センター突破 これだけはやっとけ 鳥取の受験生のための塾・予備校 あすなろブログ

鳥取の受験生のための塾・予備校  あすなろ予備校の講師が、高校・大学受験に向けてメッセージを送るブログです。

少し先のことも考えてみて

2010-08-22 17:12:10 | あすなろ予備校
夏もそろそろおわりですが


なんなんだ、この残暑!

いや、谷川が声を大にしても、気温が下がるわけじゃないのは重々承知してますが…
今日は最高気温36度に達したとか…


本科生の皆さん、明日は後期学力診断テストです。
暑さにメゲないよう(心も、頭も)頑張って受験してください!


さてさて、今日は皆さんにとってはちょっと先の話かな?
大学に入学した後の、就職について面白い記事を見つけたので紹介します。


元NHKアナウンサーの森吉弘さんは手弁当・ボランティア主義の就活道場「森ゼミ」を開いている。就活指導を手助けするサービスは多いが、森ゼミは全員が教え、学ぶ取り組みで一線を画す。『よくわかる 森式就活完全ガイド』(自由国民社)を書いた森さんは「効率よく立ち回ろうとする計算高さより、『地道コツコツ派』に就活の王道はある」と見る。

◇   ◇   ◇


〈「森ゼミ」代表の森吉弘さん〉
 長くテレビアナウンサーの仕事をしてきたので、言葉を介して伝えることに思いが深い。面接でも職場でも、基本は口から発する言葉でコミュニケーションが成り立つ。だから、森ゼミでは腹式呼吸や滑舌(かつぜつ)の大切さを教える。アナウンサーのように達者にしゃべる必要はなくても、自分の考えがしっかり伝わる発声は身につけて損はない。

 就活の面接で、妙に背伸びするのはかえってマイナスに働きかねない。マーケッターや評論家のようなコンサルティングっぽい物言いは採用担当者に響きにくい。若者らしい態度、口ぶりの方がずっと受けがいい。

 現場経験が長かったせいか、泥臭くコツコツ足を使って情報を集めるスタイルがなじんでいる。森ゼミの学生にも現場主義を徹底して求める。サイトでお手軽に集めた企業情報は面接やエントリーシートでは通用しない。そんな薄っぺらい公開情報は誰だって手に入る。つまり、競争相手と差が付かないわけだ。でも、自分が動いて得た体験的情報はオリジナルで、具体性に富む。通りいっぺんではないリアリティーが競争相手との横一線から自分だけを抜け出させてくれる。

 情報収集のプロセスで感じたり考えた内容も、頭に強く残る。サイトや会社案内を読んだだけのデータは記憶に残りにくく、面接での即答に役立たない。聞き手をうならせる回答を、瞬時にひねり出すには、事前にしっかり頭に残るように物事をインプットしておかねば間に合わない。会社研究を一夜漬けで済ませようというのは、大きな間違いだ。

 現場主義は人に関しても当てはまる。人に会って「気」を感じないと、理解や思いが深まらない。学生は社会人と話すこと自体に慣れていなくて、いきなり就活に入って戸惑う人も珍しくない。就活が本番を迎える前から、先輩に会う機会を持ちたい。会社の実情、職場のムードなどは、実際に会って聞いてみないと、なかなか分かりにくいものだ。人に会うのをためらっていると、後になって「こんなはずじゃなかった」という羽目にもなりがち。学生の早い時期から大人に会う手間を惜しむべきではない。

 今の大学生は時間が足りない。ネットとケータイに時間を奪われて、人と過ごす時間が削られてしまっている。ネットもケータイも結構だが、自分磨きという面ではフェース・トゥ・フェースの対話にかなわない。口に出す言葉、表現力を鍛えるには、他者との対話を重ねるしかない。

 ただ、見ていて気になるのは、「話を聞けない」タイプの学生が増えてきている点だ。中身のある受け答えをするには、そもそも相手の話をきちんと聞き取ることが必要となる。聞いてもらえていないと感じたら、相手はまじめに話す意欲をそがれてしまう。かみ合わない会話の原因は、聞き手の資質に原因があることが多い。会話、対話というと、ついつい「話す」能力に関心が向かいがちだが、たくさんの取材を経験した立場から言えば、実際には「聞く」能力の方が重要と思える。

 面接でも同じ事が言える。質問に答えるという構図から考えて、学生は自分が何を話すかを重視しがちだ。でも、まず面接担当者の質問をきちんと受け止める「聞く力」が大事。質問の意図や趣旨を正確に把握してからでないと、ずれた答をとうとうと話し続ける結果にもなりかねない。


就活にも「アリとキリギリス」
日経キャリアカレッジより


う~ん、皆さんにとってはまだまだ先のこと、と思われるかもしれない。
でも、入学してからホントにすぐに
就職について
のガイダンスが開かれる大学が多くなりました。

昨今の不況→就職難を考えると致し方ないことかもしれません。
就職にも面倒見がいいですよ!とアピールすることも、
大学の重要な広報活動になっていることは否めません。


でもね、


森さんの話にもでてきたのですが、
「大学が就職のための予備校と化して」しまったらマズいです。

就職に有利なように大学・学部選択

学ぶ

ではなく、

自分のやりたいこと、学びたいことを学ぶ

学びを通して身につけたことを生かせる職を見つける

でないと、とてもとてもお仕事にならないと思います。


それに、なにより、今これだけ苦しい思いをして勉強しているんです。
大学に入学をしてすぐ就職を考える、ではちと寂しい気がします。
大学生はなりたい自分像を探して、それに近づけるように
人格形成をしていく最初の一歩を踏み出す時期だと思います。

楽しんで、「なりたい自分」を見つけないと!


まあ、そんなこんなを言っても結局は大学に入らないと始まらない、
そのためには1時間でも多く勉強を!
というオチになってしまうのですが・・・


頑張れ、受験生!
(何か不完全燃焼な気がするのは、暑さのせいしらん・・)