「桜雨」 坂東 眞砂子
島清恋愛文学賞受賞作
東京の弱小出版社、「薫陶社」に勤めて3年になる、額田 彩子。
「戦前幻想絵画読本」という単行本の企画を進める中で1枚の絵に出会う。
その絵に魅せられ、彼女は編集者の尾崎と共に作者を探し求める。
変った手法で書かれていて、現在から戦前、戦中と、ころころ変わり、語り手も変わる。
絵を探す彩子の周りから始まり、五木田早夜の戦前、戦中、現在の回顧録。
同じ美術学校に通っていた、五木田早夜と小野美紗江。
その行く末と池袋モンパルナスの画家の榊原西遊との、三角関係、どろどろの愛憎劇。
彩子も、夢ばかり追ってる同棲相手の秀夫と別れたばかり。
引っ越した先の、古ぼけたアパートで、年老いた早夜と、美紗江がひっそり暮らしている。
絵の作者を求めているうちに、彼女たちは繋がっていく。
最期にどんでん返し。映画で観た「シックス、センス」のような結末。
奔放な早夜と一途な美紗江、愛か嫉妬か、惰性か、諦めか !?
二人とも、ダメ男、西遊と別れられなくて、壮絶な日々を送っている。
一方、彩子は、別れた後も、同棲中に購入した電化製品と家財道具のローンを引き受け、毎月、
給料の大半を注ぎ込んでいる。そのために、風呂もないアパート住まい。
3人の女性の人生に共感できないが、まあ、人それぞれだから。
坂東さんの本は2冊目、「蛇鏡」を読んだが、「山妣」で直木賞受賞しているので又の機会に。
もっと作品を残したかっただろうに、早逝されたのが残念。
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島清恋愛文学賞受賞作
東京の弱小出版社、「薫陶社」に勤めて3年になる、額田 彩子。
「戦前幻想絵画読本」という単行本の企画を進める中で1枚の絵に出会う。
その絵に魅せられ、彼女は編集者の尾崎と共に作者を探し求める。
変った手法で書かれていて、現在から戦前、戦中と、ころころ変わり、語り手も変わる。
絵を探す彩子の周りから始まり、五木田早夜の戦前、戦中、現在の回顧録。
同じ美術学校に通っていた、五木田早夜と小野美紗江。
その行く末と池袋モンパルナスの画家の榊原西遊との、三角関係、どろどろの愛憎劇。
彩子も、夢ばかり追ってる同棲相手の秀夫と別れたばかり。
引っ越した先の、古ぼけたアパートで、年老いた早夜と、美紗江がひっそり暮らしている。
絵の作者を求めているうちに、彼女たちは繋がっていく。
最期にどんでん返し。映画で観た「シックス、センス」のような結末。
奔放な早夜と一途な美紗江、愛か嫉妬か、惰性か、諦めか !?
二人とも、ダメ男、西遊と別れられなくて、壮絶な日々を送っている。
一方、彩子は、別れた後も、同棲中に購入した電化製品と家財道具のローンを引き受け、毎月、
給料の大半を注ぎ込んでいる。そのために、風呂もないアパート住まい。
3人の女性の人生に共感できないが、まあ、人それぞれだから。
坂東さんの本は2冊目、「蛇鏡」を読んだが、「山妣」で直木賞受賞しているので又の機会に。
もっと作品を残したかっただろうに、早逝されたのが残念。
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