界が可視範囲を超えて広がり、紫外線(UV)と赤外線領域にまで広がっている。人間はこれらの拡張波長を知覚することはできないが、一部の動物は赤外線や紫外線を検出することができる。この結果は、紫外線を吸収する高い靄がオレンジ色(上部と大赤斑を含む三つの大きな嵐)で示され、新たに形成された氷が白(赤道のすぐ北にあるコンパクトな嵐の煙)を示す鮮やかな円盤ができあがる。この計画のチームを含む天文学者達は、これらのフィルター(およびここには示されていない他のフィルター)を使用して、雲の厚さ、高度、および化学組成の違いを研究している。

ハッブル宇宙望遠鏡の鮮明なイメージは、雲を追跡し、風、嵐、渦を測定するだけでなく、大赤斑のサイズ、形状、振る舞いを監視している。ハッブル宇宙望遠鏡は、そのサイズが縮小し続け、風が速くなっているのを追跡している。この計画のデータは、最近、成層圏のもやの「極地」に、紫外波長でのみ見える謎の暗い楕円がどのくらいの頻度で現れるかを測定した。地球とは異なり、木星はその軸に対して3度しか傾いていない(地球は 23.5 度)。季節的な変化は予想できないかも知れないが、木星の太陽からの距離は12年間の軌道で約5%変動するため、計画では季節の影響について大気を綿密に監視している。ハッブル宇宙望遠鏡のもう一つの利点は、地上の天文台では、木星の2回の自転で木星を連続的に見ることができないことである。その間、地上の天文台は昼間になり、木星は翌日の夕方まで見えなくなる。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>: Hubble Space Telescope

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1月6日:ハッブル、外惑星追跡の10年を祝う(1)

2025年01月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ハッブル、外惑星追跡の10年を祝う(その1)

<前書き>: これは昨年末に「ハッブル宇宙望遠鏡」のコーナーに掲載した記事の再掲です。ハッブル宇宙望遠鏡・ジェームスウェブ宇宙望遠鏡などの観測は、掲載頻度が比較的多いこと及び内容がやや難しいことから、本サイトでは「独立したコーナー」を設けています。ハッブルの観測は、天文学にとって極めて先進的かつ基礎的なものであり、注視する必要があります。また、ジェームスウェブ宇宙望遠鏡は、“ビッグバン後の初期の宇宙を調査する”ことを第一の目的としてきましたが、定点配置間もなくの観測で、初期の宇宙での銀河等の発達が、これまでの理論に反してかなり進んでいることが観察されました。そのためもあってか、この望遠鏡の記事は、今のところ、所期の目的とは異なる、望遠鏡の精度を使った「初期宇宙以外の観測記事」が多くなっています。 

この記事は分量が多いので、4回に分けて掲載します。

<左の図の解説>: NASAのハッブル宇宙望遠鏡が太陽系の四つの巨大な外惑星(木星、土星、天王星、海王星)を撮影したモンタージュ。それぞれが強調された色で示されている。イメージは、2014年から2024年までの約10年間にわたって撮影された。この長い基線により、天文学者達は、1980年代の、NASAの惑星近接飛行探査機の鋭さで、各惑星の乱流大気の季節的変化を追跡することができる。これらのイメージは、外惑星大気遺産(OPAL:Outer Planet Atmospheres Legacy)と呼ばれるプログラムの下で撮影された。

1989年に海王星と遭遇したNASAのボイジャーミッションは、人類初の太陽系の四つの巨大な外惑星のクローズアップ探査を完了した。1977年の打上げ以来、双子のボイジャー1号とボイジャー2号の宇宙船は、木星、土星、天王星、海王星が、科学者が想像していたよりもはるかに複雑であることを発見した。学ぶべきことはまだまだ多くあった。

 

NASAのハッブル外惑星大気遺産計画は、木星、土星、天王星、海王星の大気の力学と進化を理解するために、木星、土星、天王星、海王星の長期ベースライン観測を取得している。

ハッブル宇宙望遠鏡のイメージの鮮明さは、ボイジャー宇宙望遠鏡が外惑星に接近したときのイメージに匹敵し、ハッブル宇宙望遠鏡は、紫外線から近赤外線光までの波長に及ぶ。ハッブル宇宙望遠鏡は、雲の色、活動、大気の動きを一定の時間ベースで全球的に調査するための高い空間分解能とイメージの安定性を提供できる唯一の望遠鏡であり、気象や気候システムの基本的な力学を把握するのに役立つ。

四つの外側の惑星はすべて深層大気を持っており、固体の表面はない。その渦巻く大気には独自の気象システムがあり、色とりどりの雲の帯が描かれているものや、神秘的な大きな嵐が出現したり、何年も続くものもある。それぞれの外惑星には季節もあり、何年も続く。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の赤外線の機能は、この計画の観測を補完するために、外惑星の大気の深部を調査するために使用される。

複雑な振る舞いを追うことは、長年にわたって追跡されてきた地球のダイナミックな天気と、太陽が太陽系の天気に与える影響を理解することと似ている。また、遠く離れた四つの世界は、他の恒星を周回する類似の惑星の天気や気候を理解するための代理としても機能できる。

惑星科学者達は、ハッブル宇宙望遠鏡の1年間のデータが、それ自体は興味深いものの、外惑星の全貌を語っているわけではないことに気づいた。ハッブル宇宙望遠鏡のこの計画では、年に一度、地球に最も接近する惑星を定期的に観測している。

以下は明日以降、3回に分けて掲載します。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。左上のイメージのリンク先は動画 .mp4 です。

<出典>: Hubble Space Telescope

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